TPP:反対論を考えてみる

 TPP参加に対する反対論を並べてみます。
 
1.そもそもなぜ参加するのか分からない
2.日本の農業が破綻する
3.国民皆保険が破綻する
4.郵便貯金など○○がアメリカの餌食になる
5.アメリカの法律で裁かれるようになる
6.ISDS条項が危険
 
 こんなところでしょうか。
 もし他にありましたら教えて下さい。
 では1つ1つ考えてみたいと思います。
 
 
1.そもそもなぜ参加するのか分からない
 
 これはわかりやすい理由です。
 正直やえもまだハッキリとはわかっていません。
 ただこれ、前も言いましたように評価が難しいんですよね。
 なぜなら、結局のところTPPとは自由貿易化のコトですから、それが結果的に利益になるかどうかというのは、言い換えれば商売した結果のコトなのですから、現時点での評価はあくまで予想にしかならないからです。
 しかも、それは位置個人商店とか企業だけの問題ではなく、国全体としての資産を出さなければ評価できない問題ですから、マクロ経済としての視点が必要です。
 そうなれば、やえはもちろんのコト、多くの人が自らの知識や経験だけではそう簡単に結論を得られるような問題の大きさではないでしょう。
 よほど貿易やマクロ経済を専門に生業としている人でないと難しいと思います。
 
 だからこそ、政府こそがその試算を出して国民に説明しろという意見もあります。
 それはもっともでしょう。
 さすがにこの問題に関しては国民個人で考えられる問題を超えています。
 だからもっと政府はこの問題に対して具体的に説明する必要はあると思います。
 交渉事ですから、交渉の全てを逐次報告しろとは言いません。
 そうではなくて、一般論でもいいので「TPPとは何か」「その意義とはどこにあるのか」などの基本から丁寧に説明してほしいと思います。
 
 それはマスコミにも言えるですけどね。
 マスコミはこの問題に関して、誰が反対しているとか、どこでデモが行われたとか、政府を引っかき回すコトしか伝えません。
 しかしそれは国民の利益ではないですよね。
 ただ単にマスコミの政府、もっと言うと自民党の足を引っ張る行為でしかありません。
 マスコミは本来、一般国民だけでは知り得ない情報と知識を集約し、それをわかりやすい言葉で国民に報道する責任を負っているハズです。
 マスコミに責任と言ってももはや聞く耳持たないかもしれませんが、この問題に関してもやっぱりキチッと責任を果たして欲しいと思います。
 
 
(つづく)