法治国家ではない韓国

2012年4月15日

 ちょっとこれ、ひどいにも程がありますよね。
 
 前からバカバカしいと余り関心も持たなかったこの「日本大使館前に従軍慰安婦像を置く」という問題ですが、なんと韓国大統領からほぼ公認する発言が飛び出しました。
 この発言というのは、そういうコトなんですよ。
 もしですね、いままでのコトは民間人が勝手にやったんだと、公道ではない場所についてまではさすがに政府が関知できないんだ、というコトでしたら、まだ理解できないコトもありません。
 いえ実際は、そう簡単なお話ではないんですよ。
 例えば日本では、大使館や在外公館などがある付近では、法令によってデモとか街宣活動とか様々な行為が制限されていますから、仮に逆のコトを日本でやろうとすると、日本の政府によってストップがかかると思われるワケで、「民間人が勝手にやったから」という言い訳も本来は苦しいのです。
 でも、さらにそれを飛び越えて、ついに大統領自らがこの像の存在を認める発言をしたのです。
 

 「第2、第3の少女像も」=韓国大統領
 
 韓国の李明博大統領は18日の野田佳彦首相との会談で、ソウルの日本大使館前に元従軍慰安婦を象徴する少女像が設置されたことについて「日本政府がもう少し(慰安婦問題に)関心を見せてくれれば起こらなかった」と指摘した。その上で「誠意ある措置がなければ第2、第3の像が建つ」と警告した。韓国大統領府が明らかにした。

 
 「第2、第3の像が建つ」じゃないですよ。
 貴方はそれを阻止する側の立場なんじゃないんですかと。
 なにをトチ狂った発言をしているのでしょうか。
 しもかこれ、国内向けの発言ではないんですよ。
 日本の総理大臣に向かって直接話した言葉なんですよ。
 常軌を疑うとしか言いようがありません。
 
 従軍慰安婦が存在したかどうかという問題を置いておくにしても、そもそもこの問題を政府間で話し合う、俎上に上がるというコト自体がおかしな問題なのです。
 なぜなら、先の戦争についての日韓、というか日本と朝鮮半島に存在する国家との間でのお話はすべて終わっているからです。
 日本と韓国の間で様々な条約や協定が結ばれましたが、その中の1つに「日韓請求権並びに経済協力協定」というモノがあって、詳しくは条文を読んでいただければと思いますけど、日本も韓国も決めた経済協力金などを支払ってから、戦争に関するお金についての請求はもうしないコトとするとお互いに決めているのです。
 実は日本は朝鮮半島に対して膨大な投資をしていて、それはある意味当然で当時の朝鮮半島は「日本国内」だったのですから、日本政府が日本国内のインフラを整備するのは当たり前なのですけど、結局それは全部韓国に接収される形になって日本が大損したのですけれども、それでも日本はそれらの資本を放棄し、さらに経済協力金まで支払って、物凄く多額の損をした上で、日本からも韓国からももうお金の請求はナシよと決めたのです。
 戦争に負けるとは惨めなモノではありますが、とにかくこれはもう日韓両国が合意して決めた法的な措置なのです。
 
 つまり、韓国大統領が大統領の立場としてこれを無視する発言をするというコトは、韓国は法律を無視する国家だと捉えるしかなくなってしまうワケなのです。
 韓国は法治国家ではないと、そう言うしかなくなってしまうワケです。
 
 この問題はこういう問題です。
 韓国がいつも通りギャンギャン言っているなぁという問題ではないのであって、韓国が自ら自国は法治国家を捨て去ると誓言しているに等しい行為なのです。
 ですからですよ、もし今後韓国が法治国家ではないとするのであれば、それはもう法治国家である日本としては付き合い方を考え直さなければならないハズです。
 例えば北朝鮮のような国家と付き合う気持ちで、日本は韓国に対して立ち向かわなければならなくなります。
 果たしてここを日本政府は分かっているのでしょうか。
 なにより韓国政府は分かっているのでしょうか。
 
 これはこういう問題です。
 お金やメンツや事実や歴史の問題も小さいとは言いませんが、そもそもとして、国家対国家の付き合い方を転換させなければならないそういう問題なのです。
 日本政府も、ただただ韓国におもねるだけではなく、相手は法律なんて無視する国家だと、そういう国とはどういう付き合い方をすべきなのかをちゃんと考えて欲しいです。
 いくら民主党政権と言えども、法治国家を捨て去るような国とはまともに相手はできないハズ……ですから。