皇統問題最終回 神武天皇家の継承の仕方や、それが途絶えそうになっているというのは「事実」だ

2012年7月11日

 ちょっと間が開きましたが、皇統問題4部作シリーズの最終回「神武天皇家の継承の仕方や、それが途絶えそうになっているというのは「事実」だ」についてです。
 
 タイトル通りです。
 よく皇統問題、特に男系でなければならないという問題を取り上げた際に言われる意見というか反論のようなモノとして、「そんなコト言っても現実的に出来るワケがない。皇族復帰もできるワケがない。全員に反対されたらどうするんだ」というモノがあります。
 実現可能かどうかについての意見です。
 これ本当によく聞きます。
 やえも旧サイトの時に特集した時も似たような意見を散々いただいたワケなのですが、しかしこれ、実は今までやえが言ってきたコトと直接的には全く関係がないお話なんですね。
 議論としては噛み合っていないのです。
 なぜだかお分かりでしょうか?
 
 それは神武天皇家が1回の例外もなく男系で続いているコトをはじめとした今までやえが言ってきたコトは、これは全て事実だからです。
 これ主張じゃないんですよ。
 事実なんですよ。
 ですからね、もし「旧皇族の人に全員断られたらどうするんだ」って言われても、だからといって神武天皇家が男系で続いてきた事実とはそれは一切何の関係もないですよね。
 つまり、復帰を決断してくれたという場合と、復帰を断られたという場合、仮定としてどちらの場合だったとしても、しかしそれは「神武天皇家が男系で続いてきた」という事実は何ら変わるモノじゃないですよね。
 もし仮に旧皇族の方に皇族復帰をお願いして断られたとして、それで「男系で続いてきたコト」が変わりますか?
 逆もそうです。
 変わらないですよね。
 ここに因果関係はないワケです。
 ですから、いくら今までやえが「提示してきた事実」に対して「現実的には不可能だ」と言われましても、はぁそうですかだからなんですかとしか言いようがないワケなのです。
 
 やえは聞きたいです。
 この「男系で続いてきたコト」に対して「旧皇族の人に全員断られたらどうするんだ」っ言ったとして、それでなにが変わるというのですか?
 女系を仮に認めたとしても、そのコトが「神武天皇家が男系で続いてきたコト」そして「神武天皇家が断絶してしまうコト」には一切関わり合いのないコトです。
 「日本が天皇という存在を戴く国」としては女系容認後の天皇でも同じかもしれませんが、しかし「神武天皇家」でないのは誰にも否定出来ないのです。
 ここの違いはハッキリと認識しておかなければなりません。
 もし100%男系を維持する方法が無かったとしても、女系容認の人がその可能性を全部潰したとしても、その行為をもって「神武天皇家が断絶してしまう」という事実からは逃れられません。
 女系容認論者の人はここを正面から見て欲しいです。
 いくら言ったって「神武天皇家の断絶」を否定出来ないのですよ。
 
 皇統問題に限らず全ての問題というのは、まず事実の確認があり、その事実の中において問題があると認められれば、その次の段階としてその問題を改善する提案をするというのが道筋です。
 もし事実の確認をした中で問題がないとなれば、それは改善するための提案なんて必要はないのですから、ここからも事実の確認と改善のための提案はリンクしていないコトが分かります。
 やえはこの「事実の確認」をしているワケなんですね。
 もちろん提案の方もしていて、それは特設サイトの方には書いてあるのですが、こっちのブログに移ってからの「皇統問題4部作シリーズ」では提案はまだしていません。
 よく考えて貰いたいのは、まだ焦って提案をして決定をする時期ではないというコトです。
 なぜなら、悠仁親王殿下がおいででいらっしゃいますから、少なくとも東宮殿下の次の御代まで、50年ぐらいは大丈夫だからです。
 ですからいまは、まずは事実をしっかりと確認するコトが大切であって、結論の方は10年でもしっかりと時間をかけて議論すべきなのです。
 
 少なくとも、「神武天皇家は男系で続いてきた」という事実の提示に対して、「現実可能性を考えろ」という言葉は全く反論にも対案にも何もなっていないというコトはここでシッカリと認識して貰いたいです。
 
 (つづく)