特例公債法を現在進行形で人質に取っているのは野田内閣だ
民主党の代表選が終わり、自民党の総裁選も終わって、もう10月になったというのに、未だ国会が開かれません。
毎年恒例のように開かれる秋の臨時国会には一応法的義務はありませんが、それでも様々な諸課題に対応するためにこの時期に国会を開くのは、言わば当然のお話として毎年開かれているモノです。
まして今回はなにより特例公債法などの重要法案が通常国会で成立させられなかったので、この処理をしなければならないのですから、一刻も早い開会をしなければならないハズなのです。
それなのにどうして未だに国会は閉じたままなのでしょうか。
野田総理がうそぶいています。
自民党が解散を確約しないと特例公債法に賛成しない、重要法案を人質にして政局をしていると、そう言ってます。
勝手な言い分です。
参議院では野田総理の問責が可決している以上、その筋を通すためには何らかの方策を取らなければならないハズですが、それを一切鑑みようとしません。
また自らの口で「近いうちに解散」と言っておきながら、しかしそれも放置してしまっています。
本来なら今すぐ解散しなければならないのです。
筋を通すなら、いますぐ解散するっていうのが正しい道です。
マニフェスト違反だけでも十分解散すべき案件なのに、消費税増税だって「議論すらしない」と言っていたのにそれを強行したワケで、むしろ一体どういう理由で野田内閣は政府のイスに座り続けているのでしょうか。
今の自民党の主張というのは、それでも野田総理がそうしないから正しい筋道を通すためには、せめて特例公債だけは通してあげるからその代わり解散しなさいねって、そう自民党は諭しているだけなんですね。
順番を間違えてはいけません。
本来は約束しようが何しようが、特例公債法案も可決しなくても、いますぐ解散するのが筋なのです。
いえ、解散していたと、過去形言うべきなのが本当の筋道でした。
国民に対して「書いてないコトはやらない」と言い、消費税に対しては議論すらしないとまで言ったにのも関わらず増税を強行し、しかもこの蛮行の中で自民党と公明党という公党と3党合意という約束をしてやっと強行した増税なのに、しかし逆に自民公明との約束である「近いうちに解散」は無視をして開き直り、その挙げ句に問責可決という立法府の公式の意志をもすら無視しておいて、なにが「人質にとっている」でしょうか。
ここまで材料が揃っているんですから、もはや無条件で解散するのが当然、それに条件をつける方がどうかしていると表現するしかないのが現状なのに、野田総理も民主党も恥も外聞も何も無い言いぐさですねと呆れかえるしかありません。
そもそも、もし本当に一刻でも早い特例公債法などの法案を成立させたいのであれば、なぜいま国会が閉じているのでしょうか。
国会が閉じていれば、通る法案も通りませんよ。
自民党の総裁選が終わってからいったい何日が経ったのでしょうか。
それなのに国会開会のメドすら立たず、まして自民党の総裁選最中にすでに野田総理は「新総裁と会談する」と明言しておいて、なぜ未だに安倍総裁に連絡をしないのでしょうか。
もうこれだけで完全に野田総理の言動は矛盾していますよね。
全然やる気がないじゃないですか。
全然野田総理には危機感がありません。
本当に特例公債法案を成立させようという気概があるのでしょうか。
やえには、特例公債法案が残れば残るほどそれを自民党へのネガティブキャンペーンの具に使えると、裏ではほくそ笑んでいるようにしか見えないのです。
ここなんですよ。
結局民主党はわざと特例公債法案を通さないようにして、それを言い訳に解散を引き延ばそうとしているのです。
「特例公債法案などの重要法案があるのに解散なんて出来ない」と、そう言うために法案の成立を延び延びにしているのです。
本当になんとかすべき法案だったら、全力をもって通常国会で成立させておくべきだったでしょう。
本当ならもっと前の段階ですべき法案ですよ、これ。
事実国債発行に関する法案は、自民党時代はかなり早い段階で成立をさせていた、それはねじれ国会の中でも予算成立からかなり早い段階で毎回成立させていたワケで、通常国会の閉会ギリギリや、まして通常国会に間に合わないというのは、それだけで政府の能力を疑われる案件です。
つまりいまの段階まで残っている方が異常なんですよ。
こう考えればやっぱり、野田総理はわざとこの法案を残しているようにしか見えないのです。
法案を人質にしているのは誰ですか?
本来野田総理は、すでに解散をさせていなければならない立場なんですよ。
それなのに法案を理由にして解散させていないのは、それは「人質を取っている」という行為なのではないのですか?
少なくとも野田総理に、この法案をなんとかして通したいという強い意志は感じられません。
国会は開かない、党首会談も申し込まない、これでどうやって法案を通すというのですか?
結局野田総理が一番法案を人質にとってるんじゃないですか。
果たして一体いつになったら国会が開会するんでしょうかね。
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コメント一覧
>事実国債発行に関する法案は、自民党時代はかなり早い段階で成立をさせていた、それはねじれ国会の中でも予算成立からかなり早い段階で毎回成立させていたワケで、通常国会の閉会ギリギリや、まして通常国会に間に合わないというのは、それだけで政府の能力を疑われる案件です。
つまりいまの段階まで残っている方が異常なんですよ。
彼らは自民党じゃないから自民党の常識は通用しないだろ。
内閣改造して一度も国会審議が行われずに解散とかになったら笑えるね
そして結局「ジミンガー」
民主党とマスコミ関係者は、もうずーっとずーっと徹頭徹尾最初から最後まで一貫してジミンガーw