民主党の支持率が上がるコトは国益の損失

 先週末の毎週恒例「報道2001」の政党支持率を見て、やえはちょっとガッカリしました。
 民主党の支持率が上がってしまっているんですね。
 と言ったら誤解されそうですが、民主党の支持率が上がるコトが絶対にダメっていうワケではなくてですね、やっぱり上がるならその理由こそがもっとも重要で、しかしおそらくこの上がり方というのは、「安倍内閣のスキャンダルを暴いたから」というとてつもなくくだらない理由しか思いつかない部分が、大変に残念なのです。
 
 当たり前ですが、もし民主党が安倍内閣を超える素晴らしい政策の提案をしたから支持率が上がるっていうのでしたら、それは国民としても望んだり適ったりです。
 やえも喜んで「民主党の支持率があがってうれしいです」と言うでしょう。
 
 でも違うんですね。
 第二次安倍内閣が改造してから民主党や維新までが一緒になっての他の野党が行ってきたコトというのは、新閣僚のあら探しと、それを理由にした審議拒否だけでした。
 それらの内容についてはこれまでも何度か伝えてきましたから繰り返しませんが、イチャモンとしか言いようのない内容によって国会審議の時間を費やし、あまつさえ審議拒否をして広島大豪雨などに関する法案の審議入りを遅らせるなんて暴挙に、野党は出たワケです。
 東日本大震災の時は自民党が「何か手伝いましょうか」と言うだけで「政府の邪魔をするな」と言っていた民主党が、どの口でこんなコトをやってしまっているのでしょうか。
 広島出身の身として、この民主党の悪行はやえは決して忘れないでしょう。
 
 そして残念なのが、民主党が残念政党なのはもう周知の事実なので何も期待してないのですけど、やっぱり国民の一部の中には「そんな民主党」に期待している人達もいるっていうコトが残念でならないんですね。
 それって言ってしまえば国政や国益に対して害悪にしかならないワケですよ。
 だって野党の本来の役割というのは、政府与党よりよい案があればそれを提示し、また政府与党の案に不備があればそれを指摘し、より良い政策を実現するコトと、それを通じていつでも政権の受け皿になり得る言わば「次の与党」の役割を担っているのですから、野党と言えども「政権担当能力」が求められるハズですし、なにより国民はそれを望まなければならないハズなのです。
 それなのに、この結果です。
 10%程度たいしたコトないと思われるかもしれませんが、前回が「5%」ですから、これはちょっとガッカリですよね。
 つまりこれは、国民の一部が「とにかく何でもいいから足を引っ張るコトをすべきだ」と民主党の悪行を後押ししているコトにしかならないワケです。
 数字のマジック的な部分や世論調査の仕方の問題もありますけど、単純に倍になっているのですから、この「国民のお墨付き」はちょっと考えなければならない点でしょう。
 
 なにより、この結果に喜んでしまうであろう民主党が、ますます足の引っ張りしかしなくなるコトが最悪なのです。
 民主党がどうなろうとどうでもいいのですが、しかしそれによって法案審議に多大な影響が出るのは、国民のひとりとして本当にやめてもらいたいのです。
 ここなんですね。
 自民党がどうだ、民主党がどうだって言うつもりはないワケですが、しかし重要なのは法案審議なのであって、これにうちわだなんとかバーだとかどうでもいいお話で遅れるのは、もう本当にやめてもらいたいのです。
 そしてそれが、国民から出される支持率によってますます推進されるのであれば、それは国益の損失以外何物でもないと、国民の側から言う必要があると思っています。
 
 政権与党には自民党でなければならない、なんてコトを言うつもりは毛頭ありません。
 そうではなく、野党とは与党より優れた案を国民の前に提示するコトによって支持を得るコトが国益に繋がる行為であって、決して与党をどんな手段を使ってでも引きずり下ろすコトが国益ではない、というコトが言いたいのです。
 そしてなにより、その評価を付けるのは国民自身です。
 足を引っ張るコトによって民主党の評価を上げるようなコトをしてしまえば、それは国益の損失にしかならないってコトを指摘しておきたいのです。