これはマスコミの敗北

 総選挙の結果、自民党が大勝しました。
 しかし自民党に追い風が吹いたワケではありません。
 あまりにも民主党がダメすぎた、そして維新もみんなの党も受け皿にはなり得なかっただけという、今回の選挙結果です。
 ただしこれは自民党もダメという意味ではありません。
 自民党が堅実な政党であり、あらゆる意味での清濁併せ呑む国民政党だからこそ、反民主の受け皿として機能したと言えるのです。
 大旋風が吹き荒れた前回の政権交代選挙の時でさえ100以上の議席を守れるぐらいの自力のある政党だからこそ、国民政党と言えるほどの力が自民党にはあるワケです。
 
 さてそれはともかくとしましても、今回一番大敗北を喫したところはどこかと問われれば、それは完全にマスコミという答えが待っているでしょう。
 
 民主党は自民党には負けていません。
 民主党は自滅したのですからね。
 そもそも今回の選挙前にいた議員の大半は風に乗って、自分の力でない力によって議員になっていただけなのですから、自力で言えば今回の数が妥当な力と言えるでしょう。
 今回は多少風によって多く数が減りましたが、まぁあんなもんでしょう。
 ですから、負けてはないのです。
 維新もあんなもんです。
 いえ、風に乗っての勝ちすぎなくらいと言ってもいいかもしれません。
 少なくとも敗北というのは言い過ぎでしょう。
 あれで十分すぎるくらいです。
 ですから結局今回の選挙は、どの政党も負けてはいないのです。
 
 ではどこが負けたのでしょうか。
 そうです。
 負けたのはマスコミなのです。
 
 もはやマスコミの力だけでは政治や選挙の結果を動かすには不十分というコトが、今回の選挙でハッキリしました。
 あれだけ民主党をかばい、民主党がかばい切れなくなったら維新を推して、なんとか自民党に勝たせまいと偏向報道を繰り返したにも関わらず、こんな自民党大勝利です。
 例えば原発問題1つとっても、マスコミ上では脱原発が国民の総意かのように言っていましたが、しかし選挙の結果は違ったワケですよね。
 今回立候補した政党の中で最も原発を重視する政策を掲げていた自民党が大勝したのですから、民意は脱原発が正義というワケでは決してないと言うのが正しいでしょう。
 さらに言えば、そもそも谷垣時代での偏向報道は数々と当サイトは指摘してきたところですし、さらに安倍さんが総裁になってからの左巻き系メディアのバッシングは見ていられないと言えるほどひどいモノでした。
 こういうの中で自民党は大勝したのです。
 これは完全にマスコミの敗北ですね。
 
 マスコミは色々な言葉を使って自らを正当化させ、自民党を攻撃して、なんとか自分たちの思い通りにしようとするのでしょう。
 しかしもはやマスコミの意思だけで選挙の結果が動かされるコトは無いと、そう今回1つ楔を打ったのです。
 ですから次です。
 次、また偏向報道を繰り返すマスコミにどういう結果をつきつけるのか、それが大切なのです。
 これは真の国民のための民主主義になれるかどうかであり、なによりこれからが正念場と言えるかもしれません。