投票率低下は政治家の恥ではなく国民の恥

 今回の選挙、結果はもう改めて言う必要は無いと思いますが、また投票率も、戦後最低だったと広く言われているところです。
 そしてこれに付随して、「この低投票率では安倍内閣が信任されたとは言えない」とか「民主はダメだが、自民にも入れたくなかったので選択肢がなかった」とか「投票率の低下は政治家のせいだ」とか適当なコトを言ってしまっている人がいます。
 やえは投票に行きたくない人は無理して行かなくてもいいとは思っていますが、しかしそれはあくまで自分の責任の中においてのお話であって、決して投票に行かなかったコトに対して他人の責任にできる問題ではないハズなんですね。
 ましてそれを「立候補する」という他の人より政治に自らの意思で一歩踏み込んでいる人に対して向けるのは、あまりにも無責任すぎる言い分でしょう。
 
 投票率が低いのは、すべて国民の責任です。
 それを恥と言うなら、それは当然のように「国民の恥」と言うべきでしょう。
 以前にも言いましたように、すべての有権者は「投票する権利」を持っているのではなく「政治に参加する権利」を持っているのであって、まず第一に「立候補する権利」を持っています。
 よって、まずすべての有権者は「立候補するかどうか」の選択をしなければならないのであり、そして大部分の有権者は自らの意思で「立候補しない」という選択をしているのです。
 であるならば、立候補しないと決めた以上は妥協すると自らの責任において決断したのであり、それなのに「選択肢がない」とか言ってしまうのであれば、それはただの甘えであり、無責任な態度そのものだと言うしかありません。
 つまり「選択肢が無いから投票しない」とか言っている人は、「立候補もしたくない、投票もしたくない、でも自分の思い通りの政治はするべきだ」と言っているのと同義であり、それはあまりにもわがまますぎる態度でしかなく、無責任の極みとすら言えてしまうのではないでしょうか。
 
 国民が投票しないから投票率が下がる。
 当たり前すぎるお話です。
 これ以外になんの理由があるというのでしょうか。
 それなのに、現実を見つめたくないのか低投票率を他人のせいにするっていうのは、あまりにも無責任すぎるでしょう。
 投票しなかった人は、それはどんな結果になったとしてもそれを全て受け入れるっていう意味にしかなりません。
 そしてそれでいいのであれば、やえは無理して投票に行く必要はないと思っています。
 投票率の問題は、そんな問題なのです。
 誰にも責任を押しつけられるモノなのではなく、最初から最後まで国民自身の、自分自身の問題でしかないのです。