皇統問題最終回 神武天皇家の継承の仕方や、それが途絶えそうになっているというのは「事実」だ (下)

 (つづき)
 
 「神武天皇家は男系で続いてきた」「よって男系でない方が天皇に即位されればそれは『神武天皇家』とは言えなくなる」というのは、これは誰にも否定出来ない事実です。
 主張ではありません。
 誰がなんと言おうと、この事実は変わりません。
 事実ですから。
 
 問題を考えるというコトは、この上で、問題提起となるワケです。
 「このままでは男系の継続がむずかしいかもしれない」と。
 ここも全ての人が共通して認識している問題意識です。
 ここまでは誰も異論を挟む部分はありません。
 
 主張はここからです。
 ではどうすべきかと。
 ここは色々と人によって変わってくるでしょう。
 すでに男系を諦めて、神武天皇家ではなくなるけどとにかく天皇という存在を日本が戴いていればいいと、そう考える人もいるでしょう。
 それは主張の一つだと思います。
 
 でもやえは違います。
 ギリギリのギリギリまで、1%でも可能性がある限りは、男系維持を模索すべきだという主張です。
 この主張において具体的提案が、旧皇族の男性の人と現在の皇族の女性の方との婚姻、新たな宮家と、その子供からの天皇継承権という提案です。
 ここは具体的には特設サイトに載せていますから読んでいただければと思いますが、ここはやえの主張です。
 
 そして「皇族復帰は非現実的だ」という主張は、あくまでここの段階においてクロスする主張なんですね。
 つまり「1%でも可能性がある限り諦めない」という考え方と、「可能性はあるけどあっさりとそれを捨て去って新しい天皇で行きましょう」という考えと、この考え方の違いなワケです。
 間違ってはいけないのが、「可能性はあるけどあっさりとそれを捨て去って新しい天皇で行きましょう」という女系容認主義の方がいくら何を言っても、「いまの神武天皇家は男系で続いてきた」「それをやめれば神武天皇家は断絶してしまう」という「前提条件」の部分には主張は及ばないというコトです。
 事実である前提条件の部分は、いくら主張を展開しても事前の違うモノなのです。
 
 「旧皇族の人が全員断るかも知れない」
 そうかもしれません。
 でも断られても断られなくても、神武天皇家が男系で続いてきた事実は変わらないワケで、やえはその「今まで通りの天皇」を続けていくためにギリギリまでできる限りのコトをやるべきだと言っているだけです。
 「女系を容認しなければ天皇そのものが断絶しかねない」
 そうかもしれません。
 だってだからこそいま議論になっているのですからね。
 ですから、1%すら可能性がなくなった時、0%になった時に、女系の方でも認めるしかありませんねと、やえがそう言う可能性は否定しません。
 でもそれは可能性が0になった時です。
 やえは、男系でない天皇よりも、神武天皇家を存続されるコトが何よりも最優先事項だと思っていますので、いまの段階ではずっとそう言い続けます。
 そもそも悠仁親王殿下に将来男の子が生まれる可能性は十二分にあるワケですから、この段階においてその可能性を捨てきってしまえという論は、やえは伝統と歴史を捨てろと言っているのと同義の暴論にしか聞こえません。
 女系容認の方が何を言っても「神武天皇家は男系で続いてきた」という事実は変わらないのですから、やえはここを続ける努力をしましょうと言うだけなのです。
 
 ここを混同しないで下さい。
 「神武天皇家の継承のあり方」という事実の確認の部分に対して、「実現不可能だ」と言うのは、まったく噛み合っていない意見です。
 事実と主張を混同しないようにしてください。
 
 やえはむしろ女系容認の人に聞きたいです。
 可能性があるにも関わらずあっさりと神武天皇家を捨てろと言うのですか? と。