コメントレス続き

2012年4月15日

 引き続きコメントレスでーす。
 ちょっと形式を変えてみます。
 
 
■「民間と同じにしろと言う口で、民間並を認めない矛盾」にいただいたコメントへのレス。
 

oguoguさん
 私は、高級料亭などの会食は内密な話をするためになら、あっても良いと思っています。話が外部に漏れないという意味では高級クラブも、そうなのかも知れません。しかし、キャバクラは、どうなのでしょうか。キャバ嬢から話が漏れる可能性は低くありませんし、公人としての議員が交際費で落とすのは違うと思うのですけれど。

 
 会合の内容によるんだと思います。
 今回の場合は「懇親」ですから、会議とか議論とか内緒話とか、そういう類の会合ではないワケです。
 民間だって、そういうTPOは弁えますよね。
 例えばわりと固い話をするために個室の静かな食事が出来る場所にするとか、お偉いさん同士だから格式の高いところにするとか、ただ単に親睦を深めるために騒げるところにするとか、そういう違いです。
 その1つの選択肢としてキャバクラもアリでしょうと、民間だって「人間関係を作る」という意味においてキャバクラに行くことだってあるのですから、「人間関係を作る」という意味においては、人間である以上民間も公務員も政治家も関係ないでしょうと、そういう意味です。
 
 やえはいつも思うのですが、もちろん公人という立場の人がより一層その行動には注意しなければならないというのは理解は出来ますが、それは聖人君主になれとか、超人になれとかという話ではないハズです。
 人間関係を作る際、公人だからと何も場も仕掛けもセットもないのに完璧にやれと言ってしまうのは、それは人間というモノを無視しすぎだと思います。
 雰囲気が合ってこそ、お酒があってこそ、人間関係が円滑に作れるというのは、人間なら普通にあり得るコトですよね。
 これは派閥とかにも言えるんですが、公人なんだから政策だけで人間関係をつくるべきだとかたまに言う人がいますけど、そんなのは人間というモノを無視しすぎです。
 人間には感情があって、理屈やデジタルだけでは測れないモノがあるのですから、そこを無視して話を進めようとしても、それは共産主義のようにそれ以上の弊害をもたらすだけになってしまうコトでしょう。
 
 ですから、やえが取り上げた副大臣が行った場が適切だったかどうかはともかくとしても、政治資金でキャバクラ代を経費で落とすのはどんな理由でもダメと言ってしまうのは違うでしょうと思うのです。
 もしこれが、大人の人間関係を構築する場として一般的には全く認知されていないような場でしたら話は違います。
 例えばゲームセンターですとか、ネットゲームとかですね。
 ごめんなさい、その手の職業の人なら別なのでしょうし、プライベートならアリでしょうが、基本的な「一般的な仕事」の場合においていい大人が「人間関係の構築」という意味では、こういうところは使いませんよね。
 ですから政治家が「ゲームセンターで懇親しました」と言われたらさすがにどうなんだと言ってもいいと思いますが、でもキャバクラはアリだと思います。
 人間関係という意味において、公人も私人も人間という意味においては違いはないのですから、ここに違いを設けてはならないとやえは思います。
 
 

fan114さん
 前の方に付け加えるなら吉田茂のように芸妓を囲って後妻にするとかそういう粋なのならいいんですが、キャバクラでは格好の付きようがないですねぇ。そういう文化の担い手にもなれないのかと。
 
 とあるドラマのセリフより抜粋「酒と女は自前で楽しむもんや。ごっつぁんで何が楽しいねん」

 
 まぁ時代の違いっていうのもあるんでしょうし、またこれは適材適所なんだと思いますよ。
 議員さん同士とか、会社のお偉いさんとなら、キャバクラというよりはクラブですとか料亭の方が相応しいんだろうとは思います。
 でも、場合によってはキャバクラもダメとは言えないのではないでしょうかと。
 もし世間一般的に、また税務署的に、会社の経費としてキャバクラが一切の例外もなくNGとなっているのであれば別ですが、そうでないのですから、場合によってはキャバクラは国会議員でもアリだと思います。
 
 蛇足になるのでしょうけど、昨日幕末のお話を熱く語ってしまいましたが、遊郭とかもこれって文化だと思いますから、こういうのもアリだと思うんですよねぇ。
 おっしゃるように「格好が付く」場だと思うんですが。
 それに近い料亭も、なんだか自民党政権時代には、料亭に行くコト自体が悪みたいな報道していましたよね。
 民主党政権になってから全く聞かなくなりましたけど。
 
 

TIGさん
 別に政治家がいつも厳重な機密事項についてしか喋ってるわけでもなし、単純に後援会を労う目的でキャバクラ連れてくとかは理解できなくはないけどねぃ
 歳費からじゃなくて政治団体の政治資金から出てるってことなら大した問題はないと思うけど

 
 例えば議員さん同士の政局とか外交とか政策にからむようなお話を、居酒屋チェーン店とかでやってたら、それこそ批判対象だと思います。
 でも懇親の場は必ずしもそうではないですからね。
 飲んで歌ってわっはっはーって人間関係を構築するコトも、結局は政治の1つだと思います。
 
 あとちなみに、歳費からだと、まぁこれは議員さんのお給料的な部分もありますから、むしろいいんじゃないかと思います。
 ポケットマネー的な。
 やえはキャバクラでも場合によっては税金が入っててもいいと思いますが、例えば政党助成金が入っている場合とか、こういう時は多少注意が必要なのかもしれません。
 
 
 
■「公務員の給与」にいただいたコメントへのレス。
 

ケアさん
 デフレ経済とか地方の税金とかまったく考えず、ただただ思うがまま希望だけを述べるなら、公務員の給与を下げるより、僕の給与を上げてほしいですね。
 他人の給与なんて正直知った事じゃないです。
 他人の給与が下がっても僕は全然嬉しくないです。
 現在の公務員の給与が高いのであるならば、それを最低賃金として民間に是正を求めるというのもありなんじゃないでしょうか。
 公務員の給与を下げるとデフレが加速しそうですしねー。

 
 いやまさに「他人の給与なんて正直知った事じゃないです」のハズなんですよね。
 「他人の給与が下がっても僕は全然嬉しくない」のが正常のハズなんですが、なぜか世の中には、他人のサイフにばかり興味を持ってしまう下世話な人が多いようで、これがこの手の報道に繋がるのでしょう。
 「それを最低賃金として民間に是正を求める」が一番正しいと思います。
 これはもう官民一体となって、努力していくべきところでしょう。
 こういうのは実体があってこそですから、法律で一律1000円とか夢物語を言うのではなく、現場で、これこそ役人が力を入れて民間企業のお尻を叩いていくべき案件だと思います。
 それなのに民間が役人を叩いているようでは、自らの首を自分で絞めているコトにしかならないですよね。
 
 

元国家公務員さん
 感情的に叩きやすいから公務員やり玉に挙げて
 敵を作り上げることで正義の味方な自分を演出したいだけな気がします
 じゃあ、バブル期に民間並に公務員の給与が高かったですかね、というのもありますし
 勤務時間内にキャッチボールしてる特殊採用枠とか
 職務怠慢や業務に似合わない休養は是正されてしかるべきですが
 税金から給料もらうのが気に入らない、だから下げろって感情論が多いように思います。
 あと、税金滞納してるような人に限って
 もっと脱税してる人がいるだの、他からとれとかいうんですよね
 住専問題の時も勝手に1万円引いて申告するようなテレビに毒されたイカれた人いましたし

 
 さっきも言いましたように、なんで他人の懐ばかり気にする人がこんなに多いんでしょうかねぇ。
 議員歳費に対する批判もそうですが、多いと思うなら、じゃあ自分が立候補すればいいじゃないですかと思ってしまいます。
 公務員と違って、議員なんてむしろ30歳は全然若手という世界で年齢を重ねた方がチャンスが多いワケで、なら立候補してより良い政治を目指して、そしてそれに見合う報酬を貰えばいいじゃないですかと。
 本当、自分では努力をしないのに他人を蹴落とすコトしか興味のない下世話な人が多いなぁと、呆れるしかないワケです。
 
 

oguoguさん
 こうもデフレが続くと民間の給与が下がっているのだから公務員の給与も下げろと言いたくなる気持ちも解ります。しかし、本当に重要なのは民間の給与を上げる事なんだとも思うのです。そのためには一刻も早くデフレから脱却する事が必要なのだと思います。インフレになれば自然に民間の給与は上がって行きますから。問題なのは、政治のデフレに対する意識の低さでしょうか。最近は、デフレ脱却議連も出来たようですけれど。

 
 そもそも公務員って刑期に左右されるコトなく安定した福利厚生だからっていうのが、ウリの1つなワケで、言い方は悪いですが、それをウリに優秀な人材を集めているという点が、まず入り口にそれがあるワケですから、いまさら刑期が悪いからと言って給料を下げるというのはどうなのかと思います。
 さっきの方もおっしゃっていましたが、景気が良いときに「では公務員の給料をあげましょう」にはならなかったですしね。
 景気回復・デフレ回復はもちろんですが、ただ、いくら公務員を叩いてもそれは達成されないというコトは忘れないようにしないといけないでしょうね。
 
 

naoさん
 私は、それがたとえ誰であっても彼の生み出した効用に対して遙かに度を超した報酬を受けることを否定します。同時に彼の生み出した効用が不撓に政治的な手段で過小評価されることも否定します。それはたとえ民間であっても公僕であっても同じです。
 過去勉強した、努力した、あるいは利益を出した。勉強できなかった、怠惰であった、利益を出せなかった。すべて関係ありません。彼の受けとる報酬は、ただ彼がたった今生み出している効用に連動しているべきで、それが非現実的であるというなら、せめてそれに近づける不断の努力が社会全体でなされるべきです。
 本来は会社の業績が悪いというならその給与が減らされることも解雇されることも当然のことのはずです。そこに規制があるのがそもそもおかしい。
 私は逆に民間を含めて日本という国全体が『稼げなければ報酬は出ない』という大原則を蔑ろにしているように思えてなりません。日本人は本来人生には何の保証もないということにもっと自覚的であるべきです。

 
 でも「彼の生み出した効用」をどう計るのかというのは大変に難しい問題だと思います。
 これが営利団体なら、いくら利益を上げたかという部分で評価できるかもしれませんが、しかしそれもあくまで会社単位であって、例えば人事部の人とか経理部の人とか、間接的には利益に関係できない人は果たしてどう評価すべきなのかというのは、大変に難しい問題でしょう。 
 また、営業がいまいちでも技術職が優秀だから利益を上げている企業とか、逆に技術は大したコトないのに営業が強いから利益を上げているところとか、こういうところもあるでしょう。
 アップルのジョブスさんぐらい飛び抜けていたら評価のしようもあるのかもしれませんが、社会というのは往々にして微妙なところでの影響が結果に繋がるワケで、完全なる客観的評価というのは難しいと言わざると思います。
 
 さらにこれが営利団体ではない職種ならなおさらです。
 お金を儲けるために仕事をしているワケではない公務員に対しては、どのような判断を持って誰がそのお給料の額を決定するというのでしょうか。
 特に公務員のトップは、突き詰めれば政治家ですから、政治家が無能であれば、いくら公務員が頑張っても「業績」は上がりません。
 でも、政治家と公務員の評価を一緒に価値基準で判断するというのは、かなり不適切でしょう。
 これは大変に難しい命題だと思います。
 
 まぁこう言い出すと、そもそも「適正なお給料」という基準が全然分からなくなってしまうのですが、というか分からないのですが、そういうコトも含めて、簡単に上げろ下げろというのは違うのではないかと、そうやえは思います。
 
 

TIGさん
 まぁ実際は労使で合意できればいくら下げても構わないんだけどね。
 とはいえ、公務員の場合「民間に合わせろ」じゃなくて「オレより安くしろ」という感覚なのが現実じゃないかと。適正水準についても実際完全に適切な査定なんて前年度評価に対する年俸って形にしない限り無理だしねぇ。
 やはりここは政治が平成の「所得倍増計画」を打ち出して景気改善を最優先にする以外の正解はないと思うぉ。手取りの額面が増えない限りいくら小手先の対処したって焼け石に水ってのはこの20年で証明されたんじゃないかと。

 
 厳密に言えば、公務員のお給料を下げる時は法律改正しますから、違法行為ではないとは言えます。
 なんか卵が先か鶏が先かみたいな話ですが、まぁ違法ではないですね。
 
 なんか最近の日本って、かなり後ろ向きですよね。
 いくら他人のお給料を削ったところで自分のお給料が上がるワケじゃないのに、って、もう何度も言いましたね。
 「削るより増やす」という方向にシフトしないと、景気なんていうのは人間の心理状態という部分がとても大きいワケですから、景気なんて回復しないのではないでしょうか。
 
 

aさん
 公務員の給料の件に限らず、政治家のマニフェストにしろ、新聞やテレビの話題にしろ
 「単純でわかりやすく、誰でも一発で印象に残る」ことに重点が置かれて事の
 本質を置き去りにされてしまうのは害悪にしかなりませんね。
 一口に公務員といっても国家公務員から地方公務員、多忙な公務員から暇な公務員、
 真面目に業務をこなしている公務員もいれば、法律をやぶって政治活動したり
 ストライキをしているような公務員までいます。
 めんどくさいので一緒くたにして「公務員が悪い」と表現されてしまう傾向がありますが、
 本来情報を提供すべきマスメディアや政治家はそのような表現をすべきでない。
 結果「公務員が悪い」といっておけば良い、という風潮が一般認識として広まってしまうので
 それがまた新聞などで取り上げられてしまう。悪循環だと思いますね。

 
 これはかなり核心の問題でしょう。
 地方の村役場の役人さんと、中央省庁の国会開会中のしかも予算委員会バリバリやっている時の財務省の担当役人では、もう比べるのも可哀想なぐらい忙しさは違うでしょうからね。
 またこう書いても、決して地方の村役場の役人さんが一方的に悪いとかさぼっているとかというコトではありません。
 その場所にはその様々な事情があって、その村に合わせた行政サービスというモノがあるのでしょうから、決して徹夜で死ぬ寸前までバリバリ働くのが一概に偉いというコトには決してならないでしょう。
 村には村の苦労もあるのですから、こういうのは比べてはならない大変さというモノがあるハズです。
 
 本来「評価」って、こういうそれぞれの事情をキッチリと考えた上でのモノでしょう。
 それなのに国民は「公務員」という3文字だけで、しかも内容も全然知らないままに、「自分ではない」というあまりにも身勝手な理由で一方的に叩くのです。
 
 政治の話って結局全てここに決着してしまうのですが、やっぱりここは、マスコミが改めなければなりませんし、そして国民が賢くならなければならないのでしょう。
 
 

ぷぺーさん
 民間の給料や雇用形態が舐め腐ってるのだと思います
 まずは民に与えること、そして潤った民が物を買い税収も上がるという当たり前のことを実行せず
 ただただ民から搾り取り自分達の利益のみを追求する現代企業の方をなんとかすべきかと
 法的に対処してしかるべき問題だと思います、パワーバランスも企業に傾きすぎている
 公務員の給料に関して明らかに異常なものは改めるべきですが多少の差なら恐らくは一般社会が間違っているのでしょうね。
 現に働いていても金がたまらず下手すれば飯も安物しか食べれない、それどころか雇用もまともにない
 これらは企業が格安で使える奴隷を欲しがっているからこその問題ではないでしょうか
 年功序列が崩壊しても崩壊したのは給料だけ、おっさん達が威張っているのは変化無しというのが現代です
 まずは民間を公務員並に上げるべきなのです、大企業どもは下請けにきちんと大金を出すべきなのです
 世界競争力などというものよりも地盤たる日本人の幸福とともに発展していくべきなのです
 もちろん容認してきた政治も改める必要があるでしょう
 一部の人間のみが利益を得て大多数が貧に苦しむのは日本ならず世界の問題です
 金持ちは金がありその気になれば武力もあり国家も金持ちの味方です、このシステムはなんとかならないものなのでしょうか

 
 いやこれもさっきと同じお話で、ただ単に「企業」と言っても仕方ないと思いますよ。
 ネットでは情報が先鋭化しがちですから、「ブラック企業」という言葉が目立っているところですが、全ての企業が悪の権化だという感じに言っても、それは実体を正しく表現し切れてないと思います。
 従業員を奴隷としか思っていない企業も、多分あるコトにはあるでしょう。
 でも決して全てではないです。
 むしろそういう会社の方が少ないでしょう。
 悪評の方が目立つだけで、大部分の国民は普通に生活しているワケですから。
 
 やえが知っている会社さんや経営者の方は、立派な人も多いですよ。
 ある地方の中小の建設系の会社の社長さんが言ってました。
 
 「ウチはいわゆる3K(きつい・きたない・給料低い(実際どれだけ低いのかは知りません、謙遜かもしれません))の業種だけど、他の会社に比べて年齢問わず就職希望者が多い。若者の希望者も本当に多い。それは福利厚生をしっかりしているからだ。保険はもちろん、社宅もあるし住宅手当も用意する。社員旅行も必ずやっているし、ボーナスだってきついけど年2回出している」
 
 誇らしげに言ってましたよ。
 やえは日本が必ずしも大企業だけを優遇しているシステムとは思いません。
 例えば生活保護なんていう制度は、制度自体は他国にあっても、その内容は多分世界でもかなりトップクラスの内容を誇っているでしょう。 
 アメリカなんてそもそも医療費自体が国民皆保険制度が無く自己負担な国家ですからね。
 
 だからブラックを放置していいというコトでは全くなく、そういうところはキチッと潰していくコトが必要ですが、それが企業の全てだと言うような言い方は全く無意味だというコトです。
 
 こういうのはバランスです。
 公務員が国家が大企業が裕福層がなんとかがーではなく、それぞれの事情をキチンと把握した上で、では適切な場所とはどこにあるのかというコトを冷静に分析して見つけ出す作業が必要でしょう。
 残念ながら国民の多くはこれが出来ていない状態なのですけどね。