今そんなことをやってる時じゃないと言いつつ現状
「今そんなことをやってる時じゃない」
今まで何度も聞いた言葉です。
特に民主党が与党になった時から、民主党がデタラメだと広くバレてからよく言われるようになりました。
-民主党は嘘を付いた。だからやり直し選挙をしなければならない。
「今そんなことをやってる時じゃない」
こうやって、ズルズルと民主党の責任を追求せずに、国益を失わせながら、今までやってきたワケですね。
鳩山政権末期、菅内閣の「一定のメドがたったら」の不信任案、そして野田内閣のいま。
全て、マスコミとそれ迎合する国民の手によって、嘘つき政権が今まで延命されてきたのです。
さて現在、特例公債法案の成立のメドが立たず、このままだと国民生活に大きな影響を与えてしまうとマスコミとか民主党が言っています。
それはそうなのでしょうけど、ではなぜこの特例公債法案が未だに成立していないのかと言えば、与野党が対立していて合意が得られないからです。
参議院では与党だけでは過半数を取れていないために、野党が賛成しなければ法案は可決しないために、特例公債法案も成立しないままになっています。
ただこれは、民主党がそもそもやる気がなくて、むしろ「成立出来ないのは自民党が法案を人質にして解散を迫っているからだ」と責任転嫁する言い訳にしているからであって、もともと特例公債法案などの公債法案は予算成立の直後に成立させるのが常なのに、民主党政権になってからこのような後回しになっているだけなのですが、まぁそれでも仮にですよ与野党の対立がこの法案成立の原因になっているとしましょう。
しかしこの場合、確実にひとつ言えるコトがあります。
それは、いまの段階になる前に解散しておけば、確実にこの法案は成立していたというコトです。
解散騒動になるといつも「いまそんなコトやってる時じゃない」って言葉があちこちから飛んでくるのですが、しかし解散して選挙をしておけば、その直後の政権は国民の選択によって選ばれた直近の政権なのですから、その政権が提案する特例公債法案に野党が正面切って反対するコトは難しいでしょう。
仮に民主党が第一党だったとしても、選挙後であれば自民党は反対できないと思われます。
ですから選挙をしていれば与野党の対立というモノはかなり軽減されるワケですし、そしてなにより「いまのそんなコトをやってる時じゃない」と言いつつもこれまで政治空白期間はいくらでもありましたのですから、時間的な遅れは選挙をしても大した問題にはなっていなかったという点は忘れてはいけません。
例えば直近で言えば、前の通常国会が終わってすぐです。
通常国会の終盤で解散しておけば9月の終わりから10月頭か中頃ぐらいには投開票ができていて、まぁその後に各政党の党首選挙などありますから多少時間がとられるとは思いますが、それでも10月終わりには国会が開かれて、すぐに特例公債法案は成立できていたコトでしょう。
これっていまのスケジュールと一緒ですよね。
そう考えれば、この場合は今よりも選挙直後の政権の提案する法案ですから法案成立になんら障害はないワケで、今よりも全然スムーズに法案は成立させるコトができていたのです。
以前選挙してもデメリットなんて一切なく、メリットしかないというのがハッキリしているのです。
「いまそんなコトやっている時じゃない」って、いったいどういう意味なんですか?
民主党の不利になるようなコトをするべきじゃないって意味なんですか?
消費税増税法案の時だって、果たして民主党はどれだけ時間稼ぎをしたと思っているのでしょうか。
あの無駄な時間がなければ、全然選挙できてましたよ。
むしろ、通常国会を延長せずに会期末の6月ぐらいで解散して7月選挙して、お盆明けに特別国会で首班指名して9月頭に臨時国会を開けば、消費税増税法案はその時の政権が判断する、自民党が第一党になればそれは増税すべしという国民の選択なのですから、これに反するコトはなかなか他の党は難しくなるでしょうし無駄な対立や民主のような引き延ばし作戦はされないでしょうし、また消費税反対の政党が政権を取れば法案は提出されないだけで終わりますし、そして特例公債法もスケジュール的にはいまよりは全然楽なスケジュールですよね。
10月終わりに臨時国会開会って今までなにやってたんですかレベルですよ。
こう考えれば、果たして「いまそんなコトやっている時じゃない」ってどんな意味なのでしょうかって言いたくなります。
むしろこの言葉によって解散を遅らせた方が、政治スケジュールの足を引っ張っていたコトにしかなっていないのです。
解散させないコトによって、国民生活に大切な法案の成立を遅らせるコトになっているのです。
国民はこの事実を正面から受け止めなければならないでしょう。
「そんなコト」とは本当はどういう状態を指し示すのか、もう一度よくよく考えてみるべきです。
解散は政治空白を作るコトではありません。
時には政治と政権を安定的に力強く作りなおして、そのスピードを上げるコトに繋がるのです。
結局「いまそんなコトをやっている時じゃない」と言って解散をとめるのは、カーレースでタイヤ交換をしようとしたら「いまそんなコトをやってる時じゃない。このまま走れ」と言ってしまい、結果的にズルズルとタイムを落としてしまうコトと同じコトにしかならないのです。
タイヤ交換も解散もミクロで見れば一時停止に見えるかもしれませんが、マクロで見れば全体で見れば、それはスピードアップに繋がるのです。
F1などのカーレースでピットインを批判する人はいないと思いますが、政治に対してはそれをしてしまっているというコトをよく考えてもらいたいです。
「いまそんなコトをやっている時じゃない」と言ったせいで現状があるのです。
それを自民党などのせいにするのではなく、だれが本当に政治の足を引っ張っているのか、よくよく考えてもらいたいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
「山積した問題を与野党が歩み寄って解決するべきだ」と言うのもよく聞く言葉ですが、民主党政権に問題解決能力もやる気もないのは明々白々です。また、解散によって政治空白を作るべきではない、と言うが民主党政権が続いている限り政治空白、我が国の国会は意識を失っている様なものです。一刻も早く解散総選挙を行い政治の正常化を計るべきです。