東京都議会議員選挙の結果を受けて

2013年7月7日

 東京都議会議員選挙が昨日行われ、結果自民党と公明党の候補者が全員当選するという、まぁ公明党はいつものコトなんですが、自民党にとってはこれは初めてのコトだという自民党大勝で幕を下ろしました。
 各政党もマスコミも、この選挙を参議院選挙の前哨戦だと位置づけておりましたので、この結果は自民党と与党にとってはかなりのプラスに、そして民主党と、なりより日本維新の会にとっては最悪の結果になったと言えるでしょう。
 維新なんて、出来たばかりの政党であるという事情と、衆議院では民主とほぼ同じ議席の第3党という事情を考えれば、都議会でも議席倍増は当たり前、二桁いかなければ負けぐらいなラインでも良かったと思うのですが、結果としては選挙前3から当選2という、なんと現有議席すら守れなかったという大惨敗にもほどがある結果となりました。
 なんと言いましょうか、なんともまぁあらあらっていう結果です。
 
 投票率が低かったと言う人もいますが、これ選挙のたびにやえは言っている気がするんですけど、もし政治に関して一切興味は無い、だから不満も言わない、顕れる結果にも一切文句は言わないっていうのでしたら、投票は行かなくてもいいと思います。
 日本は代議員制度なのですから、政治という専門的な仕事は専門家に任せる、その代議員すらも白紙委任するっていう姿勢は、やえは責められるモノではないと思っています。
 文句を言わないなら投票に行かなくてもいいです。
 ただし最も悪いのは、投票も行かないのに文句だけ言う人です。
 こういう人こそ政治を悪くするガンだと言わざるを得ません。
 最低限、政治に口を出したいなら投票ぐらいは行ってからにしましょう。
 
 さてところで今回の選挙で大躍進したのが日本共産党です。
 選挙前が8議席たっだところ、なんと17議席になったという、倍増以上の結果を出しました。
 自民党すら39→59ですから倍まではいきませんよ。
 共産党大躍進です。
 
 これをどう考えるべきでしょうか。
 そうです、安倍総理誕生を受けて国の内外から「日本は右傾化している」なんて言われていましたが、実は逆だったのです。
 日本はますます「左傾化」していたのです。
 
 
 な、なんだってーΩΩ Ω
 
 
 いやだって、安倍さんが総理になっただけで右傾化って言われるなら、極左の共産党倍増は、どう考えても左傾化の権化ですよね(笑)
 でもやえ普通に疑問なんですが、ロシアなどの元共産圏だった国以外で、ここまで共産党が支持されている国ってあるんでしょうかね。
 今回の日本共産党の大躍進は「反自民の受け皿になった」と言われているところですが、自民党はイヤだからって共産主義に走るっていうのは、あまりにも極端に走りすぎだと思うんですけどね。
 アメリカのような公的年金制度もないような超自己責任型社会の対論としてならまだ共産主義はあり得るかもしれませんが、むしろ日本は資本主義の中でも最も社会主義的な制度を実現した希有な社会で、それを推進してきたのが自民党なのですから、それの対論としての共産主義というのはぶっ飛びすぎです。
 もちろん結局、民主党や維新の会がそれ以上にぶっ飛んだからこその結果だと見るしかないワケですが、それはそれでなんとも考えさせられる結果ではあります。
 
 一応日本共産党を擁護しておきましょう(笑)
 
 1つは、日本共産党は領土問題は安心できるという点です。
 なぜか日本共産党は国防関係に対してはかなり強気です。
 まぁ共産主義って、中国やソ連なんかを鑑みるとそういうモノなんですかねって納得しちゃうところではあるのですが、この点は日本共産党は安心できますから、むしろ領土問題でデタラメしまくった民主党よりはいい結果だと言えるのかもしれません。
 
 2つ目は、経済問題ですが、共産党はアベノミクスを大批判していますけど、それはまぁ当然でしょう。
 だって共産党は共産主義なんですから。
 共産党はどんな経済対策だったとしても、自由主義経済をベースにする以上は全て批判するでしょう。
 当然の姿勢だと思います。
 ですから、逆に言えばいくら日本共産党が自民党の経済政策を批判しても、結果的に経済の面においては日本国民の支持を得られるコトは無いと言えるワケです。
 なんとなく反自民で共産党に入れた人でも、まさか全ての企業を国有化されて、個人財産が認められない、完全計画経済が行われるという共産主義を是とする人なんていないと思います。
 いや、コアな日本共産党支持者は是としているのでしょうけど、それが国民の過半数を占めるコトは絶対にないでしょう。
 ですから、日本共産党がいくら政財政策を批判しても、まぁ共産主義ですからと流しておけばいいと思います。
 
 3つ目は、憲法改正問題です。
 ここやえは強く言いたいんですが、日本共産党は間違っています。
 日本共産党はいまのところ「護憲」と言ってますが、おかしいですよ、絶対。
 だって日本を共産主義の国にしようと思ったら、絶対に憲法を改正しなければならないんですから。
 憲法を改正しなければ日本共産党の主義主張は通らないのに、なんで日本共産党は護憲を謳っているのでしょうか。
 ものすごい矛盾なんですよ、これ。
 
 共産党は憲法の問題については矛盾だらけです。
 例えば日本共産党は天皇の存在を否定していますが、天皇の存在は憲法に明記されているのですから、憲法を遵守するのであれば天皇を否定なんてできないハズなんですよね。
 日本共産党はいまでも国会の開会式には出席しないんですよ、天皇がご臨席になるからという理由で。
 ですから、護憲というなら天皇を認めなければなりませんし、天皇を共産主義の考え方から否定するのであれば改憲を唱えなければならないのです。
 
 だから憲法問題については日本共産党は本当は改憲派のハズなのですから、ここはキチンと改憲と言って欲しいところです。 
 というか、言わないとダメですよ。
 この点に関しては日本共産党は明確に国民を騙していると言わざるを得ません。
 
 なんか擁護と言いつつ擁護になってない気もするんですが、まぁ今回の都議選はこんな感じです。
 日本が左傾化している危険な傾向がある選挙結果となったというコトを覚えておきましょう。
 ここテストにでますよー(笑)
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、改憲政党日本共産党をほどほどには応援してもいいかなと思わなくもありません。