第二次安倍内閣発足 (上)
第二次安倍内閣が発足しました。
選挙をまたいで連続での内閣ではなく、一度退任した後に再び総理になるっていうのは何年ぶりでしょうかね、近年ではまずあり得ないと思われていた形での「第二次」の安倍内閣です。
ただ、安倍総理としては前回の辞め方は失敗と言われているだけに、今回は仮に体調が原因だとしてもああいう辞め方は許されませんので、その辺は気を引き締めて強い気持ちで頑張って貰いたいと思います。
いくら政策や実現した実績が良くても、引き際が悪いとそのイメージがずっとついて回ってしまいますしね。
さてでは、実に久しぶりに新閣僚の紹介更新をしたいと思います。
紹介しがいがありますよー。
ソースとなる新聞記事はこちらです。
▼総理 安倍晋三
先程も言いましたように、日本憲政史上何年ぶりでしょうか、一回退任した後の再任となった安倍総理です。
それだけにその責任は今までの総理以上に重いと言えますが、逆に言えば「一度経験している」という今までにない強力な武器を持っているとも言えます。
総理になりたては試運転も人によっては必要でしょうけど、安倍さんに限ってはそれは必要ありません。
安倍さんの場合は最初からフルスロットルを踏めるワケで、ここは大変頼もしいと言えるでしょう。
期待してますので頑張って下さい。
▼副総理・財務・金融 麻生太郎
そうきたかという、日本の最終兵器、麻生太郎先生です。
この人が入るだけで「重い」と言わしめる存在感を醸し出しますよね。
また、つまり麻生さんが副総理として入閣するというコトは、麻生内閣を否定した民主党や国民に対しての皮肉とさえ言えるのです。
自民党は麻生内閣までの自民党を自信を持って肯定し、同時に民主党政権の3年間を否定しているというメッセージが込められているワケです。
このメッセージは、まずは国民こそが重く受け止めるべきではないでしょうか。
果たしてなぜ麻生内閣は否定されたのか、あの時流行って言いまくり、未だ言ってる人もいたりする「自民党にお灸を据える」とは何に対して言っているのか、具体的に自民党のどこがダメだったのかという論拠が未だに聞こえてこない部分に対する、大きな皮肉を国民はどう受け止めるべきなのでしょうか。
反省すべきは本当は一体誰なのか、という問題なんですね。
さてそれはそれとして、麻生さんには安倍さんが掲げる経済の立て直しの陣頭指揮を執られるのでしょう。
リーマンショックをおそらく世界で最も巧く切り抜けた総理として、その手腕は申し分ないという表現は足りないぐらいの力量です。
大期待です。
▼総務 新藤義孝
今回の突然サプライズ人事の新藤大臣です。
今日になるまでマスコミ上では全然閣僚候補として名前が挙がらなかったのですが、今日の朝に急に総務大臣として注目されました。
で、決定。
当選回数4回のウチに決算行政監視委員会委員長を務めるなど、派手さは無いですけど力はある方です。
最近は領土問題に力を入れておられるので、その面で知っている人が多いかもしれませんね。
総務大臣というのは、どの政治家がなっても色が付きにくい役職ですが、新藤さんなら着実な仕事をしてくださるでしょう。
サプライズ的にマスコミ改革なんかやってくれるとうれしいのですが(笑)
▼法務 谷垣禎一
重厚内閣の一翼を担う谷垣前自民党総裁です。
あれですかね、閣議後の記者会見での席次は、「麻生・安倍・谷垣」ですかね。
すごい並びです(笑)
野党党首としての力量はあまり評価されませんでしたが、行政官としての力量はピカイチです。
やえは、行政官としては麻生さんよりも谷垣さんの方が力は上だと思っています。
今回は法務大臣というコトですからあまり注目されるようなポストではありませんが、おそらく谷垣さんとしてはこれは「まだ終わっていない」というメッセージであり、再起のスタートと位置づけているのではないかとやえはにらんでいます。
▼外務 岸田文雄
きゃーーーー。
もうやえがサイト始めてからずーーーーーっと言い続けている、政治家の中でやえが最も推している議員さんです。
岸田先生、ついに外務大臣にまでなられて。
ついついやえはうるうるしてしまいます。
広島一区選出の、やえの出生地を選挙区とされていてる方なのでよくよく知ってる方なんですよね。
岸田先生はわりとなんでもできてしまうタイプで、前の大臣の時は7つか8つぐらい役職が付いてて、それをソツなくこなしていた方です。
野党の時も国対委員長で対民主党の指揮を執って分裂劇を引き起こしました。
政策も出来る、議会運営も出来る、分野も問わないという、わりとスーパーマンです。
岸田先生は宏池会という派閥の会長をされていて、いまは岸田派とマスコミ上では言われていますが、この宏池会は伝統的にリベラル系の思想を汲んでいますから、もう一部では言われていますがタカ派の安倍さんのもとでの外務大臣は大丈夫なのかという声があります。
ただこの辺は安倍さんも承知の上での起用でしょう。
それはバランスを取るためというのもあるでしょうし、またリベラルとは言ってもあくまで自民党の中での相対評価であって、宏池会は保守本流だと自他共に認めるところですから、そこまで心配してないっていうのもあるのかもしれません。
さらに言えば安倍さんと岸田さんは当選同期で、しかもずっと自民党一筋というこの期数(初当選が自民党下野選挙の期)では珍しい仲ですから、一部では縁遠いとは言われていますが、やえは両者のコミュニケーションは問題ないと見ています。
前言いましたように、いま日本の政治に最も必要なのは「安定」です。
売られた喧嘩から逃げる必要はありませんが、しかしこちらから喧嘩をふっかけるのは、それはむしろ日本の品位を下げるコトになります。
岸田さんは、国対委員長としても成果をあげている方ですから、派手さは無くてもいいので、着実に確実に安定した外交政策を推し進めてほしいと思います。
▼文部科学 下村博文
ザ・文教族の下村先生です。
得意分野が教育で、政治でやりたい分野が教育で、今回は別のポストも打診されたそうですが、教育以外はやらないと突っぱねて堂々の文部科学大臣となりました。
やえも、下村先生の場合はこのポストしかイメージが湧きません。
今回の安倍カラーとしては、ずっと前から日教組批判を繰り返してきていますから、一番の難所はやはり日教組改革でしょう。
ですから普段あまり目立たないこのポストが案外大注目を浴びるんじゃ無いかとにらんでいます。
ぜひ教育の立て直しに、専門家中の専門家である下村大臣には尽力していただきたいと思います。
▼厚生労働 田村憲久
今回の抜擢人事と言えるかもしれません。
48歳で初入閣の田村先生です。
とは言っても今回の選挙で当選6回ですから、抜擢と言うと失礼かもしれません。
まして厚生労働は田村先生の得意とする分野ですから、むしろ能力重視内閣の一翼と言ったところかもしれません。
今回の大臣はこういうタイプが多いのですが、この人も着実に仕事をされる方です。
来年の通常国会では特に山場はないかもしれませんが、むしろ田村さんにとってはキャリアアップのために堅実な仕事を期待しています。
▼農林水産 林芳正(参)
前回の自民党総裁選に立候補したコトで一躍知名度が上がった、参議院議員の林芳正先生です。
経済通として有名ですね。
今回農林水産大臣という、かなり畑違いな役職だとやえは印象を持っているのですが、これはTPPの布石なのか、それとも林さんなら農水でも十分力を発揮するだろうと期待しての起用なのか、どうなのでしょうか。
党内融和、バランスをとるためとも考えられます。
以前は防衛大臣でしたが、麻生内閣ですぐに解散となって数ヶ月しか大臣ではありませんでしたが、今回は政策通としての力を発揮してもらいたいですね。
ちなみに現在宏池会の座長というNo2として岸田会長を支えておられます。
今回の閣僚、岸田派が4人もいて最多なんですよね。
しかも主要閣僚ばかりで、プチ宏池会祭りです(笑)
▼経済産業 茂木敏充
前の自民党政調会長の茂木さんです。
政策通ですね。
この言葉今回何度も使ってますが、自民党が最初に下野した時に初当選した辺りの議員さんが「政策新人類」の一期生なので、この世代がいま中核を担っている自民党としてはまさに政策通が揃っている世代になるんですよね。
まぁこの人は最初は自民党ではありませんでしたが(笑)
この人もわりとなんでもできるオールマイティータイプです。
今回は経済産業省というコトで、やはり注目は電力会社に対する問題になると思いますが、ここをどう展開していくかが大きな注目点となるでしょう。
茂木大臣の手腕が問われるところだと思います。
▼国土交通 太田昭宏(公明党)
公明党の復活した前の代表の太田さんです。
なんかこうもう、執念を感じる復活劇です(笑)
今回自民党にとって国土交通省は「国土強靱化計画」があるので最重要ポストになると思われたのですが、早い段階で公明党のポストとして決まってしまっていて、あれどうするのかなと思っていたら、新たに「国土強靱化担当大臣」を新設してしましたから、そことの調整が出てくるのでしょう。
まぁやえは太田さんの力量はよくわかりませんけど、公明党は行政能力は低くありませんから、ぜひここは国土強靱化計画を進めていってほしいと期待しています。
さてかなり長くなってしまいましたから今日はここまでで。
続きは明日以降にさせていただきます。
ディスカッション
コメント一覧
404様、笑ってしまいました。
社会の木鐸というより、狼少年の喚き声ですからねw
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1743990.html
これ、どう思います?これが社会の木鐸をは笑わせてくれます。名誉棄損で訴えても充分でないでしょうか。
記事のフォントの話なんですが、「副総理・財務・金融 麻生太郎」のところから強調のタグ(strongタグ)を、閉じ忘れているように見えます。
でもこれは、実力者を集めた、(名前だけの民主党のそれとは違う)実績あるオールスター内閣と言えそうですね。
「お友達内閣」と言いますが、野合連合で党綱領すら結局決められなかったり分裂しまくったり内紛続出の民主党や未来の党と比べたら、自民党としてガチっとまとまってる「お友達」の方がはるかにマシだと思うのですが。
お友達がダメなら、民主党のように人によって全然意見が違って誰に話を聞いたら、誰の話を信じたらいいのか全然わからない状態の方が優れてるっていいたいんでしょうかね~
必死に「お友達内閣」「派閥」を連呼するマスコミ報道が始まってますね
一定のグループのたらいまわしでグループの力量が影響してた
前政権までがよっぽどそうだとおもうんですが
民主の閣僚が阿呆な発言で辞めまくったのは忘れてしまったんでしょうね
よっぽど民主党が負けて面白くないんだなあという気がしますが
これから毎日しょうがない言葉や行動の揚げ足取りが始まりそうでげんなりです
海江田新代表も政権奪取前の民主党みたいなこと始めるんでしょうね、やっぱり