脱原発とか論外では?

公示もされたことだし、各政党ごとの政策比較はやらないのですか?

 
 というコメントをいただきました。
 しかし今回の選挙での各政党の主張を聞いていると、選挙というモノから離れて、日本人独特と言っていいかどうか、悪平等という言葉が頭によぎります。
 というのも、選挙法に限らず「平等・公平」となると、結果の平等を求める風潮があると言わざるを得ないからです。
 本来の平等とはスタート時点での平等であり、例えば選挙の際の各政党の政策を比較評価するのであれば、本来なら同じ分野を比べるとか、評価する側の視点を一定に保つとか、そういうコトを言うハズであり、そうなれば当然出てくる結果については、決して「平等」とはなりません。
 評価が平等なんて、評価とか比較なんて言わないですよね。
 意味無いです。
 でもなぜか日本で平等と言うと、どうしても結果の平等を言う人が少なくないんですね。
 スタート時点を平等にしても、結果が平等でなければ「不公平だ」と言う人が必ずいるのです。
 これには正直うんざりです。
 
 今回の選挙、ほとんどの政党が「脱原発」系的なコトを言ってます。
 小沢一郎が牛耳っていると言われている未来の党は「卒原発」とか言っているようですが、正直言いまして、こんなの論外ですよ。
 あの経済重視、企業重視だと思っていたみんなの党まで脱原発を言っているようで、もうどうしちゃったのですかと耳を疑うレベルです。
 よって、今回の選挙、もはやこの段階で自民党以外論外だと言わざるを得ないのです。
 
 無ければ無い方が良い、という言葉はその通りの言葉でもありますし、同時に無責任な言葉です。
 世の中無ければ無い方が良いモノなんてゴマンとあります。
 自動車だってそうですよ。
 排気ガスとか出しますし、石油をガシガシ使います。
 事故だって減りませんし、そのせいでいままで世の中に何万人という人が死んだでしょうか。
 ですから自動車だって「無ければ無い方が良い」ハズです。
 でも、この世の中には自動車は必要不可欠ですから、いますぐゼロにするとは誰も言いませんよね。
 仮にそう言うのであれば、「じゃあいまの世の中で自動車が担っている部分はどうするのか、その代替案はあるのか」と、「そんなコトを言うヤツは無責任だ」と言われるだけでしょう。
 
 原子力発電だってそうですよ。
 代替案があって、それが100%原発をカバー出来るっていうのでしたら別ですけど、そうでない以上はゼロにするとか、そんなのはただの無責任な言葉にしかなりません。
 代替案を示すのが先ですよ。
 ゼロにするかどうか、その方向性で行くかどうかは、代替案を示して検討して、それで100%ゼロでもカバー出来るって立証された時に初めて目標となるのです。
 それなのに、そういうコトを一切せずして、ただただ言葉の上だけでゼロを目指すとか言っても、そんなのは小学生の小生の夢以上の夢物語でしかありません。
 いまの脱原発系の政党は全部子供以下ですよ。
 
 結局これは、勝てる勝算もなく、やみくもに戦争に突っ走ってしまった大東亜戦争の時の精神構造と同じだと言うしかないでしょう。
 青写真だけがあって具体的な計画の積み上げがないのです。
 軍部の一部では「一年間だけなら暴れられるけど、その後は無理だ」という冷静な提言があったようですが、しかし全体としての結論は、雰囲気だけにまかせてただただ突っ走るだけになってしまいました。
 その結果は言うまでもありません。
 民主党も社民党も共産党も、これと同じ精神構造なのです。
 
 だからもう各政党の比較と言われましても、ほとんどが論外ですから、別の分野で比較するまでもなく、言うまでもない結論なのです。
 でもこれを言葉にして書いてしまうと、選挙違反じゃないかとか平等じゃないとか自民党信者だとか、悪平等のレッテルが返ってきますから、選挙中はもう言いません。