震災対応・原発対応は100%民主党政権の責任

2012年4月15日

 今朝のテレビでの報道バラエティでみのもんたさんがこんなコトを言ってました。
 
 「頑張ろう日本という言葉は溢れかえっているが、未だガレキ処理は進まない。一体政治は何をしているのか」
 
 最近マスコミお得意のどっちもどっち論、既成政党はダメ論の変形バージョンです。
 都合の良い時は政府と名指しして批判するのに、これが民主党になると「政治は」と全てをごちゃまぜにして批判する、卑怯な手です。
 マスコミはどうしても民主党に肩入れしたいようですね。
 そしてなによりこの言い方というのは、国民の責任から逃げようと目をそらせようとしている行為にしかなりません。
 そうするコトが一番政治にとって悪い結果にしかならないのにです。
 
 少なくとも、ガレキ処理に関しては、これはもう完全に民主党政権の100%の責任です。
 この震災や原発の問題を言うと、民主党やその応援団は「ただの震災対策ではない、原発事故が大きいんだ、そして原発を推進したのは自民党ではないか」と言い出しますが、それとこれとは話は別です。
 いま言っているのは、震災が起きた後、事故が起きた後の対応についての責任のお話しです。
 決して「なぜ事故が起きたのか」という部分の責任論ではないのです。
 それは別で議論すべき問題ですが、この場合は「事故が起きた後、どう政府として対処すべきだったのか」という問題について議論しなければならないのです。
 
 例えば、かの関東大震災の時には、なんと発生からたった2日後に帝都復興院が作られ、その対応に当たりました。
 当時は戦前というコトもあって今よりマンパワーが強い時代でしたからという理由もあるのでしょうけど、しかしそれにしても阪神淡路大震災の時だってその帝都復興院に相当する「阪神・淡路復興対策本部」の設置はと興基本法は約1ヶ月で成立しています。
 これが早い対応なのか普通なの対応なのかの議論はあるでしょうけど、さてでは今回の東日本大震災の対応はどうだったでしょうか。
 復興基本法の公布は6月24日ですから3ヶ月以上の後、そして復興庁なんてなんと11ヶ月もかかっているのです。
 まして基本法は自民党案が大部分のベースになっているのです。
 いったいぜんたいこの能力の無さとスピードの遅さはなんなんのでしょうか。
 
 これは100%民主党政権の責任です。
 なぜ事故が起こったのかという部分は関係がありません。
 過去のコトはどうであれ、いま起こったコトに対してそれに対処する能力と責任を追っているのが政府なのです。
 決して、この出来事は過去の政府の責任だから自分達は何もしないよっていうのが許されるコトは絶対にありません。
 どんな政府であっても、仮にいままで過去に国会の議席すらもっていなかったような政党の政府が誕生したとしても、現在起きているコトに対する責任はその時の政府に全てあるのです。
 そもそも天災なんて、その原因は誰の責任でもありません。
 でも、それでも、それが起こった後にどう対応するのかというのは、それは政府に責任があるコトですよね。
 そのために政府という組織が作られているのですから。
 この責任を忘れてはいけません。
 
 そしてなにより、民主党政権を作ったのは国民自身です。
 それを扇動したのはマスコミです。
 それなのにみのもんたさんがどの口で政治批判をするというのでしょうか。
 いまの現状を招いたのは、あなたの口が大きな原因なのですよと言いたいです。
 
 例えば、数ヶ月前に一度、衆議院の解散総選挙のチャンスがありました。
 結局菅総理が「一定のメドがたったら辞める」と言ってズルズル引き延ばして無駄に時間だけを浪費したアレですが、もしあの時解散総選挙していたら、確かに選挙期間の1ヶ月ぐらいは国会が空白だったかもしれませんが、それでも今よりはよっぽど良くなっていたと思いませんか。
 だいたいにして衆議院を解散したとしても、政府が空になるワケではありません。
 衆議院議員がいなくなるだけで、国会自体も参議院議員がいるワケですし、そもそも民主党はとっとと国会を閉会してしまったのですから、国会が開かれないという意味では解散とそうは変わらないコトを平気でやってしまっているのです。
 でもその責任も全然追及しようとしませんよね。
 言うのは「どっちもどっち」だけで。
 
 結局こういうコトをやっていると、そのツケを支払うのは国民なのです。
 マスコミが無責任に言葉を発し、それを国民が鵜呑みにして、その結果出来た政府によって対応が遅れて、結局そのツケは国民が支払うのです。
 いま被災地で対応が遅くて苦しんでいる方がいると思いますが、それも結局国民のせいで引き起こっているというコトに気付かなければなりません。
 あの時、被災地の住民中にもテレビカメラの前で堂々と「いまこんなコトをしている場合じゃない」って自民党批判していた人いっぱいいますよね。
 どうでしょうか、それが今のこの結果です。
 
 政治は政治家の責任だけではありません。
 基本的には政治は国民の責任なのです。
 「政治はなにやっているのか」ではありません、「国民はなにやっているのか」です。
 マスコミも散々ですが、もっとこういう構図からキチンと理解しなければ、また同じコトを繰り返してしまうでしょう。