問責決議案が出るとか出ないとか

2012年4月15日

 えーと。
 今年はエイプリルフールネタを準備する時間が全然無かったので、何年か前に使ったネタを使い回した結果、いろんなところから「見たコトある」と言われてしまいました。 
 ごめんなさい。
 全ての責任はあまおちさんにありますので、苦情はあまおちさんまでお願いします(笑)
 しかも謎の大量アクセスのせいでサイト自体が重くなってしまうというコトも重なりまして、というか今日も、ピークは完全に過ぎましたが(ピークはなんと2万オーバーアクセスです!)それでもいつもより全然多いアクセスが続いていて、もしかしたらまだちょっと重くなっているかもしれません。
 申し訳ございません。
 この人数がすべてやえの記事を読んでいただいているなら大歓迎なのですが、そうではなさそうというのも微妙なところで、まぁとにかく、来年はもっと頑張りますのでよろしくお願いします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて。
 今週にも参議院の方で田中防衛大臣などの問責決議案が出されるとか出されないとか言われていますので、予想されるコトについていまのウチに言っておきたいと思います。
 絶対にこんな言葉が出てくると思うんですよ。
 
 「北朝鮮がミサイルを撃とうというこの時期に問責決議案を出すなんてとんでもない」
 
 でも言っておきます。
 こういうセリフを言う人というのは、国会をまともに見ていない人です。
 断言します。
 まぁもしくは民主党応援団かでしょうけど、どちらにしてもこのようなコトを言う人というのは、国会をマスコミの切り貼り編集無く生で見た上でニュートラルに判断しようという気が全くない人の発言だと断言するしかありません。
 なぜなら、一度でも国会での田中防衛大臣の答弁を見て聞いたコトある人なら、田中議員が防衛大臣をやっているコトそのコトがもはや国益を失わせている事実そのものだと簡単に分かるからです。
 
 本当にひどいんですよ。
 まともに田中防相が答弁をしている姿なんて一度も見たコトありません。
 なにか具体的な例を挙げたいところなんですが、全部がひどいので逆に挙げられないぐらいです。
 田中防相の国会答弁は、官僚のペーパーを丸読みするか、全然質問とか関係のないあさってなコトを言うか、全くの事実誤認をしているか、さらにペーパーを読んでいるのにも関わらずの言い間違いや、全く別のところを読んでいるか、こんな有様です。
 これだけを見ると、そんなコトあり得ないだろと思われるかもしれませんが、残念ながらこれが事実なのです。
 まだひどさの全部を伝えきれない、もはや文字だけでは不可能じゃないかといま思っているぐらいなのです。
 ウソと思うのであれば、ぜひ見てみてください。
 

 
 これだけでも普通の常識を持っていれば、とんでもない大臣だ、とんでもない国会議員だ、大臣になっているコトがあり得ないと感じると思います。
 いま張ったのは動画としては比較的長い動画になりますが、しかしいままでの国会質疑の中ではほんの一部でしかなワケで、それなのにこれは誇張でもなんでもなく本当にやえは田中防相がまともな答弁をしている姿を見たコトが無いのです。
 この間ずーっと日本の防衛大臣っていう日本の中でも最も重い職責を、この程度の人間が担っているのです。
 現在進行形で国益を損ない続けているとしか言いようがないのです。
 
 一時期田中防相への野党の質問に対して、「国会でクイズをするな」というメチャクチャな批判がマスコミの中に巻き起こりましたが、本当に日本を外国に売り渡そうとしているセリフとしか思えません。
 大臣とは、なぜその大きな権限を持っているのか、まず考えてみて欲しいのです。
 つまりですね、大臣とは「憲法や法令に権限が明記されているから命令などの措置が取れる」のです。
 
 これは公務員全てに言えるコトですが、例えば防衛大臣が自衛隊に命令を下して、ある個人の家に踏み込んで占拠するコトが平時に可能だと思いますでしょうか。
 答えはもちろんNOです。
 そんなコトはできません。
 なぜなら、そんなコトが出来る法令が存在しないからです。
 民間の家に公務員が公務で強制権を持って踏み込むというのは、捜査令状や強制執行命令などを裁判所から発行された一部の場合に限られており、それ以外の場合でそのようなコトは出来ません。
 もしそんなコトをしても、ただの犯罪行為として法令によって罰せられるコトでしょう。
 
 つまりですね、いま北朝鮮がミサイルを撃つかもしれないという状況ですが、これを自衛隊の装備によって撃墜するっていう行為にも、これは法的根拠が無ければ出来ないコトです。
 ですから、その行為をするためには、ミサイルを撃墜するためにはどの法令を持って北朝鮮のミサイルを打ち落とすのか、それを命令を下す大臣は当然ながらその法的根拠を知っておかなければならないのです。
 でないと、出来ないコトすら命令を下してしまいかねませんからね。
 例えば警官がいきなり何もなくアナタを逮捕したとしたらどう思いますか。
 こんなコトは許されないワケで、大臣に限らずその公務員が公務でもって行動を起こす時は、どんな法的根拠を持って行っているのかキチンと理解する必要がある、義務があると言っても過言ではないでしょう。
 それが指揮官クラスならなおのコトであり、最高司令官の大臣なら当然中の当然のお話です。
 
 さらにこれが軍事の問題ならなおさらです。
 軍事とは、当然のコトですが「敵」があるお話です。
 当たり前ですね。
 敵から自国を守るのが軍隊であるのですから、常に軍隊は敵の存在に対して存在するモノです。
 となれば、敵は当然、本気で攻め込もうと思えば相手の弱点を、一番弱いところを突こうとします。
 馬鹿正直に正面から兵を分かりやすいように送り込んでくるワケもなく、やるなら出来るだけ相手の意表を突いて裏をかいてやってくるでしょう。
 特に日本の軍備は世界有数の最新鋭で揃えられており、日本の軍事費はGDP比で言えばかなり低い方ですが、そもそもGDPが多いのですから、額で言えばやはり世界有数の軍事費が使われている現実があります。
 こんな国相手になんとかしようと思えば、むしろ奇襲などの通常ではあり得ない手段を「敵」は使ってくるコトでしょう。
 
 防衛大臣は、こういう「想定外」のコトに対して、適切に法令を当てはめて自衛隊に命令を下さなければならないのです。
 まだミサイルはいいですよ。
 官僚が横についてペーパーを渡せば、それで打ち落とす命令はマニュアルのように下せるのですから。
 しかしそれはあくまで「想定内のコト」だからです。
 普通本気で国を攻め落とそうとするなら、「敵」は、こちらが準備を整えるまで待ってくれるワケではありません。
 むしろ準備が整え終える前までになんとかしようとするでしょう。
 そんなもし想定外のコトを敵がしてきた時に、防衛大臣が全く法律を理解していなくて、官僚も近くにいないって場合、これは十分に想定し得る場合ですが、その時にではどういう命令を下すのか、もし素っ頓狂な命令を下して「そんなコトは出来ません」とか「そもそもそんな訓練はしていません」「そんな装備はありません」とかやり取りをしている間に取り返しの付かないコトになったら一体どうするというのでしょうか。
 
 このように大臣とはキチンと自分の権限の法的根拠を理解しておかなければならないのです。
 さらに有事を担当する大臣なら、それはなおさらなのです。
 だから国会質疑で、この場合はどういう法令でもって防衛大臣は命令を下し、自衛隊は行動するのかと質問するのです。
 こういう質問は、文字通り国を護るための質問なのです。
 
 田中防衛大臣は、ミサイル打ち落とすという行為すら法的根拠を本当に理解しているのかどうかすらあやしいです。
 「PAC3(地対空誘導弾パトリオット)」を「P3C(哨戒機)」と言い間違えるほどですからね。
 「官僚が出来るって言うから出来るんだろう」ぐらいにしか思っていない可能性があります。
 果たしてこの程度の人間を大臣にしていて、それで国民が安心できると言えるのでしょうか。
 だから言います。
 いまだからこそ田中大臣を変えなければならないのです。
 仮に北がミサイルを撃ってきたとして、その時田中大臣であったらいったいどんなデタラメをしてしまうのか、想像も付きません。
 むしろいない方がいいです。
 防衛大臣が空席になっていたとしても、それは総理が兼任に一時的になるのでしょうから、むしろその方が全然マシです。
 総理が兼任でも副大臣が昇格でもなんでもいいんですが、少なくとも田中直紀っていう人間が大臣にいるコトが一番ダメなのです。
 
 お話が長くなってしまいましたが、国会の審議を見ていれば、田中直紀という人間がいかに大臣として不的確か、いえ国会議員として不的確なのか一目瞭然です。
 もはや解釈や印象の違いとかそういうレベルを超えています。
 「北朝鮮がミサイルを撃とうというこの時期に」と言う人が出てくると思いますが、むしろ「北朝鮮がミサイルを撃とうというこの時期」こそ、田中直紀という人を防衛大臣からやめさせなければならないのです。
 取り返しの付かないコトになる前に交代させておかなければならないのです。
 もしそれに反対する、問責案の提出を批判するというのであれば、最低でもまず国会を生で見てください。
 お話はまずはそこからです。