目的のためにデマを使うのはテロリストと同じ理屈

 大変残念なのが、右も左も、保守も革新も、右翼も左翼も、ある目的を達成するためには手段なんて選ばない、デマでもウソでもデタラメでも、とにかくなんでも使って恐怖心を煽り人心を惑わせてその目的を達成しようと思いつく人が、確実に一定数はいてしまうってコトです。
 どうせ今回特定秘密保護法案で大騒ぎしていた人達は法律が施行されて特に国民生活に大きな支障が無くても責任はとらないでしょうし、昔国籍法改正で大騒ぎしていた人達は結局何もなかったですけど責任はとっていませんし、人権擁護法案で大騒ぎしていた人達は果たしていま何をしているのでしょうか。
 まぁ人権法は成立しませんでしたからアレですが、それにしても今回の秘密保護法で「日本は戦争の道を歩むんだ-」とか言っている人達を、誇大妄想乙と嗤っていた人の中で、果たして人権法の時は何を言っていたのか、国籍法の時は何を言っていたのか、ここはキチンと考えてもらいたいんですよね。
 
 人権擁護法案の時、ここに特設サイトがあるんですが、こんなコトを言っていた、いやいまでのサイトが残っているようですから、未だにこんなコトを言っているんですよ。
 

これは、ほんの一例ですが人権擁護委員とその関係者が自分たちに都合の悪い
報道・世論に対して人権という言葉を付けて有形無形の圧力をかけてきます。
要するに人権擁護委員という秘密警察を
つくり、国民を「人権」という言葉をこじつけて監視・取締りします。
これでは人権擁護委員による独裁!になります

 
 「秘密警察」が「こじつけ」て「監視」「取り締まり」をするんですよ。
 そして「独裁」になっちゃうんですよ!
 これって最近よく見かけた論調ですよね。
 
 もう人権法の時の騒動をご存じでない方もいるかもしれませんが、あの時は主にネット上でこんな風に大騒ぎがあったのですけど、この際の主な反対論者は、いわゆる保守層でした。
 たぶんいまでも探したらあるんだと思いますが、保守チェックサイトなるモノがあって、その項目の一つに「人権擁護法案に反対ならば保守に+1点」とか、もうやえも今からいちいち探すのが馬鹿らしくなるぐらいの、でも当時は本気でそんな運動がネット上で行われていたのです。
 そしてその時の保守層からの批判が、「秘密警察が国民を監視して取り締まりが起こり、独裁政治がはじまっちゃう」んですよ。
 もうこの文字を書くだけでおなかいっぱいです。
 
 結局こういう誇大妄想のデマで反対論を唱えるのは、右も左もないんですよ。
 反対論のためには結局全く同じロジックを使ってしまうという、主張が真反対だけに本当に滑稽だと思いませんでしょうか。
 ですから、これぜひ教訓にしてもらいたいです。
 ヒダリな人達を「超強引なこじつけで反対論を唱えている。よほど都合が悪いんだな」と嗤う行為は、しかしミギな人達だって過去に同じロジックで大騒動を起こしたのです。
 もちろんその時にその騒動に参加していなかったという人もたくさんいるでしょう、ですからやえは全ての人に過去のコトを責めているワケではありません。
 そうではなくて、結局は「人の振り見て我が振り直せ」だっていうコトを言いたいのです。
 昨日ヒダリな人を嗤っていたけど、明日は自分が嗤われる立場になるかもしれない、というコトを常に自戒しとして認識しておいてほしいのです。
 
 デマは罪です。
 なにより、目的にためにはどんな手段を使ってもいい、デマでもウソでもデタラメでも、目的がそれで達成できるのであれば何をしてもいいと思ってしまうのであれば、それは目的のために全く無関係の人の生命を危機にさらすテロリズムの考え方と全く同じ考え方だというコトに気づいてほしいです。
 デモは本質的にテロと同じだとかいう発言がありましたが、デマはテロルそのものです。
 ここをシッカリと考えてほしいです。
 
 
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