「待たされたから」という理由で委員会を放棄するお子様政党民主党

 これ、なかなかに珍しいと言いましょうか、かなり酷い部類の審議拒否の理由だと思いますので、記録という意味も含めて取り上げておきたいと思います。
 

 “安保審議"行われず 維新が委員会欠席
 
 安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会は、自民党の国会運営に反発した維新の党が欠席したため、17日は審議を行えなかった。
 特別委員会は17日、与野党が出席して安保関連法案の審議を行う予定だった。しかし、別の委員会での労働者派遣法改正案をめぐる自民党の審議の進め方に維新の党が反発して欠席したため、開会されない事態になった。
 その後、維新の党は審議に復帰することになったが、今度は待たされた民主党が反発し、結局17日の特別委員会は散会となった。
 民主党・安住国対委員長代理「(維新の党は)審議拒否のしない政党で、(審議拒否した民主党は)けしからんなんて言ってむちゃくちゃ民主党を批判していたけど、どうなったのかな」
 与野党の攻防は激しくなっており、安保関連法案の審議は遅れが目立ってきている。

 
 この問題、委員会をまたいで複雑に絡み合っているので、時系列事に箇条書きで書き出します。
 
1.維新の党が厚労委員会での自民党の審議の進め方に反発して欠席した。
2.1を理由にして安全保障関連法案を審議する委員会(平和安全委員会)の審議が行われなかった。
3.1の問題が解決した。
4.3を受けて維新の党は平和安全委員会の審議に復帰した。
5.ここにきて民主党が「待たされた」という理由で平和安全委員会を放棄した。

 
 これはひどい。
 なにがひどいって、民主党の平和安全委員会を放棄した理由です。
 「待たされた」ってなんですか。
 国会審議は国民のために行うんじゃないんですか?
 それなのに自分たちの気分の問題程度で放棄するんですか?
 何様のつもりですか?
 お子様ですか?
 
 そして維新に言い放つ捨て台詞がまたお子様です。
 自ら審議拒否をしている最中なのに、他の党の審議拒否を批判するその姿というのは、完全に自分のコトを棚に上げた他人事にしかなっておらず、むしろ自分たちの審議拒否を正当化している姿にしか映りません。
 まぁ実際には正当化しているんでしょうけどね。
 先日の党首討論でも、民主党議員による暴力行為に対してついに一言も謝罪も反省も口にしなかった岡田代表が象徴しているように、自分たちだけは何をしても許されるんだというテロリズムの理論を振りかざすのが民主党の党是のようですから、棚上げも他人事も当然の態度なのでしょう。
 
 さらにその理由が「待たされたから」なのですから、もう怒ったらいいのか呆れたらいいのか分かりません。
 結局民主党は国民のコトなんて全然考えていないんですよね。
 自分たちが気持ちよくなるためだけに政治ごっこを行い、権力をもてあそんで、政争を楽しんでいるだけなのでしょう。
 国政をこうして混乱させればそれで満足なのでしょう。
 
 この問題だけで判断したとしても、そう見るしか他ありません。