3党協議の前にまず民主党内をまとめろ
そろそろ国会がはじまりそうな中、今年の国会は消費税の議論が主題となりそうです。
野田総理は去年の暮れから増税を明言していますし、またそれに反対する特に小沢一郎系の民主党の議員の声もよく聞かれるところです。
しかし野田総理の悩みは、参議院では民主党と国民新党だけでは過半数を取っていないというコトです。
つまり、いくら消費税増税法案を出したところで、参議院で否決されてしまう可能性が大いにあるワケで、野田総理としてはここをどうにかしたいワケなんですね。
その1つの方法として「3党協議」というモノを持ち出しています。
3党とは、民主党と自民党・公明党の3党です。
この3党で国会の前の段階で協議して合意を得れば、衆議院でも参議院でも可決させられるという、そういう手法です。
最近野田総理や民主党幹部は、あの手この手で自民党や公明党に、この協議のテーブルに着かせようとしています。
「消費税は国民全体の問題から与党野党はない」とか、わけのわからない理屈などでです。
しかしこの消費税議論を3党協議したいっていう考え方には、少なくとも2点の点においてメチャクチャだと言わざるを得ません。
まず1点目は、これうもういままでも何度も言っていますように、そもそもいまの民主党には消費税増税を語る資格がないというお話しです。
だって民主党は前の衆議院選挙の時に、「任期中は消費税増税を“議論すらしない”」と公言していましたのですから。
「増税しない」ではないのです。
「議論すらしない」のです。
議論の結果増税しないという結論もあり得るとは思いますが、しかし民主党の言っているコトはそれですらないのです。
「議論すらしない」のです。
つまり民主党は、衆議院選挙から4年間は「消費税」という言葉を口にするコトすら、本来はやってはならないコトのハズなのです。
そう自ら公言したのですから。
ですから、そもそも3党協議しましょうはスジが通りません。
どうしても協議したいのであれば、まず先に解散するのがスジです。
前の衆議院選挙での公約はウソでした、すみませんでした、申し訳ございませんでした、あやまります、反省しますと言って解散して総選挙してからでないと、民主党には消費税を「語る資格」は無いのです。
順番を間違えています。
そして、国民のために消費税議論をしましょうというのであれば、仮にその選挙で民主党が大敗して野党に転落したとしても、それは新しい与党に協力するというコトですよね。
その時の与党がどういう判断をするかは分かりませんが、少なくとも野党民主党は消費税増税に賛成するというコトです。
もし「国民のため」という大儀を振りかざすのであれば、じゃあまず解散してからでもいいじゃないですかと。
それがスジですよね。
どうしてそれをやらないのでしょうか。
そもそも民主党は解散しなければ消費税を語る資格なんてないワケですしね。
そしてもう1点が、さらにそんな資格のない民主党の上に、そもそも民主党内で全然まとまってないじゃないですかというお話しです。
3党協議というコトは、つまりこれは政党と政党とが協議をする、政党単位での話し合いという意味ですから、もし3党協議をする前にまず党内で意見集約するのが先なワケです。
議員個人が協議するのではなく、政党と政党が協議するのですから、その政党の中で1つの結論が得られていないと、そもそも協議にはならないですよね。
でも民主党は、もう言うまでもなく、消費税に関して全然党内がまとまっていません。
いったいぜんたい、こんな体たらくでよく「3党協議しましょう」なんて言えますよね。
まず民主党は、消費税をどうするかの結論を民主党内で1つにまとめるのが先です。
外と協議するのに内がまだですとか、ふざけているとしか思えません。
というかどうせ野田総理としては、自民公明と約束したから反対派は黙れと、反対派に対する脅しの材料にネタに自民党と公明党を使おうというハラなのでしょう。
卑怯ですね。
だから自民党は、こんなのに乗る必要はありません。
最低でも民主党内がまとまるまでは消費税の議論をする必要はありませんし、またそもそもは先にすべきは選挙なのですから、もし選挙の結果自民党が与党になったら、それはその時に考えればいいお話しであって、ここに民主党の存在なんて関係ないでしょう。
やっぱり民主党は何からなにまでメチャクチャですよね。
人のスジすら通せない人に、どうやって政治が行えると言うのでしょうか。
なにやらマスコミも「3党協議」という単語を連発して責任を野党にまで押しつけようとしているようですが、その前にすべきコトはたくさんあります。
国民も、マスコミや民主党に騙されないようにしたいですね。
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