なぜ署名やサイトでの意見表明ではダメなのか
ごめんなさい、連日連夜デモのコトばかりで大変恐縮なのですが、どうしても一言言っておきたいので、この一言を言わせてください。
なぜデモをするのですか？
なぜその人達が署名やサイトでの意見表明ではダメなのですか？
なぜ自分が住んでいる地域での街頭演説なりで、意見表明をしないのですか？
これに対して色々と言い訳があるんだろうと思うのですが、でも結局本心はこうなんだと思います。
「ひとかたまりに集まった方がたくさんいるように見えるから」
「目立つから」
同じ１０００人がひとかたまりに集まって大騒ぎするのと、周りにデモ隊がいない中でひとりずつが全国で１０００カ所で意見表明するのと、「ひとりの意見」としては同じですよね。
選挙で言えば「ひとり一票」なのが大原則です。
どこかの放射脳な人が議員になる前に「反原発に○○万票」とかスローガンにしていましたが、はぁその人って他人よりも○○万票もの価値があると、他人は自分の１／○○万の価値しかないと、そう自ら言っちゃっているですねと、とてつもなく傲慢で、民主主義を分かっていない人なんですねと思ったモノですが、こういうアレな人を除けば、当然「自分の一票」と「他人の一票」は等価値だと分かっていますよね？
ですから多くの票をバックに議員をしている人はとりあえず除くにしても、一国民である以上、１０００人が何をどうしようとしても、日本の中においては１０００人の意見であるコトには変わらないワケですよ。
であるなら、同じ場所に固まろうが、全国１０００カ所でひとりずつが散らばろうが、そこでその価値が変わるコトはないのです。
言ってしまえば、デモしようがしまいが、１０００人の意見は１０００人の意見以上でも以下でもないのです。
それなのにどうして一カ所に集まるのでしょうか。
それは結局「１０００人の意見ではなく、それ以上の価値があるように見せたい」からではないのでしょうか。
身もふたもない言い方をすれば、「１０００カ所でひとりずつ街頭演説をするよりも、１カ所で１０００人集まった方が「目立つ」から」なのでしょう。
目立つからデモは行われるのです。
１カ所に集まるコトにより、その場だけは見た目だけは大人数だと錯覚させ、それによって他人に恐怖を与えて、意見を変えさせるという行為がデモなのです。
どうやったって１０００人の意見は１０００人の意見でしかないのに、それ以上の価値があると見せかけるのがデモなのです。
ずいぶん傲慢な考え方ですよね。
大なり小なり、「デモで集まれば何らかの力になる」と思ってデモ参加者は一カ所に集まってデモしているのでしょうけど、しかしその考え方の本当の意味というのは、「本来の力よりも大きく見せかけよう」という傲慢な考え方でしかないのです。
つまりそれは「他人よりも大きな力を得よう」というコトなのですからね。
デモをしている１０００人の意見と、デモをしていない１０００人の意見は、考えるまでもなく等価値なハズなのに、しかしデモをするコトでデモをしていない１０００人の意見よりも大きく見せかけようしているワケですよ。
「こんなに集まっているんだ」という示威行為によって、そして他人に恐怖を与えるコトによって、普通なら１０００人の意見では実現不可能なコトを強引に実現しようとしているのです。
何の権利があって、もっと俗的に言うと、何様のつもりで、そんなコトをしているのでしょうか。
デモ参加者の多くはここまで深く考えていないのかもしれませんが、しかしデモの本質とはこのような傲慢の塊なのです。
自覚してほしいモノです。