本当は鳩山元総理を止める気なんて全くない民主党
鳩山元総理のイラン外交って結局アレじゃないですか。
民主党の卑怯な保険だと思うのです。
というのも、鳩山元総理の現在の肩書きの一つに「民主党外交担当最高顧問」っていうモノがあります。
読んで字のごとくですが、一応これは民主党の肩書きなので、政府のでも公的のでもありません。
でもそれでも与党の正式な肩書きですからね、例えば自民党でも民主党でも与党の幹事長という役職は、党務ではありますが、その影響力は時に総理以上と言われるコトさえあるワケで、やはり与党の党職というのは大変に重いモノがあると見るコトが出来るワケです。
そんな中で「民主党外交担当最高顧問」が外交をしにイランにいくワケです。
その影響力はとてもとても大きいモノがあると言えるでしょう。
政府の、公的の役職にはついていないから、議員外交だからと気軽に行っていいというモノではありません。
まして鳩山さんは元総理なのですから、それだけでも普通は下手な党職よりも影響力が大きいのですから、これは日本だけに限らず国際政治でも「元行政府長」は現職行政府長の名代になる場合も多々あるぐらいで、なおさらと言うしかありません。
つまり今回の鳩山さんの肩書きというのは「元総理」+「現職の民主党外交担当最高顧問」なのですから、受け取る側にとっては外務大臣に次ぐ大きさで受け取る可能性は充分にあると言えるでしょう。
ですから、本気で野田総理や玄葉外務大臣が鳩山さんのイラン行きを阻止したいと思うのであれば、まずは現職である「民主党外交担当最高顧問」の役を即時解くべきでした。
野田総理は同時に民主党の代表なのですから、それを実行する権限はあるワケです。
自民党の山本一太参議院議員は「羽交い締めにしてでも止めるべき」と言ってましたが、本気で止めたい、現在の政府の外交に影響がないように少しでもしたいのであれば、まずやるべきコトはここからだったのではないでしょうか。
羽交い締めは出来ないとしても、他に出来るコトはあったハズなのです。
でも野田総理はそれをしなかった。
民主党の議員が民主党のこの3年の政治によってどれだけ国益を失ってきたかなんてコトは全く理解していないとは思いますが、誰がどう見ても失敗していた沖縄米軍基地問題だけを見ても、鳩山元総理に外交センスなんてあるワケもなく、「民主党外交担当最高顧問」という肩書きを与えたコトには日本中理解して納得した人なんているのかどうか探すのが大変だと思うぐらいの愚策でした。
このニュースを見てズッコケた人って、やえも含めてたくさんいたと思います。
それなのにその上イランに行くとかトンチンカンなコトを言い出したのですから、もはや何個堪忍袋の緒があれば気が済むのかというぐらいのお話です。
当然のように「民主党外交担当最高顧問」なんて職は解くべきでした。
でも野田総理はそれをしなかった。
なぜなのでしょうか。
結局これは、民主党の二枚舌なのではないかと思うのです。
つまり、もし鳩山元総理がイランで何も実績を上げなかった、もしくはメチャクチャにしてきたってコトになっても、民主党執行部と野田内閣は「行くのを止めた(ふりをした)」のだから、全ての責任は鳩山元総理にあって、政府はむしろ被害者だと言い訳ができますし、またもし鳩山総理が大きな外交成果をあげた場合は、「ほら民主党外交担当最高顧問の手柄だ。つまり民主党の手柄だ」と厚顔無恥にも言い始めるコトができるので、止めるフリだけはしつつも、結果的には何もしていない現状維持を貫いたのではないでしょうか。
どっちに転んでも保険をかけておいて、いいとこ取りをしようとしているワケです。
民主党は今回の件はこんな方策を狙っているのではないかと思うのです。
本当に卑怯ですね。
残念ながら鳩山元総理はもうイランに着いたとか聞きましたが、日本二大空気読めないツートップの一角を担う鳩山元総理(もう一人は当然菅直人です)は、最低でも何もしないコトをもはや祈るしかありません。
元総理が政治に影響を与えてはならない、だから自分は引退するとか言ってた人間の行動ではありませんが、本当に民主党は嘘つきばかりですね。
本当にお願いですからもう何もしないでくださいと祈るしかありません。
そして本気で止めようとしない、何より自分の手柄のコトしか考えていない民主党には、一刻も早く日本のために解散をして欲しいと願わずにはいられません。
ディスカッション
コメント一覧
>>やえさん
つまり、やえさんは今回の自民党の行動には十分満足されている、これ以上自民党に出来る事は何も無かったという立場なんですね
案の定イラン政府は「IAEAは不公平」=鳩山氏発言として紹介-イランTV
と公式発表してきました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012040900045
こうなることは自民党の先生方ならよく分かってたはずです。
なのに、別に何もしないで「民主党の失政うめぇwwww」と放置に近い状態だったわけで。
「行かせたら不信任」をちらつかせるとか、もっと強行に反対するとか、行ったらどれだけの損失があるかをテレビを通してでも公表して民主党に圧力をかけるとかも本当に不可能だったんでしょうか?
私が知る自民党の行動は「今行くべきでは無い」と要請しただけで、実質スルーじゃないですか。
>>、本気で野田総理や玄葉外務大臣が鳩山さんのイラン行きを阻止したいと思うのであれば、まずは現職である「民主党外交担当最高顧問」の役を即時解くべきでした。
自民党はコレを民主党に要請しましたか?
それも「出来ない事」だったんでしょうか。
自民党もやえちゃんも結局、鳩山民主党の外交ミスがどれだけ国益を損なっても自民党に有利だから静観しただけに思えません。
そして、一般人である私と自民党を同等の発言力と評価していただいたことに感謝します。
505さん
自民党は具体的にこの件で何が出来るとお思いですか?
やえには、政府ではない自民党には何も出来ないと思うのですが。
もし、実際には何も出来ないのに「何もしていない」という批判でしたら、それは大変に責任転嫁というか無責任な発言になってしまいます。
例えばこの件に関して505さんは何か阻止しようということをしましたか?
むしろこの件は自民党が立法府の野党として国会で取り上げたからこそ明らかになった問題であり、立法府の野党としては十二分に役割を果たしたと思うのですが。
>>k
小泉(進次郎)氏はまた、民主党の鳩山由紀夫元首相がイラン訪問を予定していることに関し、
首相時代に在日米軍再編問題などで迷走した経緯を念頭に、「今さら驚きませんね、
何をやっても。民主党の外交顧問ですから、『民主党の外交』を担われて
いるんじゃないですか」と突き放した。
少なくともこの他人事っぷりから、阻止しようという動きがあったようには思えませんが。
何かあったんですか? 自民党が阻止しようとする動き。
>>505
>もっと全力で阻止しようという動きを見せても良かったのでは?
具体的に言えば、自民党として、「全力で阻止しようとする動き」と言うのはどの様な行動が適切だったのでしょうか?
というか今の時期にイランに行く事自体が、日本は親イランの立場を表明するに等しいメッセージ性があるわけで、
ポッポが「うっかり」友愛=Love&Friendlyなんて発言しようもんなら、日本は反イラン包囲網から離れてイランに付きますよと発表するに等しいわけで、
さらにイラン側が「日本はイランの立場を理解した! 欧米は反省しる!」なんて談話を出そう物ならもう…
即日本がテロ支援国家扱いになる事は無いでしょうが、普天間その他の対米関係はさらに悪化の道を深めるかもしれません。
自民党も自民党で、前提として民主党政権の責任であるのは間違いないですが、民主党政権へのダメージを与える事しか考えてないんでしょか?
もっと全力で阻止しようという動きを見せても良かったのでは?