日本の国益のために国民としてどう考えるか

 あけおめでございます。
 ことよろでお願いいたします。
 
 どうも年末から年始にかけて色々とバタバタ続きで落ち着かない感じですが、今年もどうぞやえと当サイトをよろしくお願いします。
 
 右も左も逝ってよし!!
 バーチャルネット思想アイドルのやえです。
 おはろーございます。
 
 さて。
 
 二元対立論でしか考えられないのか、それとも韓国という言葉を聞くと脳みそが硬直する呪いをかけられているのか分かりませんが、しかしその結果として日本の国益を損なっては意味がありません。
 本人は保守を自認しているのかもしれませんが、もはやそんなのは反日行為そのものでしょう。
 
 昨年末の日韓合意について、安倍にくしなのか自民党にくしなのか、それとも保守の皮を被った確信的反日行為なのかは分かりませんが、結果として日本を貶める発言を繰り返す人が多く見受けられます。
 
 ほら、他国も同じコトを要求し始めたじゃないか。
 ほら、韓国の裁判所が審理を始めたじゃないか。
 ほら、海外の報道では日本が賠償したと書いたじゃないか。
 
 日本の国益を損なうコトをことさらに声高に叫び、誰かを攻撃する材料に使っているワケです。
 
 やえは自民党や安倍総理の利益なんてモノはどうでもいいです。
 ただ全ては日本のため、あの日韓合意をどう日本の国益のためになるのかという視点で語っているだけでしかありません。
 まして安倍総理と岸田外相、すなわち日本政府は、従来の立場を全く変えませんでした。
 前回の更新で述べましたように、「軍の関与」というのも河野談話の踏襲でしかなく、また河野談話自体にも「軍が女性を暴力を持って攫った」かのようないわゆる「強制連行」があったとは述べておらず、ギリギリの部分で歴史的事実と日本の尊厳を守っている談話です。
 この談話についてはまた今度改めて、国民の責任という視点で語りたいと思いますが、またさらに10億円についても、あくまで人道視点での財団設立目的であって、「事業であって賠償ではない」と岸田外相もその場の記者会見で明言していたワケで、最初から最後まで日本の立場は全く変わらなかったのです。
 もし安倍内閣がこれまでの日本政府の立場を転換し、事実でないコトを事実かのように認めて日本の尊厳を傷つけたのであれば批判もすべきですが、今回の合意にはそれらは全く当てはまりませんでした。
 であるなら、日本人として日本の国益のためにどうすべきかを考えるべきなんですね。
 少なくとも、合意の内容をわざわざ曲解して韓国の都合の良いようなモノに作り替えてまで日本叩きをするっていうのは、あまりにもあまりにじゃないですか。
 それがわざとであればまだアレですが、無意識のウチにやっているのでしたら、なおさらタチが悪いと言わざるを得ません。
 
 今回の合意、ポイントは「これは行政府同士の合意」であり、さらに「ボールは相手にある」という点です。
 要は「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」が今回の合意の最重要主点であるのですから、例えば韓国国内の一般民間人がこの問題を韓国の裁判所に提訴するコトはこの合意の範囲外の行動ですし、また同時に韓国裁判所(司法府)が審理を開始するのも合意の範囲外です。
 なぜかここの部分でもって怒り狂っている人もいるんですが、しかしこれは日本国内においても同様で、例えばこの合意をもって「慰安婦関連の言説や書籍を出すコトを禁じる」なんて政府が決定できるのですか?ってお話なんですよね。
 むしろそんなのは言論の自由を阻害する行為でしかなく、日本の国益を損なわせるコトにしかなりません。
 逆にもし日本政府がそんなコト言い出したら、やえはその時は全力で日本政府批判をはじめるコトでしょう。
 そうではなく、キチンと自分の身に置き換えてみたら簡単に分かるコトなのです、政府の行為は政府の行為、それ以外の機関や国民の行為はそれとは別の次元のコトでしかないというコトはですね。
 
 ですから、もし韓国の裁判所が何らかの判決を出したとしても、ここまでは合意の範囲外です。
 その上でもし、韓国政府がそれを受けて何らかの要求を日本政府にしてきたら、まぁ内容にもよるのでしょうけど、基本的には合意を破る行為となります。
 韓国政府が日本政府に正式に要求をするっていう時点で、合意の内容にかかる行為となるワケです。
 よって、今の段階ではなんら合意に対して批評する段階ではないんですね。
 つまりボールは相手にあります。
 韓国“政府”が今後どういう行動をとり、日本政府にどうリアクションするのか、それが全てなのです。
 
 今回の合意は、「韓国政府がどう行動するか」を縛るモノです。
 いくら韓国国内で世論が沸騰しようが、裁判所が判決を下そうが、韓国政府は日本政府に対して合意の範囲内でしか行動するコトはできません。
 つまり今回の日韓合意とは、「全ては国内問題に帰させる」「政府間外交問題には発展できない」という内容なんですね。
 この重要性をよくよく考えてほしいです。
 
 これは今回の件に関わらず全ての外交に同じコトが言えるのですが、もし他国政府が正式に日本政府に何か要求してきた時に「日本政府がどう反応するか」というのが、外交を評価するという行為になるのです。
 他国がマスコミ向けに何を言ったのか、まして他国世論やその国のマスコミがどう書いたかなんてコトは、「自国の外交の評価」とは一切関係のないコトです。
 なぜか日本人は、他国(の様々な機関や人)が行ったコトだけをもって日本外交を批判したりしますが、それはあまりにも短絡的すぎて、むしろ国益を損なわせるコトにしかなりません。
 例えば岸田外務大臣がロシアを訪問した時の記者会見で、ラヴロフ外相が「北方領土の話題は一切していない」と一方的に発言し岸田外相が厳しい態度をとったという件について、なぜか岸田外相を批判する声があるようですが、しかし実際のところは、その直後に国連内で行われた日露首脳会談ではあっさりと安倍総理もプーチン大統領もお互いに北方領土の議論を交わしたと認めており、キチンと外交を点ではなく線や面で見れば、むしろはしごを外されたのはラヴロフ外相だったコトはハッキリしているんですね。
 「ラヴロフ外相が否定=日本の負け」とあまりにも短絡的すぎる発想で外交を語ってしまっている人がけっこういるワケであり、ここについてもなぜか安倍内閣批判、自民党批判が先行してしまっているのか、それとも工作にまんまとひっかかっているのか、むしろ日本の国益を損なうような方向に誘導してしまっているワケなんですね。
 そしてそもそもとして本来日本の国益を得るという視点で考えるのであれば、事実とは異なる発言をしたラヴロフ外相こそを批判すべきだったのに、なぜか岸田外相を批判して国益を損なわせるという行為に走ってしまっているのです。
 日本の国益のためには、「岸田外相がしてやられた」と日本政府を批判するよりも、「ラヴロフ外相がウソを付いた」と批判する方がよほど利益になるでしょう。
 果たして相手の尻馬に乗る行為はどういうコトなのか、自分が何をしてしまっているのか、よくよく考えてもらいたいです。
 
 日韓合意は日本の外務省が全文をアップしています
 また同様に、韓国の外務省も全文をアップしています
 韓国の方は日本語訳を見つけられませんでしたが、機械翻訳をかけて読んでみたら、大きく逸脱する文言は見つけられませんでした。
 少なくとも韓国の外相が自らの口で「この問題が最終的および不可逆的に解決されることを確認する」と発言したとリアルタイムで映像が流れたワケですし、韓国外務省もサイトにおいてそれを認めています。
 これが一次ソースです。
 それ以外は全て二次以下のソースにしかならず、正確性を担保するモノではありません。
 マスコミがなんと言っても、このお互いの外務省の一次ソースを逸脱するコトはできず、もしそのような内容であれば、それは一次ソース以外のマスコミなどの方が間違っているのです。
 そして批判されるべきは、間違えている方です。
 そんなのいちいちここまで言わなくても、本来は当たり前のお話ですよね。
 
 この問題、どの立場の人間が誰に向かって具体的に何を言っているのか、ここをキチンと整理して、冷静に判断しなければならない問題です。
 他人が言ったからそれが100%全て履行されるワケなんてないワケで、それは日本側でも自分に当てはめて考えても同じコトなのですから、ここを冷静に考えなければなりません。
 そしてなにより、冷静さを欠いた批判は、むろし日本の国益を損なわせているってコトに気づいて欲しいです。 
 全ては、日本人として日本の国益を守るためにはどういうどう考えるべきか、という視点で考えてもらいたいのです。