歴代天皇は日本の正史である
さて、やえが挙げました天皇継承の基本の3項目について、最後の「これらは全て日本の正史によって紡がれてきたものである」についてです。
科学的に言えば初代神武天皇などは実在しないというコトのようですが、ハッキリ言ってこの際、この手のお話をする場合にはどうでもいいコトです。
なぜなら、日本の正史として初代が神武天皇から始まっていると明確に定められているからです。
天皇の継承の問題を考える際においては、天皇という存在が現れた時点からすでに「男系男子で継承されるべきだ」と考えられていたからこそ、初代から実在する天皇まで男系で継承されてきたと“記録”されたワケですよね。
逆に言えば、仮に神武天皇が実在していなかったとしても、それは「男系男子というルール」を架空の過去にわざわざ当てはめたというコトなのですから、やっぱりそれはその最初の記録の当時からしてそのルールが存在したコトの証拠だと言えるワケなのです。
ですから、神武天皇から数代の天皇が実在していないと言うお話をしたとしても、しかしそれが「日本の正史」である以上、むしろそれは「男系男子というルールが存在する」というコトを裏付ける証拠にしかならないのです。
もう1つお話をしましょう。
継体天皇については、いまでも本当に皇統の血族だったかどうかという議論が存在します。
詳しくは色々と調べて貰えればと思いますが、Wikipediaにも「この特殊な即位事情を巡っては種々の議論や推測がある」と書いてあるぐらいの方ではあります。
しかしこれも、むしろ「天皇の継承は男系男子である」というルールが存在するコトの裏付けがとれる案件となるワケですよね。
つまり当時の皇族貴族や日本人からして、「身近な女系皇族」よりも、わざわざ「縁遠い男系男子」を天皇に迎えたのであり、それこそが正史として公式に認められた継承だったのです。
これだけでも十分に、明らかに「男系男子」というルールが絶対だったと認識されていると言わざるを得ない証拠でしょう。
繰り返しますが、これらは全て「日本の正史」で紡がれてきたコトなんですね。
日本の正史では、どのような困難があっても必ず「男系男子」で紡がれてきたと記してきたんですね。
初代神武天皇から125代今上天皇まで、言わば「神武天皇家」は、日本の歴史と共に常に男系男子で継承されてきたのです。
これこそが日本の歴史なのです。
これを無視する方がどうかしていると言わざるを得ません。
どんな理屈を持ってしても「日本の正史」を無視できる理由になりはしないでしょう。
以上、3点について天皇継承の基本としておさらいをしてみました。
次回からは、この基本を踏まえて、天皇継承にまつわる諸議論や考え方について、色々と述べていきたいと思います。
ぜひ多くの方のご意見をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
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