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2013-05-27

体を表す名前であれば


 このようなご意見を頂きました。
 

 「従軍慰安婦」なる言葉は、大東亜戦争の頃には存在しないイデオロギーに満ちた戦後の造語ですので、単に慰安婦と言うべきではありませんか?
 どうしてもその語を使う必要があるのでしたら、いわゆる従軍慰安婦とか括弧付で「従軍慰安婦」と書くべきだと思います。

 
 コメントありがーございまーす。
 さて、この手の問題って様々なところで時々出てきて、例えば「天皇制」という言葉だったり、「太平洋戦争」という言葉だったりですね、たまに議論になったりします。
 それぞれ事情が違いますからひとつひとつの細かいところまでは言いませんが、今回の件で言えば、「太平洋戦争」という言葉と方向性は逆ですが、やえは同じ理由として「従軍慰安婦」で構わないと思っています。
 つまり、「太平洋戦争」は名が体を表していないので「大東亜戦争」の方が適切だと思いますし、「従軍慰安婦」は出発点がなんであろうと適切に名が体を表しているのでそれを使うに適切だと思っているので使っている、というコトです。
 
 やえも「大東亜戦争」という呼び方を使いますが、これは決して保守だとかなんとかというイデオロギー的な意味合いではなく、単に「太平洋戦争」と呼ぶより日本の戦争として適切にあの戦争を言い表していると思っているからなんですね。
 やもすればファッションとして保守イデオロギーを着飾るためにわざわざそんな言い回しをしているのではないかと思わざるを得ないような人や使い方もたまに見かけるのですが、例えばこれが日本だけでなく、当時同盟国だったドイツやイタリアと、連合国たるアメリカ・イギリス・フランスなどが戦った世界的戦争については「第二次世界大戦」と呼ぶのがふさわしいでしょう。
 さすがにこれまでを「大東亜戦争」と呼ぶのは不適切ですし、これまでを言っているのでしたら、ファッションでの保守としか言いようがなくなってしまいます。
 それに対し、視点を日本だけに留めて、「あの時の日本の戦争」という視点で見るなら、「大東亜」という目線で戦ったのですから、大東亜戦争と呼ぶにふさわしいと思っているからこその呼称なワケです。
 適切に名が体を表しているからこそです。
 
 もうひとつ例を挙げます。
 例えば「アベノミクス」です。
 これ、最近流行りだした際の最初に言いだしたのは朝日新聞でしたでしょうか、最初は完全にネガティブな意味で作り出した造語でした。
 「アベする」と同じ感覚での下品な発想です。
 でも見事に名が体を表していたんですね。
 安倍さんの総理としての経済政策を一言で表すのに、アベノミクスという言葉は最適だったワケです。
 そして今では、安倍さん本人まで使うぐらい定着していますね。
 
 このように、結局は名が体を表しているかどうかなんですよ。
 最初はどうであれ、言葉は言葉であって、それがネガティブな意見を持っている人が使えばネガティブな意味になりますし、ポジティブな意味で使えばポジティブな意味にもなります。
 言葉というモノはどんな言葉でもそんなモノです。
 まぁ「従軍慰安婦」という言葉にはポジティブな意味はないワケですが、ただその言葉をキチッと見れば、言葉自体には仕組まれたようなネガティブな意味は含まれていないと見るのが適切だと思っています。
 
 「従軍慰安婦」を英訳にした時に、日本を貶めたい人はこれを「sex slave(セックス・スレイブ)」という、直訳すれば性奴隷という意味の単語を充ててる人もいるようですが、これは明らかに名が体を表していません。
 奴隷とは、本人の意思を無視しての強制労働を課されている人という意味ですから、従軍慰安婦には当てはまりません。
 ですから「セックス・スレイブ」という言葉でしたら使うべきではないでしょう。
 
 しかし「従軍慰安婦」という言葉自体には、そのような意味はありません。
 むしろネガティブな意味もありません。
 「慰安婦」という言葉も、慰安自体は現代も「慰安旅行」という言葉が普通に使われるように、全くネガティブではない普通の言葉です。
 最近はあまりないのかもしれませんが、昔は時々芸能人などが刑務所に「慰安訪問する」なんてコトも話題になったりしました。
 同じように、戦争中の自国の兵士を芸能人などが訪れて、ちょっとした余興として緊張感を和らげるイベントも今でも行われますが、これも「慰安訪問」と呼ばれます。
 このように「慰安」自体には全くネガティブな意味は含まれていません。
 
 そして同時に「従軍」も同じです。
 「従軍」自体には「強制的」という意味は全く含まれていません。
 例えば「従軍記者」という言葉がありますが、これはジャーナリストが軍隊に命令されて強制的に軍と共に行動しているワケではありません。
 ジャーナリストの方が望んで、もっと言えば軍にお願いをして一緒に行動させてくださいと無理を言って行軍に加わっているんですね。
 もちろんその最中はある程度軍の命令に従うコトになりますけど、それは安全性の問題とか作戦行動の問題とかが理由であって、そこまでを自由にさせるコトはできません。
 それはなんでもそうですよね。
 例えば「警察24時」なんて番組がありますけど、それも取材中はある程度警察の命令に従った上で「従軍」しているワケです。
 決して最初の段階で強制的に無理矢理つれてきて従わせているワケではないですよね。
 そういう意味では従軍慰安婦も同じなのです。
 従軍中はある程度軍の命令に従うのは当然ですが、その前段階で軍の隊列に入るかどうかは慰安婦本人の意志でした。
 決して軍が強制的に軍の一部に付け加えたワケではありません。
 そして慰安婦には仕事の対価も十分な額を支払っていたワケです。
 この構図というのは、従軍記者となんら変わらないですよね。
 従軍記者に強制制という意味があるのでしたらまだしも、そうでないのですから従軍慰安婦も従軍記者と同じように、ただ「自分の意志で軍と共に行動して自分の仕事をする」という意味でしかないのです。
 
 以上のコトから、やえは「従軍慰安婦」は体を表す名前として適切だと考えていますので、従軍慰安婦という言葉を使っています。
 特に問題があるとは思っていません。
 時々「売春婦」という言葉を使う人もいるようですが、どらちかと言えば売春婦の方がネガティブな意味合いが含まれており、しかしやえは必要以上に慰安婦の人を貶める必要は無いと思っていますから(もちろん「自称慰安婦は別ですよ)、軍だって必要だと思うからこそ公式に制度化したのですから、そういう人達を必要以上に貶める必要は無く、よって慰安婦という言葉で適切だと思っています。
 このように「従軍慰安婦」という言葉は、名が体を適切に表していると言えるので使っているワケです。

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