違法でないものを違法のように扱い罪とする行為は大罪では?

 いよいよ民主党の岡田代表にまで“疑惑”が出てきましたが、しかしこれ、そりゃ出ますよ。
 たぶん全国会議員を調べたら、そりゃもうかなり出るんじゃないでしょうか。
 なぜか。
 それは「政治家はカネに汚いから」ではありません。
 本当の理由は「合法行為だから」です。
 
 その法律が道徳的にどうだとか、ザルだとか、そういうのはこの際あまり関係がありません。
 それはこの前お話ししましたように、規制すべきだと思うのであればこれから法改正すべき問題であるのですから、そしてその場合でも、過去にさかのぼってそれを罰するコトは決して許されるコトではありませんので、いまそんなコトを言うのは様々な意味で問題でしょう。
 その上で、いま現在は合法であるのであれば、その行為を行っている人を探せば、そりゃいっぱい出てきますよ。
 だって合法なんですもの。
 
 だからこれを罪かのように言うのは、なんて言えばいいんでしょうかね、仮に自分がいきなり「電気を使ってたコトは罪だ」なんて言われたら、どう思うでしょうかって感じなんですね。
 将来あなた自身が、「電気使用は地球環境を破壊する罪だ」なんて“雰囲気”になって法改正も無いままにつるし上げられたら、どう感じるコトでしょうか。
 これって法の不遡及の原則を破る大罪であると同時に、法治主義を破る大罪でもあると言えるでしょう。
 でもいまマスコミと民主党が行っているのは、まさにこういうコトなんです。
 合法な行為を罪だという行為がいかにデタラメか、それは本来想像するまでもないコトのハズです。
 
 その上でこの民主党岡田代表側の発言は、さらにそのデタラメさを象徴していると言えます。
 

 岡田克也事務所 政治資金規正法に関する新聞報道を否定
 
 両紙の報道は「株式会社日清製粉グループ本社」と「日清製粉株式会社」という異なる企業を混同しており、非常に誤解を与えるものです。2011年および12年の政治資金収支報告書に記載のとおり、「株式会社日清製粉グループ本社」から民主党三重第3区総支部に対し、各年24万円の寄附があったことは事実ですが、報じられた「食糧麦備蓄対策事業」の補助金を同社が受けたという事実はありません。「日清製粉株式会社」が同事業の補助金を受けているとのことですが、上述のとおり、「株式会社日清製粉グループ本社」と「日清製粉株式会社」は別法人です。

 
 要は「合法行為です」って言ってるんですね。
 まぁその部分については、その通りです。
 確かに岡田代表のこの行為も、法的には完全に合法行為です。
 
 だけど、もしそうなのであれば、これまで民主党議員が国会で行ってきた安倍内閣に対する“追求”は、全て冤罪のなすりつけだったのではないのでしょうか。
 「合法だけど罪」と言ってきたのは、誰でもない民主党自身です。
 それなのに「自分のだけは合法だから問題ない」と言ってしまうのは、あまりにも矛盾していますし、都合が良すぎるお話でしかありません。
 合法行為を罪かのように言ってきたのは、マスコミと民主党です。
 まず岡田代表は、自分の行為が合法かどうかではなく、「合法なのに他人には罪だと言ってきた行為」に対してどう責任を取るのかを明らかにするのが筋でしょう。
 
 「合法行為を罪かのように言う行為」がどういう行為なのか、よくよく考えてもらいたいです。
 それは本来大変危険な行為なのですから。