外交オンチを治す年に

 あけおめでございます。
 ことよろでお願いします。
 というワケで、平成26年です。
 今年もいつも通りな更新を続けていきたいと思いますので、どうぞご贔屓よろしくお願いいたします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。 
 
 さて、今年一発目から、靖国神社関連のお話をしたいと思います。
 
 マスコミも国民も、今年はもう外交オンチを治す年にすべきではないでしょうか。
 日本は外交下手だと言われ続けている、言っているのは日本人自身なんだろうと思うんですが、しかしそれは政府や政治家だけのせいではなく、国民自身においても外交オンチな部分があるからなのではないかと強く思うのです。
 それが最もあらわれたのが、昨年末の安倍総理の靖国神社参拝です。
 
 ちょっとお話は変わるのですが、一言で「政府公式見解」と言っても、それを発表した人や組織によって、程度っていうモノは違いますよね。
 例えば「総理談話」と「内閣官房長官談話」では、もちろん総理談話の方が“強い”モノです。
 これはもう、政治論とかではなく、常識論のお話ですよね。
 もうちょっと政府の要職をいつくか適当に上げて比べてみると、「総理談話>内閣官房長官>外務大臣>官房副長官>事務次官」ぐらいになるでしょう。
 副長官以下は「閣僚」ではありませんし、事務次官は選挙で選ばれた政治家ですらありません。
 もちろんどれも全て「政府公式見解」であるコトには違いありません。
 それはそうですが、それでも「程度」というモノは純然として存在しているワケで、ですから、そこまで政治に詳しい人でなくても、この並び順は、なんとなくであったとしても普通に理解できるコトだと思います。
 
 お話を靖国神社に戻しますが、さてアメリカが日本に出した「失望」というコメント、これ、どこから出されたモノかもう一度思い出してみてください。
 そうです。
 「在日米国大使館」なんですよ。
 冷静に考えてみてください。
 確かに「米国公式見解」であるコトはその通りでしょう。
 しかし、だからといって「公式見解だ」というだけを強調してさも大げさに取り上げるっていうのも、ちょっとズレていると言わざるを得ないのではないでしょうか。
 だって「在日米国大使館発表」ですよ?
 正直やえもちょっとこういう形での米国発表っていうのは、あまり記憶にありません。
 もちろんないコトはないのでしょうけど、しかしそれは逆に言えば、普段なら一般国民では時に気にしない“レベル”のモノだという裏返しでしょう。
 大統領会見でも、国務長官会見でも、広報官発表でもなく、閣僚や政治家というレベルからかなり下がり、また在日米国大使ですらない、主体者すらあまりハッキリとしない「大使館発表」です。
 これを冷静に普通に常識的に考えれば、かなり「程度は低い発表」と考えるのか普通でしょう。
 
 さらに考えるべきは、いまのオバマ政権の立ち位置です。
 ハッキリ言ってオバマ政権は外交がものすごく下手です。
 その上、そもそもオバマ政権は米国民主党政権であって、もともと日本に対しては伝統的に強行的な政党の政権です。
 こういう事情も考慮した上で「在日米国大使館発表」なワケです。
 ここ、ちゃんと「外交」として考えるべきですよね。
 アメリカとしては、特に日本に対しては強硬派の米国民主党政権としては、中国に対する何らかのアピールのために何かをしなければならない、でも下手に手を出して今までやっとうまくいってきた日本との関係を崩したくもない、そんな板挟みの外交下手なオバマ政権が出した答えが「大使館発表」なのです。
 悪い言い方をすれば、日本に対して正面切って物が言えないからこその大使館発表だったのです。
 だって本気で日中間の問題を米国主導でなんとかしたいのであれば、国務長官発表ぐらいをすべきなんですよ。
 そうして「顔を出して」こそ、仲介役となるのですからね。
 でも今回は、本当に文字通り、ただ「懸念を表した」というアピールを形としてとりあえず残したというだけに過ぎませんでした。
 いかにアメリカが及び腰なのか、これで分かるコトでしょう。
 それはおそらく日露2+2や日仏2+2の影響もあるでしょう。
 安倍・岸田世界外交の成果の一つと言えるでしょう。
 いつもいつもビクビクしてなにもしないのではなく、「日本と正面切って敵対するとどういうリスクを負うのか」というコトを分からせた上での行動なワケです。
 ですからこの米国大使館発表を文字を額面通りにとって大騒ぎするのは、それはもう「オンチ」だとか「下手くそ」だと言われても仕方ないでしょうか。
 
 外交とは一つの問題を様々な角度から多角的に見て考えなければなりません。
 でも日本人はどうもまじめすぎるのか、一直線にしか考えられないきらいがあります。
 しかしそれでは、そもそも基本的常識が違う外国人と正面から交渉しても、簡単にだまされてしまいます。
 なにより日本国民自身がそれを理解する必要があるのではないのでしょうか。
 
 昨年も言いましたように、すでに安倍・岸田外交は世界外交を実行しています。
 今年は国民こそがそれに遅れないようにしなければならないのではなのでしょうか。
 そしてもはや時代遅れのマスコミなんて、過去の遺物にしてしまうべきだと思います。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、日本の世界外交を応援しています。