「日本を取り戻す」外交
岸田文雄外務大臣ネタ3日目の今日は、こちらのニュースです(笑)
日本がASEANを抱き込んで中国に対抗、中日の正常な関係をぶち壊している―中国紙
日本は最近、国内政治の企てもさることながら、外交的にもやたらと“小細工”を繰り出している。岸田文雄外相はブルネイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合で、ASEAN諸国に対し、中国と領有権争いを抱える南シナ海に対する主権主張を支持する立場を表明。“中国の海洋活動が活発な”南シナ海紛争の早期解決のため、中国が消極姿勢を見せている法的拘束力のある「行動規範」の策定を呼びかけた。
その一方で、ASEAN諸国に向けて「釣魚島(日本名:尖閣諸島)は日本固有の領土。領土争いは存在しない」との立場を重ねて強調。岸田外相と王毅中国外相は会期中、会談を行った形跡はなく、集合写真で顔を合わせる機会があったにも関わらず、視線を合わせることすらしなかった、と日本メディアが伝えている。
国内紙ではASEAN外相会談に対して「日本が孤立していている中」なんて言ってたところもありましたが、どうして日本のメディアって、日本が失敗しているように伝えようと必死なんですかね。
毎日新聞なんてこんな書き方していたりします。
中韓首脳会談:孤立懸念の日本、対話模索
中韓の接近に日本政府内では「孤立化」懸念も出ている。中韓との関係改善を図るため、日本はブルネイで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に合わせ、岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相の会談を7月1日にも行う調整をしているほか、中国の王毅外相とも非公式な立ち話などでの対話を模索している。
いかにも日本が困っている、世界から孤立していて、その現状をなんとか打破したいと政府は苦労していると言わんばかりの書き方です。
でも、実際は違うワケです。
最初の記事にありますように、岸田外務大臣は「中国が消極姿勢を見せている法的拘束力のある「行動規範」の策定を呼びかけた」り、ASEAN各国の外相と会談を重ねたりして、積極的に日本外交を展開しています。
さらにこちらの記事によりますと、「力による一方的な行動を慎み、国際法を順守することが、地域における法の支配の確立に重要だ」と述べ、国際法に基づいて解決すべきだとの立場を表明」し、「日本とASEANの特別首脳会議を12月13~15日に東京で開くことも確認し」ています。
日本の国益を守りつつ、積極的なアジア外交を展開していますよね。
特に「法的拘束力のある「行動規範」の策定」については、こちらの記事にありますように、「行動規範の策定に当たっては、中国が有識者らによる「賢人会議」を設置するよう提案。これに対し、フィリピンやベトナムからは「時間稼ぎに使われる」と異論が出ている」と、ますます中国がASEAN諸国から反発されている様子がうかがい知れる中での、日本のイニシアティブです。
さて、これのいったどこに「日本が孤立している」と言える事象があるのでしょうか。
まぁ確かに「中国と韓国から」は、日本は孤立しているのかもしれません。
一応「日本・中国・韓国」という3カ国だけで見れば、1対2という構図ですから、まぁ「孤立」と表現しようと思えばなんとかギリギリできないコトもないでしょう。
でもそれがなんですかと。
もちろん人によって外国に対する評価は違うのでしょうし、思い入れも違うでしょう。
中国や韓国がこの世の何よりも代えがたく重要だと言うのは勝手です。
でもそうだからと言って、日本が「孤立」していると表現するのは違うんじゃないですか?
ましてなにより、安倍内閣と岸田外務大臣は、中韓からの「孤立」なんてどこ吹く風なんですよね。
分かっているコトですがメディアって勝手なモノで、岸田文雄先生は何度も言ってますようにやえのド地元の選出なのでよく知っている方でずっと注目している方ですからメディアの取り上げられ方もよくチェックしているのですが、岸田先生が外務大臣に就任した時、メディアは「ハト派の岸田外相就任は中韓への配慮だ」なんて取り上げていたモノです。
ウィキペディアにも残っているんですよね、「中国要人との太いパイプを持つ古賀誠を後見人に持ち、対話を重視するスタイルの岸田の起用が中国など関係諸国へのメッセージであるとの報道もある」と。
このコトから一部ネット上では、中韓への土下座外交が展開されるんじゃないかとメディアの言い分に煽られていたりしていましたが、なにがなにが、むしろ本当にハト派と言えるのかと言えるぐらい「日本の立場」を明確にした外交を岸田外務大臣は展開してくれています。
ま、本来「ハト派」という言葉も、本来「サヨク」とは一線を画す言葉ではあるんですけどね。
最近よく言ってますが、日本は一流国です。
一流国は、「下」に対してお世話する義務があります。
日本はそういう立場です。
もちろんG8諸国の対等なお付き合いも大切ですが、同時にいかに「下」と付き合って、言い方は悪いですが、それによって「日本の利益に繋げるのか」というコトを考えなければならないのです。
そしてそれは決して「一方的に搾取する」という意味ではありません。
一流国の様々な面での支援が必要な国はいっぱいあるのです。
同時に、お世話するコトで得られるメリットも日本にはあるのです。
その国々の面倒を見るコトで得られる利益が日本にある以上は、そういう着眼点でも外交を考えなければならないのです。
そういう視点を持った時、果たして中国や韓国との外交をどう考えるのかと冷静になれば、果たして「孤立だ孤立だ」と煽り立てる必要性があるのかどうかというのは、かなり疑問だと言ったところでしょう。
別に日本から中韓を排斥しようとはしなくてもいいです。
そんな無理矢理に排斥するなんて3流国のやるコトです。
でも逆に、日本の方から必要以上におもねって近づこうとする必要も全くないワケです。
日本は一流国として、手助けが必要な国を大切にしていればいいだけで、「ドアは常にオープン」にしておくコトは大切ですが、その上で向こうが日本を必要としないのであれば、それはそのままでいいのです。
今までの外交は、外交はと言うか、日本外交に対する国民の見方というコトになるのでしょうけど、今までは「アメリカと中国と韓国」だけの視点になりがちでした。
でも実際はそんなワケではないワケですし、そもそも日本政府もそれだけでない外交を今までもしてきたワケです。
だからいまこそ、国民こそが「中韓視点」から脱却して、もっと日本が一流国としてやるべき外交のあり方という視点で考えていかなければならないのではないでしょうか。
まずは日本は一流国だと自覚する必要があるでしょう。
その中でもっとも害悪なのがマスコミですが、主権者たる国民がそれを打破していきたいですね。
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