キム・ジョンイル総書記死亡

2012年4月15日

 というワケで、もう皆さんご存じかと思いますが、北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が死亡しました。
 北朝鮮の発表によれば、3日前に地方視察に行く途中に倒れたとのコトですが、北のコトですからどこまで本当かは分かりません。
 まぁ前々から体調が悪く、映像などからの見た目からして糖尿病がかなり悪いように見えましたから、余り先は長くないでしょうと思っていましたが、それでもやっぱりいざ聞かされるとビックリしますよね。
 もしかしたら3日前以前に死亡していた可能性もありますが、あまり推測をしても正しい情報なんて出てこないでしょうから、置いておくにします。
 
 と言いましたモノの、現段階では特に言うコトは無いんですよね。
 基本的に北朝鮮という国家は、日本に対しては拉致事件を国家として犯したコトを最高指導者が認めている国ですから、つまり国ぐるみで犯罪を犯した国であり、日本は被害者ですから、日本国民としては哀悼の意とかそういうコトを言うつもりはさらさらありません。
 死亡したというニュースを聞いても、ふーんという感じです。
 犯罪組織の親分、というのが、一般的な日本国民の北朝鮮とジョンイルに対する見方で間違ってはいないでしょう。
 
 ただ、まがりなりにも国家の体制を取っていますし、核兵器も持っていると伝えられていますから、そういう意味では注意すべき存在ではありますが、でもこれも現段階ではどうこう言うコトもありません。
 北が混乱して内乱になってしまったり、韓国や日本に攻撃を仕掛けるという可能性も否定しきれませんが、いまの段階では可能性があるとしか言いようがありません。
 ジョンイルの後継者として見られている三男ジョンウンはまだ20代で、とてもじゃないですけど国内の勢力や軍の全てを掌握しているとは思えませんから、不安要素はたくさんあります。
 そもそも北朝鮮国内の経済や食糧事情がかなり悪いですから、それだけでも十分に不安要素です。
 そんな中、絶対的なトップが死んでしまい、重しが無くなった時にどのようなコトになってしまうかは、やっぱり想像が付きません。
 多分韓国軍と日本の自衛隊がいま一番ピリピリしていると思いますが、軍事に関しては軍人に頼るしかないワケで、考えるというコトをする場合においては、いまのところでは全然情報が少なすぎて予想が付かないというのが現状です。
 
 国内に目を移すと、野田総理はこのニュースを聞いた時は都内で街頭演説をするための移動中だったそうだったらしいのですが、これを聞いてすぐにそれを中止して官邸に戻ったそうです。
 でもこれってつまり、結局日本政府としてはこの情報を事前にキャッチしていなかったコトを意味しますよね。
 これについてどう評価するかは難しいです。
 そもそも国のトップの健康状態というのは、特に北は独裁国ですからトップシークレット中のトップシークレットですから、日本が情報を察知していなくても仕方ないと言ってしまえるコトなのかもしれません。
 一番ピリピリする韓国でも、北朝鮮のニュースを聞いてドタバタしはじめたようですから、そもそもイ・ミョンバク韓国大統領が昨日まで日本にいたコトも合わせれば、韓国自身もこの情報はキャッチしていなかったと考えられますから、ますます日本としても仕方ないと言えるかもしれません。
 アメリカはドタバタしている雰囲気がないので察知していた可能性は大いにありますが、まぁそんなところでしょうか。
 
 ですからまぁなんと言いましょうか、仕方ないのは仕方ないですが、でも出来るコトがあればやりたいですよね。
 つまり今回この件について民主党政権だからダメなんだとは言いませんが、これからの日本のあり方としては、やっぱりこういう情報を事前に察知できるような組織とか仕組みを作っておくべきなのではないでしょうか。
 特に、もしこれから北朝鮮が混乱し、最悪内紛などが起こるようなコトがあれば、ますます情報の正確さは日本の国益を直撃します。
 こういう時だからこそ、よくよく考えておくべき問題でしょう。
 
 さっきも言いましたように、政治的に軍事的に、これは注目すべきニュースです。
 最悪なコトを想定すれば、後継者の三男ジョンウン派と、それを支持しない派が分裂して内福に突入し、流れ弾的に日本に火の粉がかかるような事態になる可能性も否定できません。
 でもいまの段階では何とも言えません。
 情報が少なすぎます。
 というワケで、これはもう注視しておくしかないと今のところは言うしかない問題です。
 色々な意味で日本にとっては北朝鮮は韓国と仲が悪い状態の方がいいと思いますから、日本に変な手を出さなければ北朝鮮は北朝鮮のままの方がいいのですが、今後それがどうなっていくのか、注視しておく必要があるでしょう。