前途多難っていうレベルじゃないかと

2012年4月15日

 情報頂きました。
 手厳しいとか、洗礼とかいうお話じゃないですよ。
 

 TPP、首相さっそく厳しい洗礼 加盟国会合招かれず
 
 オバマ米大統領が12日朝にホノルルで開く環太平洋経済連携協定(TPP)交渉9カ国の首脳会合に、野田佳彦首相が招待されない見通しであることが11日わかった。9カ国が積み上げた交渉の成果を大枠合意として演出する場に、交渉参加を表明したばかりの日本は場違いとの判断が背景にあるものとみられ、TPP交渉の厳しい「洗礼」を受ける形だ。
 日本政府の一部には、野田首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前に「交渉への参加」を表明すれば、TPP首脳会合にも招待される可能性があると期待があっただけに、落胆が広がっている。TPP交渉を担当する日本政府高官は「日本(の出席)は少し違うということだろう」と語り、現時点では、出席できない見通しであることを認めた。

 
 だいたいですよ、外交の場というのは、それぞれの国家が国家の命運をかけて全力で国益を奪いにくる場です。
 その中のギリギリのつばぜり合いの中でなんとかお互いに国益が得られるってコトに結果的になったら合意して条約とか結ぶだけであって、基本的には相手の事情よりも当然自国のコトを考えて動く場が外交です。
 winwinの関係というのは、これはもう結果だけのお話なんですね。
 言わば、たまたま両国とも国益がとれたっていうだけの話であって、外交なんて言うのは相手のコトまで考えて行うモノではないのです。
 極端なコトを言えば外交とは、第一にして唯一の正義が自国の利益であって、後についてくるのは全部オマケなのです。
 
 当然TPP参加各国は、パーティーに出席するがごとくの交流会をするために集まったのではありません。
 自国の国益を最大限引き出すためにギリギリの交渉をするためにきたのです。
 その中で、その日本から搾り取れる可能性があるなら、そんなのは絞りとろうとする、日本に少しでも不利になるよう各国とも画策するのは、こんなのは当然としか言いようのないコトです。
 後からのほほんと出てきた日本なんて、まさに各国にとっては「飛んで火に入る夏の虫」でしょう。
 
 それなのに野田総理のこの外交は、はじめから、あたまから、相手の好意を期待するという入り方をしています。
 もうこんなの終わってますよ。
 『TPP首脳会合にも招待される可能性があると期待があっただけに』ってなんですか。
 期待って。
 後から三流映画のヒーローのように颯爽と現れて、スタンディングオベーションで迎えられるとでも思っていたのでしょうか。
 どれだけ頭の中がお花畑ですか。
 
 主体性がなく、希望的観測だけで、無為無策の民主党を象徴しているTPPデビューと言ったところでしょうか。
 もう参加表明一日目から、不安しかないTPPです。