現実的手続きを見た場合の男系維持とそれ以外

 現実的な手続きを見た場合についての皇統問題を考えてみましょう。
 
 もし現状維持であれば、何もする必要はありません。
 悠仁親王殿下に3人ぐらい男子を成していただければ、正直現状よりは安定的な皇室が保たれると言えるようにはなりますよね。
 さらにその親王殿下達が男の子を2人以上成していただければ、どんどん宮家は増えていくワケで、これでかなり安定的な皇室が保たれると言えるようになるでしょう。
 しかしこれは完全に運任せです。
 おそらく日本の皇室と言えども産み分け方法は確立されていないのでしょうから、これは完全に運任せです。
 
 ただやえは、運命というコトで運に任せるのも1つの手かなとは思わなくもなかったりします。
 変なお話、悠仁親王殿下に頑張ってもらって、5人でも子供を成していただければ、確率的には2人以上は男の子なワケですしね。
 まして世の中にはもっと大家族はいるワケですから、決して無茶な要求ではないと思いますし。
 天皇のお話というのは神様のお話でもあるワケですから、ここは1つ天に運を任せるというのも、やえは皇統問題についてはアリだと思わなくもありません。
 運まかせな要素が存分にあるプランですが、一番いいのはこの方法ですしね。
 
 また後に述べますが、これでも最悪の中の最悪にはならないですから。
 
 で、これでは心許ないから、もうちょっとなんとかしようというのが、最近の動きです。
 大きくその流れを分けると、男系を維持しようと制度をいじる系と、男系は諦めるけどなんとか体裁を整えるために制度をいじる系の、この2つです。
 まず後者から具体的に見てみましょうか。
 
 何度も言ってますがこの場合は「神武天皇家の終焉」であり、「新しい天皇家の始まり」を意味します。
 よって新しい天皇のための資格っていうのは、まぁどう選定するのか分かりませんが、とりあえず現在の皇族の中から選ぼうというコトになるのでしょう。
 この場合、具体的には何をする必要があるでしょうか。
 最低限、皇室典範という法律を変えなければなりません。
 また、女性でも天皇に即位出来るよう、女性も皇族にとどまれるよう、その子供にも皇位継承権を与えようと制度を変えるワケですから、やっぱり法改正が必要不可欠です。
 ただ、法改正自体は手続き的にはそんな時間のかかるコトではありません。
 1ヶ月もあれば出来てしまうコトです。
 要は世論がが納得するかどうかの方が問題ではあるんですよね、これはどの法案でも言えるコトです。
 
 よって法改正にかかる時間の問題は、これはどの方法の場合でもそうですが、ほぼ考慮する必要はありません。
 ですから1つ気にすべき点を考えましょう。
 それは、いまは女性皇族は結婚すると皇族を離れるという規定がありますから、現在の女性皇族の方を全員皇族のままいていただく為にはある程度の時間制限があるという点です。
 
 今現在、独身での女性皇族で最も年上なのが眞子内親王殿下で、御年20歳でいらっしゃいます。
 ですから、眞子内親王殿下に必ず皇族に残って欲しいと望むのであれば、もう数年も時間は無いと言えるでしょう。
 しかし独身女性皇族は眞子内親王殿下だけではありません。
 現在17歳の佳子内親王殿下と、現在10歳の東宮殿下の子供でいらっしゃいます敬宮愛子内親王殿下がいらっしゃいます。
 最悪という表現はちょっとアレかもしれませんが、どうですかね、少なく見積もってもあと10年は待てるのではないでしょうか。
 男系以外の方にも皇位継承権を与えるという方法を10年後に採ったとしても、悠仁親王と敬宮愛子内親王殿下の2人は確実に皇室にいらっしゃるのですから、現在だって東宮と秋篠宮のお二方ですから、変わらないと言えば変わらないですよね。
 いえ、またその後は女性でも即位出来るように制度は変わっているのですから、むしろ今よりも安定した形とも言えるでしょう。
 10年なら佳子内親王殿下も独身のままでいらっしゃる可能性もありますから、やっぱり10年は時間があるワケです。
 
 ところで、ここで1つ考えてもらいたいのですが、仮に男系以外でも即位OKというコトにするのであれば、悠仁親王に未来を託すという方法でもいいんじゃないかという考え方もできるというコトです。
 男系以外でもOKとなれば、皇族が子供を成せば成すだけ宮家が増えるのですから、仮に女の子3人だったとしてもそれでも3宮家が出来るというコトになるのですから、もうそれでいいじゃないですかと。
 ですから敬宮愛子内親王殿下も臣籍降下した後であったとしても、男系以外OKの考え方で行くとなればそこまで焦る必要も無く、さらに言えば敬宮愛子内親王殿下と悠仁親王殿下はそこまで年が離れていませんから、この二方に、神武天皇家ではないけど天皇家の未来を託すという方法でも十分なハズです。
 これで15年は議論する時間が出来ますよね。
 唯一、何らかの事情で子供が出来ないような事態であればちょっと大変なコトになってしまいますが、これを言い出したらどんな備えも難しくなってしまいますから、まぁだからこそ安定的な数をというお話なのでしょうけど、でも二人ともというのはちょっとさすがに想定外と言えますし、そもそもやえは男系以外というのはもはや最悪の事態を越えている事態と思っていますから、こういう形でもいいんじゃないかと思っています。
 
 さらに言いましょうか。
 後で語りますが、男系維持の場合は旧皇族の方に復帰していただくという形をとなければならないのですが、であるなら、仮にですよ、仮に悠仁親王殿下に子供が成されないという事態になった時には、その時に改めて眞子内親王殿下、佳子内親王殿下、敬宮愛子内親王殿下に皇族に御復帰願うというコトでもいいのではないでしょうか。
 他のところは分かりませんが、当サイトにコメントいただいている方の多くは、皇族復帰という手段自体には反対ではないかと思います。
 ご本人達がそれに同意するかどうかはともかくとしても、その手段については反対ではないですよね。
 であれば、一度臣籍降下された方々に戻っていただくというのは、やはり反対ではない手段ですよね。
 ましてこの方々は生まれは皇室なのですから、ハードルはかなり低いと言えるでしょう。
 こういう方法の可能性というのも考えておくべきではないでしょうか。
 
 こう考えれば、まだまだ時間はたくさんあるのです。
 
 では、以上を踏まえまして、男系維持の道を具体的に模索してみましょう。
 踏まえるコトはたくさんあります。
 まずは少なく見積もっても10年は時間があるというコトです。
 また、最低最悪「神武天皇家を終焉させる」場合でも、悠仁親王が女の子供を成せば繋がりるのですから、まぁ30年は時間がありますね。
 さらにこの場合は、「眞子内親王殿下達に復帰してもらう」というセイフティーネットもあるワケです。
 十分に耐えられる時間があります。
 
 だから、女系容認論は10年は黙っておいてください。
 
 
 (つづく)