マスコミは早く自分たちがもう国民から信用されてないコトに気づけ
今日の朝のテレビ番組で、秘密保護法に関連する話題を取り扱っていました。
こんな論調です。
・秘密保護法で国民に取材しても「マスコミの仕事がしにくくなるから反対反対って言ってるんでしょ。私達には関係ない話だ」とよく言われた。
・しかし秘密保護法は国民生活に直結する話だ。
・アメリカでも第二次世界大戦時には多くの秘密が保護されて、例えば日本人を不当に逮捕したのも、アメリカ国民は知らなかった。
・だから世界ではいかに情報を公開しようかと工夫している方向に向かっている。
・日本は遅れている。世界から逆行している。
こうやって文字に起こすと、論理飛躍というかデタラメさが一層際立ちます。
今回の日本の特定秘密保護法と、第二次世界大戦時のアメリカとを同列に比較する行為がもはやデタラメにもほどがあるのですが、どうしてこういう簡単なコトが分からなくなってしまうのでしょうか。
だいたい一言で「言論統制していた」と言っても、その実態はよくよく調べればイメージとは違うモノも見えてきます。
第二次世界大戦時の日本だって、イメージだけで言えばなにやらものすごい統制が行われていたかのように考えがちですが、実際キチンと調べると、政府や軍部の締め付けはそんなにでもなく、むしろマスコミの方が率先して戦勝ムードを作っていたというコトが分かります。
いまや反日の旗手である朝日新聞も、戦争当時は最も戦争を煽っていた記事を書きまくっていたというコトは、もはやネット時代である現代では隠し通せない事実ですよね。
ですからこういう様々な事情がある中で、決して情報統制は政府や法律だけで行われているワケではないという事情がある中で、単に法律ができたからという理由だけで過去と照らし合わせてみたり、実際どうなるのかというコトを考えたりするというのは、まったく現実に即していない空論、つまりは批判のための批判にしかなっていないと言うしかないでしょう。
マスコミの一番ズレているところは、「マスコミの仕事がしにくくなるから反対反対って言ってるんでしょ。私達には関係ない話だ」という言葉を、「ただの国民の無関心」としか捉えていないところです。
違いますよね。
これは完全に「マスコミに対する不信感」からきているモノです。
情報を出すも隠すも一私企業に過ぎないマスコミ会社の思うまま、まして日常的に情報だけでなくその中にひっそりと自分たちの政治信条を潜り込ませて、ドラッグがいつの間にか身体を蝕むかのようにその思想に国民を汚染させる卑怯なマネを長年続けているからこその、国民のマスコミへの不信感なのです。
結局、秘密保護法によってこういう悪辣なコトがしにくくなるからお前らが困るだけなんだろと、そう国民にもはや見抜かれているのです。
マスコミはそれに気づいてスルーしているのか、本心で気づいていないのかは分かりませんが、どちらにしても末期症状ですよね。
「政府が暴走しないように情報は公開すべきか」とか「国民が必要な情報は知るべきだ」とかいう聞き方をすれば、それはそれに反対する人はそうはいないでしょう。
情報自体の秘密は最低限にすべきです。
しかし、それを一番最初に扱う媒体としてのいまの既存マスコミ会社そのものが、いま国民に一番不信感をもたれているところなんですよ。
情報の扱いと、その情報を扱う媒体は、まったく別モノのお話です。
いまマスコミはここを意図的にごちゃ混ぜにして自分たちの利権を守ろうとしているワケですが、もはやそれは通用しないのです。
むしろ情報の価値や重要性を貶めているのがマスコミ会社そのものだとすら言えるでしょう。
既存マスコミが情報を扱うからこそ、その重要性が失われているのです。
マスコミはここに気づいているのでしょうか。
しかし気づかなかったとしても、国民の不信感はもはやとめようがありません。
そしてそれはマスコミの自業自得です。
いくらマスコミが秘密保護法ガーと言っても、日常的に自分たちの気に入らない思想のニュースは流さないよう秘密にしているんですから、まったく説得力はないのです。
果たして今週安倍総理や岸田外務大臣がいまどこに行ってて、何を行っているのか、キチンとマスコミは、その重要性に見合う形で伝えていますか?
安倍総理はアフリカの4カ国を訪問し、アフリカにおける日本の影響力の増大に尽くそうとしています。
岸田外相はフランスを訪問し、史上初の日仏2+2を行おうとしています。
これってこれからの日本の行く末を左右するかもしれない、大きな出来事ですよね。
それなのにマスコミは、もはやマスコミの愚痴にしかなってないような内容の秘密保護法に対する報道など、放送するに値しないとすら言えてしまうコトでしょう。
ましてこれらのコトはすでに政府から公開されている情報なのですからね。
結果的に誰が一番情報を秘密にしようとしているのか、これだけで十分分かろうというモノです。
だからこそマスコミは国民からNOを突きつけられているのです。
このような「マスコミによる情報統制」を行っている限り、もはやマスコミには何の説得力も持ちはしないでしょう。
情報隠匿の一番の敵はマスコミなのですから。
ディスカッション
コメント一覧
今年が、安倍内閣にとって良い年でありますように……。
恐らく、マスコミが騒ぐ理由は簡単で、単に「批判している俺様はカッコいい」的な論理を以て、報道の自由と知る権利を持ち出しているだけでしょう。
やえさんは多分14歳ではないでしょうから(笑)、過去の事例も合わせて言わせて頂くと、過去の進歩派、即ち大江健三郎や筑紫哲也を始めとする自称文化人(過去に大江氏は、ソ連や中国の核はキレイで美しいと発表していた)や、政府への反骨精神こそ素晴らしい(序に、伝聞だがマルクス主義万歳成る主旨の講義もあったという)と説いた丸山眞男などの集大成が、今の報道体制だったのです。
当然のことながら、マスコミは彼らを仏様か神様の如くもてなし、一方で保守=軍国主義という偏見を巧妙に植え付ける事で左派の言論のみを賑わせ、之は団塊の世代には相当な程度に成功しました。
しかし、若年層はそうでなかった、というだけのことです。所謂是是非非というやつで、右も左でも良いから何とかしてほしいという思想は、左こそ一番とする大半のマスコミには合わなかったのでしょう。
インターネット上で産経がよく支持されるのも、右だからというよりも他紙の左派的思考が結果的に間違っていたにも拘わらず、頑迷な彼らが検証や反省の色も見せないからでしょう。この凡人が産経の愛読者だからこそ言えることかもしれませんが。