国民にお灸を論
昨日の更新について、あまおちさんが最近ツイッターで懇意にしてもらっている方から、このようなコメントをいただきました。
「まずは衆議院を解散させましょう、選挙をしましょう。これに反対する人はいませんよね？」…という一文で締められているエントリーですが、私は反対ですｗ 筋論が簡単に蔑ろにされる現状では、解散の前倒しなんてリスクばかりですから。エントリーそのものの論旨は明快で筋も通ってるんですけどねえ
以前にも同様のコメントを頂きまして、「いまのまま選挙をしても、結局国民は自分達が間違った判断をしたという反省をしないから、４年間民主党政権が続いてトコトン自分達の判断に対する責任を取らせた方がいい」という趣旨の内容でした。
おそらく今回の「筋論が簡単に蔑ろにされる現状」というのも、国民がそういう筋論をまったく省みようとせず、ただただ目の前の、目先のコトしか捉えようとせず、それだけで全てを判断してしまう、そういう愚かさについてのコトなんだろうと思います。
まぁこれは民主党やマスコミもそうなんですが、しかし民主主義は突き詰めると国民が主権者であり最終責任者なのですから、やはり民主党を選んだ国民こそがもっとも責任を取らなければならないというのは、その通りだと思います。
正直やえも、この方のおっしゃっているコトには反論がありません。
その通りです。
ハッキリ言って、自分が国家の最終責任者である主権者だというコトを全く理解していない人が多すぎます。
この前もあまおちさんがツイッターで絡まれていましたけど、まぁ今度ここで紹介するとか言ってましたけれども、自分が何を言ってもどういう行動を取ろうとも、自分だけには責任はない、その結果まわりまわって他人や自分に不利益がまわってこようとも一切自分には責任はない、むしろ他人が悪い、他人がそういうコトをするから自分がこんな目に遭うんだと、そう思い込んでいる人が本当に多すぎます。
そしてこういう考えを持ってしまっている人というのは、他人がどう言っても何を批判しようとも、聞こうとしません。
だって自分は悪くない、悪いのは他人だと思っているんですから、その悪い他人にいくら言っても理解するワケがないですよね。
ですから、自分で痛みを感じなければ分からないでしょう。
そのために、この際ですからとことん痛みを感じて貰いましょうと、自分に据えたお灸を自分で燃え尽きるまで体感して貰いましょうと、そういう考え方もあるワケです。
やえも結局そのお灸をご相伴預からなければならないコトになってしまうのですが、それも国民としての責任ですから、それもひとつの選択肢だと思っています。
もし国民がそれで目が覚めるのであれば、それは選択肢の一つとしては十分あり得るモノでしょう。
ただそれでも、やえは今年選挙すべきだと思っています。
理由はいくつかあるんですが、例えば民主党によって本当に困る人が取り返しの付かないコトになってしまう現状が目の前にあるのに、それを放置するコトが果たして正しい政治なのかどうかという視点です。
それも「自己責任だ」と言ってしまっても、民主主義としては間違っていないとは思うのですが、しかしそれを目前にして放置するというのは、特に日本的な政治としては正しいとは言い切れないでしょう。
なにも完全自己責任型のアメリカのような民主主義を貫かなければならないという法もないワケですし。
ですから、やえは自民党が政権を取ったらいまよりは確実に政治が良くなると断言できますから、そういう意味で、いまこそというよりは、出来るだけ早く選挙をすべきだと思っています。
また、もう敢えて１つ言いますと、ハッキリ言ってあと１年民主党政権が続いたところで、果たしてマスコミも国民も反省し責任を取るようになるのかどうか、かなり疑問だという点です。
やえは無理だと思います。
いまの段階だって選挙が近づいたと思ったとたんにマスコミは民主党の応援合戦をしはじめ、そしてそれにあっさり乗っかかる国民が多いワケですから、国民にお灸を据える意味で４年間民主党にやらせてみたけど、結局お灸も効かずに国益だけが失われましたというオチになりかねないと、それは最悪の結果じゃないですかと、やえはそう思うワケです。
正直この国民の主権者意識・当事者意識の喪失は、相当に根が深いと言わざるを得ません。
で、やはりですね、国民を啓蒙するのはやっぱり国民の責任だと思うのです。
国会議員や地方議員に対しては選挙という方法がありますが、国民に対しては国民が言葉によって言論によって考え方を改めさせるしかありません。
政治家が国民に対して啓蒙するコトは事実上不可能ですしね。
残念ながらマスコミだけが批判されない聖域になっていますので、もっともっともマスコミは批判されるよう機会や場を作ってトーンの大きさを強めていくべきだと思いますが、ここも含めてやはりですね、国民は国民によって批判され、言論によって啓蒙されるべきなのです。
そういう意味で、言論活動をしてる身としては、民主党のおバカな行為で国民がお灸を据えられるというのを座して見ているだけではなくてですね、違っているところは違うと、反省すべきところは反省しろと、正面から論拠を持って国民を批判すべきだと思うのです。
そんな考えだから国民に不利益を与えるんだと、その考えは巡り巡って自分に跳ね返ってくるんだと、日本を政治を悪くしているのは貴方自身なんだと、そう突き付けるべきなのです。
いまの政治を良くするためには選挙が一番です。
はじめから分かっていたコトですが、民主党が政権にいる間は、なにをどうやっても良くなる要素なんて皆無であって、今一度信を問い直すコトしか政治を良くする方法はありません。
むしろ他にあるのであれば教えて貰いたいぐらいです。
そしてそれとは別で、国民の目を覚ますためには、キチンと正面から問題を指摘して正すというのが正道なのではないでしょうか。
政治は政治としてキチンと正常化して貰い、国民の考え方は、それは思想や言論によって正面から啓蒙すべき問題であるワケなのです。
この両者はリンクするコトはあっても基本的には別モノであり、そしてやえは思想側の活動をしていますから、その正道を歩みたいと思っているのです。
これは考え方の違いというか、立場の違い、視点をどこに置くかの違いです。
やえも、「とことん国民にお灸を据えるべき」という視点も、最初に言いましたように反対しづらい、それもいいかなと思うぐらいの視点だと思っています。
結局ちょっとだけ結論が違うだけで、論拠と言いましょうか、現状の認識は全く違いがないと思いますので、これはほとんどさした問題ではないと思うのですが、とりあえずやえの考え方を明らかにしておこうと思いまして、更新してみました。
またなにかありましたら、やえでもいいですし、あまおちさんにでもツイートしていただければと思います。
よろしくお願いします。