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2012-02-15
もし国政に出ないのであればただの院政
今日は大阪市の橋下市長のお話です。
橋下さん、維新八策と名付けた政策の原案と言うべきですかね、それを公表し、いよいよ国政選挙に打って出ようという準備を進めていらっしゃいます。
もちろん、誰が国政選挙に立候補するかというのは、国籍と年齢と公民権停止問題さえクリアしていれば誰だって自由ですから、誰が立候補しても構いません。
結局その人を国会議員として認め選出するのは国民ですから、相応しくないと思うのであれば国民がその意思を表示すればいいのです。
そのため選択肢は多い方が良いですからね、意欲のある方は是非立候補して欲しいですし、仮に現職の市長であっても立候補を目指すと言うのは、その市民としては様々な感情はあるとは思いますが、表明するコトは自由だと思います。
しかし、1つ問題があります。
これ橋下さんがどうされるのかまだ分からないのですが、後から言うと後出しとか思われたくないのでいまの段階で言っておきますけど、もしですね、橋下さん本人が国政選挙に立候補しないのであれば、それは卑怯なコトだと言っておきましょう。
大阪維新の会という誰がどう見ても橋下徹個人の考えが最も強く影響を与えている、思想的にはオーナー政党と言えるような政党において、その橋下さん本人が国政選挙に出ないというのであれば、これは「院政」ですよね。
大阪維新の会がどれだけ議席を獲得するか分かりません。
でも例えば100人当選したとして、でもこの人達は国会議員ではない橋本徹という人の政策に従う人たちであるワケですから、つまり国会議員が非国会議員の代行者でしかないというコトになります。
これは院政です。
国会議員でない者が国政を裏から操る行為です。
こういう構図は本来認められない行為なのではないのでしょうか。
例えば二昔前ぐらいの自民党単独政権時代では派閥政治とか言われて、派閥の領袖(会長)という総理でない人がキングメーカーとか言われて国政を決定していくコトはけしからんという批判がありました。
まぁこの批判はどれぐらい派閥の領袖が国政に影響を与えていたかという検証も必要ですが、それでもまだこれも、派閥の領袖だって国会議員なのですから筋は通るワケです。
そもそも国政は地方政治の大統領制とは違い議院内閣制ですから、国会議員が国会議員としての立場で国政に影響を与えていくというのは間違ったコトとは言えません。
むしろ複数の議員が影響を与え合うというのは、議院内閣制としては正しいコトとすら言えるでしょう。
しかし、もし橋下さん本人が国政選挙に出ないのであれば、これすら凌駕する最悪な形での院政になってしまうと言うしかないのです。
国政政治は議員本人が汗をかいて自ら努力して政策を実現していく制度です。
行政機関1つとっても、首長一人で行政府の形を取っている大統領制とは違い、国政の行政府は内閣という複数人での合議制の制度です。
システム的には閣議決定には全員の了承が必要です。
大臣の1人でも拒否すれば閣議決定は成立しないという、総理大臣1人が行政府なのではなく、10数人からなる内閣というチームが行政府というシステムなのです。
ですから何より、「合議」というモノが国政においては最も大切です。
大統領であれば、自分ひとりの考えだけで良いでしょう。
しかし議院内閣制は違うのです。
総理大臣ひとりが息を巻いて時に怒鳴り散らしたとしても、それでは全然物事は動かないというのは、菅直人を見れば明らかですよね。
政治は人のためにあるのであって、だからこそ血が通っている、感情のある現場によって政治は成されるべきなのです。
それを踏まえれば、国政を行いたいのであれば、キチンと最初は一議員から初めて、現場で汗をかいて、システムを理解して、意見を集約できるよう経験を積んで、言わばこういう下積みをしてから、もし総理大臣になりたいと橋下さんが願うのであれば、そういう経験を積んでからにすべきだと言っておきたいです。
どっかのドラマじゃないですけど、「事件は現場で起きているんだよ」ですよ。
まだ警察機構は指揮官と現場は別々でも構いませんが、国政は指揮官こそが現場にいなければならないのです。
理想と現実は違います。
いくら口で理想を唱えても、現実に即していないなら何の意味もありません。
政治は現実です。
現実を変えるために政治があるのですから、その現実の場に現場にいてこそ、国会議員は意味があるのです。
橋下さんは、その現場を知らないままにもし国政に影響を与えようとしているのであれば、それは院政です。
自ら国政選挙に出る、国会議員となるというのでしたらもちろん自由ですし頑張ってほしいと思いますが、もし自らは出ずに後ろから国会議員を操ろうとするのであれば、それは橋下さんの政策の善し悪しに関わらず全ての主張に対してやえは認められないと言うしかなくなってしまいます。
橋下さん本人が立候補し、国政へ実行は自ら国会議員として汗をかかれるのでしたら良しです。
しかしそうでないのであれば、やえは橋下さんの国政に対する一切の主張を否定するコトを今のウチに宣言しておきたいと思います。
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