参議院選挙を終えて 2

 参議院選挙の結果について、今日も思うところを色々と書いてみようと思います。
 
 自民党大勝を受けて「ねじれが解消されたコトで自民党の暴走が心配だ」とか言う人がいますが、これ変な言い方で、国会というのはむしろねじれている方が特異なケースだったワケで、ねじれない=暴走と見る方がよっぽど頭のねじがねじれているんだと言わざるを得ません。
 そもそも「暴走」という言葉も、どのような状態を定義する言葉として使っているんでしょうか。
 「自民党が進める政策を推し進める」というコトだけをもって「暴走だ」なんて言ってたら、それは自民党に衆参で過半数を与えた国民の意思を無視するコトに他なりませんし、もし「民主党などの野党の政策を推し進めないから暴走だ」と言ってしまうのも、美国民の意思を無視するコトにしかならないでしょう。
 「暴走」という言葉は左巻きのメディアから特によく聞かれる言葉ですが、果たしてどういう状態を「暴走」と呼ぶのか、自民党のやるコトなすコト全てを暴走というのであれば、それは民主主義を否定するコトにしかなっていないワケです。
 
 ただ、議会運営などについては暴走の可能性はあります。
 これは民主党政権によく見られたコトで、当サイトではその辺のコトはよく伝えてきたところですよね。
 参議院選挙前の前の国会において、自民党に審議時間を与えずに一方的に委員会を打ち切った民主党の委員長の暴挙など、記憶に新しいかと思います。
 ですから、こういうコトがあれば、当然として批判されるべきでしょう。 
 当サイトとしてもこの辺はキチンと伝えていきたいところです。
 
 しかしこの点に関しては、民主党と過去に民主党に所属したコトのある議員は一切文句を言う資格はありません。
 自分達はそれをやっておいて他人がやったら批判するなんて、どこまで自分勝手なのですか言うしかありませんよね。
 民主党は結局衆議院においても参議院においても比較第二党の座は守りきったコトになりますけど、もし民主党や過去に民主党に所属した野党の議員がこのようなコトを言うのであれば、本当に説得力がない、自分勝手な、批判のタメの批判に終始しているみっともない姿だと言うしかないでしょう。
 
 ところでさっきも言いましたように、参議院選挙は半分が非改選とは言え、結果的に民主党は比較第二党の座を守りきったワケですが、これ逆に言えば、維新とかみんなの党とか、どうしちゃったのでしょうか。
 特に比例ですよ。
 比例の民主はそれでも7議席の得票を得ているのに、対して維新は6、みんなは4ですよ。
 さらに維新なんて、アントニオ猪木さん35万票、中山恭子さん30万票と、民主党のトップより多い個人得票数を2人もとっておきながらのこの獲得議席です。
 いかに維新もみんなも政党に対する期待感が少ないかというコトが分かるというモノです。
 民主がここまでボコボコになっているのに、未だ民主を越えるコトの出来ない両党は、キツイ言い方をするなら、一体何のために存在している政党なのかと言わざるを得ません。
 みんなの党の渡辺代表がこんなコトを言ってました。
 
 「みんなの党は第三極だから、二極の民主党がダメになったせいで、こっちもダメになった」
 
 ものすごい理論飛躍で責任転嫁です。
 第三極は二極の代わりになり得る存在という意味であって、つまり二極のウチどちらかがダメになったらその代わりとしてもう片方と対峙するだけの存在になり得るっていう意味のハズです。
 少なくとも今まで国民やマスコミは、そういう期待を込めて「第三極」と言ってきたハズです。
 それなのに渡辺代表のこの言い方はなんなのでしょうか。
 これではまるでみんなの党とは、二極の衛星政党でしかないと、悪い言い方をすれば、二極が存在してはじめて存在しうる寄生政党でしかないと、自ら認めているようなモノじゃないですか。
 共産党の「確かな野党が必要です」より酷いですよ。
 
 まぁ結局橋下市長にしても渡辺代表にしても、普段からのこういう政治姿勢に対して大部分の国民から「その程度」と見られたからこその今回の結果なのでしょう。
 ですから結果を他の責任にしてもなにもなりません。
 むしろそういう態度こそが国民からそっぽを向かれた原因だと、はやく理解すべきでしょう。
 特にみんなの党は結党してから何年経ってます?
 もうさすがに「既存政党ではない」とは言えないのではないでしょうか。
 衆議院でも参議院でも第二党を望めるような結果を残しているワケでもないこの結果は、ちょっとどうなのかと思わざるを得ません。
 
 民主党に代わる、自民党と対峙しうる政党が必要だと最近言われているところですが、まぁそれは人それぞれの考え方でしょうか。
 やえは、そこまで言うほど絶対に必要とは思いません。
 未だにやえは自民党が下野した時の「自民党は反省しろ」の意味がわからず、何がどう悪かったのか具体的な指摘を見たコトがありませんから、自民党と対決しなければならない政党の絶対的な必要性は感じないからです。
 
 多くの人が勘違いしているのが、政治はパワーゲームではないってコトです。
 自民党という現在は大きな政党があるから「その大きさ」に対抗しなければならないって考えてしまうのは、それはただのパワーゲーム脳です。
 本来政党は政策が先にあるべきです。
 政党はというか政治家は、ですね。
 ですから、結局何を主張するかですよ。
 何も主張がない、ただ「自民党と対峙すればいい」っていうだけでその政党を肥大化させては、それこそ民主党の二の舞にしかなりません。
 なぜ民主党が失敗したのかは、これは国民が肥大化させた責任としてシッカリ考えなければなりません。
 民主党を肥大化させたのも、崩壊させたのも、国民なのですから。
 
 
 次回は、選挙関係でいただいたコメントにレスしたいと思います。
 ので、コメント大募集です(笑)