TPPに参加すると具体的にどのように農業が再生するのか

2012年4月15日

 ええと、まだ一部で「http://www.amaochi.com/」にアクセスすると、正しく表示されないという報告が来ています。
 なにやらindexファイルをダウンロードするような表示になるとか。
 「http://www.amaochi.com/index.html」だと大丈夫だったり、「http://amaochi.com/」だと大丈夫だったりと、なにやらよくわからないような症状なのですが、もしそのような症状の方がいらっしゃいましたら、ブラウザですとかOSとかの情報をいただければ助かります。
 まだいろいろとご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 今日はこちらのニュースです。
 

TPP慎重派を批判=民主・岡田氏
 
 民主党の岡田克也前幹事長は6日午前、フジテレビの番組に出演し、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題について「反対している皆さんは、衰退していく農業がこのままでどうなるのかということに対する答えがない。そこの議論なくして単に反対しているのは理解できない」と述べ、慎重派議員の言動を批判した。
 岡田氏は「私はTPPを推進するという考え方だ。アジアの豊かさを、わが豊かさにするのが日本の基本戦略だ。閉じたままでやっていけるはずがない」と強調した。

 
 やえこのニュースを生で見ていたのですが、ひとことで言い表しますと、具体性が全くありませんでした。
 ゼロです。
 岡田さんと、ついでに自民党の石破さんも出演されていて、どちらも同じようなコトをおっしゃっていましたが、結局どちらも「国を開くべきだ」と、この一言しか言っていませんでした。
 TPPに参加して国を開くコトが日本の進むべき道だと、そういうキャッチーなコトしか全然言わないのです。
 
 違いますよね。
 いま国民が聞きたいのは、そんなキャッチフレーズじゃないですよね。
 そうじゃなくて、具体的にTPPに参加したらどう国が発展するのか、今回は農業のお話をされていますが、ではTPPに参加したらどのように日本の農業が活性化されるのか、そういう具体的なお話を政治家から聞きたいのです。
 岡田さんがされていたのは、TPPに参加したいがために反対派に反論をしているだけです。
 いえ、これは反論ではないではありません。
 疑問に対して疑問系で返すという、会話すら成立していない、ただの一方通行なひとりよがりの言葉でしかありません。
 
 間違えてはいけないのが、現状はTPPに参加していない状態だというコトです。
 いま現在、関税等をかけている状態がベストとは言いませんがベターだと考えていたからこそ現在の状態だったワケで、TPPに参加するというコトはその現状を壊すというコトを意味します。
 ですから、TPPに参加するというのであれば、では現状ではなぜどうしてダメなのか、TPPに参加すればそれがどう改善されてどのようなメリットが得られるのか、これを参加するという側が説明する義務があるワケです。
 そして国民がいま一番ききたいのは、ここなのです。
 しかし岡田さんはそれが全く出来ていません
 
 農業を促進させる方法は、なにも1つではないと思います。
 TPPが唯一無二の選択肢では無いでしょう。
 ですから、TPPに参加しないというコトが、イコールで農業を諦めるというコトでは全くありません。
 よって、やっぱりTPPに参加すべきという人こそがまずは「TPPに参加すればどう農業が推進されるのか」というコトを説明しなければならないのです。
 同時に、TPPに参加しなければ一年以内に日本の農業が終わってしまうという性急なお話でもないワケですしね。
 だからこそ、なぜ様々な可能性のある中からTPPという手段を選択したのかという説明をしなければならないのです。
 どうしてここを説明していただけないのでしょうか。
 
 もう前提が間違っているんですね。
 「国を開くコト」が、なぜか岡田さんの中で絶対正義になっています。
 でも違いますよね。
 国を開くというコトはこれは手段であって、本当の目的は日本を豊かにするコトです。
 でも岡田さんの中ではなぜかここがイコールで繋がっていて、「国を開くコト=日本が豊かになる」と思ってしまっているのです。
 いや、売国しようとしているのではないのでしたらね。
 だから説明が出来ないのです。
 本来は、国を開くとどのような作用が生まれて、その結果どう日本が豊かになるのか、この部分を説明しなければならないのであって、そもそもこここそが一番大切で重要な部分なのですが、ここが今のところ誰も説明できないんですね。
 
 逆に言えば、それで日本が豊かになるのであれば鎖国したっていいのです。
 でも普通「鎖国すべきだ」って言うと、それがなぜ正しいのか誰しもが説明を聞きたがると思います。
 当然です。
 そして同じですよね。
 鎖国するっていうのは手段ですから、数ある手段の中からなぜその手段を選択したのかという理由が絶対にあるハズですから、聞く側はその理由を聞きたいと思います。
 それと全く同じように、TPPに参加するっていうのも手段なのですから、その手段を選択しようとしているの理由が絶対にどこかにあるハズなのです。
 それをいま国民は聞きたいと言っているのです。
 もしその理由が無いのであれば、そんな手段は納得できないと言うだけにしかなりません。
 実はこの問題はただそんな簡単なコトなんですね。
 
 TPPに参加するっていうコトは「現状を壊す」というコトに他なりません。
 だからこそ理由が必要なのです。
 「国を開く」とかなんとかキャッチーな言葉だけで誤魔化すのではなく、手段を目的化させるのではなく、なぜそれで日本が豊かになるのか、政治家は具体的な説明をしてほしいと思います。