シリーズ「ネット選挙で一般人が出来るコト」-実践編- 1
では、ネット選挙解禁になった際、また選挙期間に入る前も含めて、選挙関連に関してネット上で一般人は何が出来るのかというコトを個別具体的に挙げていこうと思います。
0.投票日は選挙期間ではない【投票日当日】
まず前提として、投票日当日は選挙期間ではないというコトに注意して下さい。
これはネット選挙に限らず、基本的な公職選挙法の規定です。
つまり投票日当日は選挙期間ではないのでその日に「○○候補に投票しよう」と書いてしまうのは違法行為となってしまいまうワケです。
繰り返しますが、これは全ての選挙活動において適用されるコトですから、ネットならいいだろうとか思わないよう、ネットの気軽さでついつい選挙違反をしてしまわないようにしましょう。
むしろ投票日当日はおとなしくしておくというぐらいの気構えの方がいいかもしれませんね。
1.リンクバナーを貼ろう【選挙期間前】【選挙期間中】
自分でサイトやブログを運営している人やSNSなどで、贔屓政党や議員さんのサイトにいってバナーをダウンロードして、リンクしてあげましょう。
このリンク行為は、選挙期間に関わらず、いつでも行うコトができます。
これが一番簡単で、かつ最も効果的な応援方法ではないかと思います。
ネット選挙が解禁する以前では、候補者情報が載っているページは、選挙期間中は更新できないコトになっていました。
よって、個人サイトであったとしても、候補者のバナーがあると更新ができない、もしくは外す必要があったワケですが、ネット選挙解禁になってからはこの制限がなくなりましたから、選挙期間とか気にせずいつでも気軽にバナーやリンクを貼るコトができます。
また政党によっては様々なブログパーツとかマニフェストとかもネット上に公開していますから、それをリンクしたり紹介したりするコトも有効でしょう。
2.ツイッターなどで演説日程などをつぶやこう【選挙期間中のみ】
ネット選挙が解禁されると予想されるのが、候補者陣営が個人演説会などの日程をネット上で公開するという選挙運動です。
個人演説会というのは、選挙法で定められている建物の中で行われる演説会のコトですが、つまりこれは「選挙活動」になりますから、今まではネット上にはなかなか情報が回らなかったモノなんですね。
しかしネット選挙解禁になってからは、選挙期間中においてもサイトを更新できますから、候補者陣営もこの手の情報を流せますし、同時一般人もこれらの情報をさらにネットの海に流すコトができるようになるワケです。
ですから、自分のサイト上に情報を載せてもいいですが、特にこの手のリアルタイム的な情報はツイッターが一番得意とするジャンルでしょうから、ツイッターで活用するのが良いでしょう。
候補者陣営のアカウントをフォローしておき、個人演説会などの情報がつぶやかれたら、すかさずリツイートする、などです。
また、現在のところ全ての議員さんがツイッターをしているというところまではいってませんから、人によっては自分の選挙区の応援候補がツイッターでこの手の情報を流していない可能性もあります。
この場合は、自分で候補者のサイトを見て情報を得て自らのツイッターで情報を流す、という行為が有効ではないかと思います。
ネット選挙解禁前は、選挙期間中に「今日18時から○○候補が■■公民館で演説するから見に行こう」とツイッターでつぶやくと選挙違反でしたが、参議院選挙からは合法となりますので、積極的に活用していきたいところです。
3.日記などで応援する場合、選挙期間前編【選挙期間前】
ブログやSNSなどの日記で、贔屓政党や議員さんを応援する日記を等を書くこコトは大変有効かと思われます。
「バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、○○候補を応援しています」って書くだけでも、なかなかの宣伝効果ですよね。
ただし、その書き方は選挙期間前と選挙期間中とでは大きく異なりますので注意が必要です。
選挙期間前において一番注意するコトは、「投票を連想するようなコトは禁止」というコトです。
つまり選挙期間前に「○○議員は立派に実績を上げた。だから次の選挙でも一票を投じよう」と言ってしまうのは、かなり違反と判断せざるを得ない書き込みになってしまいます。
選挙に関するコトは選挙期間中だけ行える、というのが公職選挙法の大原則だからです。
ですから、選挙期間中でない時期は、あくまで「政治活動」や「後援会活動」に限られます。
そしてこれは一般人にも当然として適用されますから、ここは注意が必要なところです。
選挙前で日記などにこの手のコトを書く場合は、現職議員さんなら議員活動に関する紹介ですとか要望ですとか、「いつも応援してます」とか、選挙を連想しない形での書き方が推奨されます。
4.日記などで応援する場合、選挙期間中編【選挙期間中】
選挙期間中は、選挙に関する発言がOKとなります。
よって「○○候補へ投票しよう」も合法となりますから、自分の常識の範囲内で投票へ呼びかける日記を書けばいいと思います。
ツイッターなんかで連呼するとうるさいと言われて逆効果だと思いますので、応援しているのに逆に足を引っぱっていたなんてならないように注意すべきですけどね。
もうひとつ、念のために書いておきます。
0のところで書きましたように、投票日当日は選挙期間ではありませんから、当日に投票を呼びかけるような日記やツイッターは禁止となります。
ブログなどの日記自体は前日までの記事を消す必要は無いと思いますが、当日に投票を呼びかける内容の日記を新たに書いてしまうのは違反行為となりますので注意が必要です。
ツイッターも同様です。
特にツイッターは速報性が強いSNSですから、ついつい当日に投票を呼びかけたくなりがちですが、ここは完全に選挙違反となりますから、絶対にやらないように心がけましょう。
ただし裏技的ですが、特定の政党や候補を挙げずに「選挙に行こう」「投票に行こう」とだけ呼びかけるのは合法とされています。
これは当選させる活動である「選挙活動」ではないという判断からです。
(つづく)
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