「テレビで言ってた」は恥ずかしい

 民主党政権が一度誕生してから変わったコトがあります。
 それは、マスコミの洗脳に国民が騙されにくくなりつつあるというコトです。
 中でもやえはその最たるモノとして、公共工事とか派閥とか、そういう今まで論拠も無しに悪だと断じ続けられたモノに対する再評価が最近は徐々になされている点を強く評価したいと思っています。
 
 公共工事とか派閥とか、またさらに言えば料亭とか政治資金パーティーとか、それを悪と言うのが絶対正義の雰囲気というモノが今まではあったかと思います。
 しかしこれらはよくよく考えれば、何が悪なのかという論拠の部分がかなり抜け落ちていて、これらについてはやえはもう何年も前からずーっと絶対悪ではないと言い続けて、その論拠をも示して主張してきたところですが、しかしその前に立ちふさがるのは「テレビが言ってるから悪」という、大変に頭の悪い返答でした。
 そういう人たちの中では、「マスコミが言っている」というのが論拠になっちゃっているんですね。
 でもこんなモノが論拠になるワケはなく、ではどうして公共工事がダメなのか、なぜ派閥がダメなのか、そこを自分の頭でキチッと考えてもらいたいと、やえはずっと言い続けてきました。
 自分で考えられないのであればせめて、マスコミが言っている論拠の部分をキチンと自分の中で理解して、それを論拠として言えるようになるぐらいにはなってほしいワケです。
 「なぜ悪なのですが?」という問に対して「マスコミが言ってるから」では、もはやなんのために脳みそがあるのか分からないとすら言えてしまうのですから。
 
 それほどにマスコミの洗脳というモノは大きなモノがあったワケですが、しかし最近のなりふり構わないマスコミの扇動報道に嫌気が差した、またネットというモノが普及したせいもあるでしょう、ついにそのマスコミの洗脳が徐々に解けつつあります。
 民主党政権をキッカケにして、いままで「マスコミが言っていたから」という論拠が大変に恥ずかしい物言いだというコトが分かったワケです。
 これは民主党の功績ではなく、単に民主党にどうしても肩入れしたかったマスコミの自爆ではあるのですが、まぁ良い方向に向かっているのは確かですから良いコトでしょう。
 マスコミが言うコトは絶対正義ではない、本当の真実は自分の頭で考えなければ見えないというコトが、やっとやっとここにきて理解されるようになってきたのです。
 
 公共工事も派閥も政治資金パーティーも絶対悪ではありません。
 もちろん度を過ぎれば時に悪となる場合もありますが、そんなコトはどんなモノでも言えるワケです。
 「政治主導」も民主党がやれば独裁であり現場の破壊でしたが、官僚と意思疎通が出来る人が上手く巧くコントロールすれば、それは正しい政治主導となるでしょう。
 公共工事も派閥も同じです。
 強靭な国土を作るためには絶対に公共工事は必要ですし、不況時での景気対策としての公共工事も世界中で歴史的に認められた有効な手段です。
 派閥も、人間3人集まれば派閥が出来るというように、どうしても人間関係ですからある程度のグループができて当然ですし、勉強会的な意味合い、新人教育の意味合い、また人材の把握という意味でも、党内300人以上も議員がいる中で総裁一人が全ての議員の適正能力を把握できるワケが無いのですから、そういう意味でも派閥の意味合いというのは有効なワケです。
 
 派閥が度が過ぎれば長老政治というモノにもなりますが、それもここはひとつ立ち止まって考えてみるべきでしょう。
 マスコミが言っている「長老政治」とは本当に全否定されるべきの絶対悪なのかどうかをです。
 もはや「マスコミが言っている」は恥ずかしい言葉ですから、まずは自分の頭で考えてみましょう。
 何事も、物事を語る場合には論拠が必要です。
 ここをシッカリと自分の頭で、そして自分の言葉で語るコトが一番大切なのです。
 
 マスコミに騙されず、自分の頭と言葉で国民が政治を語れるようになれば、それこそ民主主義政治として最も正しい姿になるでしょう。
 いまこそそれが実現できる時なのかもしれません。