約束は破られた方が悪いと平然と言うマスコミ

2012年11月4日

 今日の朝のTBSのワイドショー「朝ズバ」は本当にひどいモノでした。
 自民党幹事長の石破さんが出演してこれからの国会のコトについてお話をしていたのですが、朝ズバの北川正恭っていうコメンテーター、この人元国会議員のくせに全然物事に対して筋を通そうとしないんですね。
 曰く「嘘をついた方が悪いのは悪い。国家運営に責任を持つのは与党なのも分かる。でも現状野田内閣はやろうとしないんだから、自民党が責任を持ってやらなければならない。自民党がやらないからどっちもどっちだと思われるんだ」と。
 特例公債法案のお話です。
 結局自民党が悪いっていう結論です。
 
 石破さんは番組でこのようなコトを言ってました。
 
 「野田さんは自民党と国民に対して「近いうちに解散する」と約束した。消費税を増税して国民に信を問うと言った。自民党はこの約束を果たして下さいと言っているのです。特例公債法と一票の格差問題と国民会議の設置、自民党はやります。総理が一言「解散します」と言えばすぐに出来ます。でも総理は昨日になってこの3つの条件から急に経済対策と1つさらに付け加え始めた。3つやって本当に解散するのですか? 約束はいつ守られるのですかと問うているのです」
 
 筋が通っています。
 そもそも自民党は消費税法案の最中から何度も約束を民主党に破られ続けていました。
 いえ、それ以前からもずっと自民党は民主党から約束破りを続けられてきていました。
 特に消費税法案の時っていうのは、衆議院本会議の時に民主党議員が大造反をして本当に法案が通るのかどうか、そもそも衆議院が通っても参議院が通るのかと危惧されたからこそ、民主党に対して「アナタ達がこんな体たらくでは協力出来るモノも出来なくなる」と自民党は突き付けたワケで、そしてその結果が野田総理の「近いうちに解散」という言葉だったワケですよね。
 あの深夜の、野田総理と谷垣自民党総裁の党首会談の結果です。
 つまり時系列としては「3党合意」→「衆議院通過」→「党首会談」→「参議院通過」→「3ヶ月の政治空白」→「現在」となっているワケですよね。
 ここを間違ってはいけません。
 自民党と民主党はお互いに条件を出し合って合意しました。
 すなわち、民主党は消費税法案の成立のための協力を自民党に求め、自民党は衆議院解散を民主党に求めたワケです。
 そして自民党は約束を果たしました。
 であるなら、次は民主党が約束を果たす番ですよね。
 よって自民党としては、まず衆議院通過と参議院通過の途中の段階で交わした約束をまず果たせと言っているのです。
 特例公債法案とかは、このタイムラインからは後の話です。
 あくまで自民党と約束した「近いうちに解散」は、消費税の時に消費税との交渉の中で出てきた約束です。
 この「順番」を間違えてはいけません。
 
 それなのにこの北川氏はこの時系列を完全に無視して、全部ごちゃ混ぜにして「野田内閣がやらないんだから自民党がやれ」と言うワケです。
 北川氏の中では時空は飛び越えるモノなのですかね。
 例えば「過去の借金を返さないのは仕方ないから、とにかく金を貸せ」と言う人がいたとして、それで納得する人がこの日本の中にどれだけいるのかと考えたら、やえには全く想像出来ません。
 でも北川氏の言い分であれば、これはとにかく借金を返さない人にもとにかくお金を貸さなければならないワケで、そう言うなら是非ともやえだってお金借りたくなりますね。
 いくら約束を破っても、貸さない方を批判するんですよね?
 とても常識的な日本人の感覚とは思えない言い口です。
 
 普通の日本人なら、約束を破られた人に対しては「それはつらかったでしょう。同情しますよ。本当に嘘つきは許されないですよね」と言うでしょう。
 でもマスコミやこの北川氏というのは、嘘をついた人にも批判はするけど嘘をつかれた方も嘘をつかれている現状をさらに前進させる努力をしなければならないんだ、それをしないから批判されるんだと、そう言うワケです。
 正直いまやえこう書いて、自分で何を書いているのか分からなくなってしまうようなデタラメさですよ。
 常識的に考えたら、もし本当に「嘘をついた方が悪い」と思っているのであれば、被害者を前にすれば嘘つきに対して「約束を守れ」と一緒になって言うのが普通でしょう。
 それが政治ならなおさらですよ。
 マスコミは政治のデタラメな部分を質すのが職責じゃなかったんですか?
 デタラメを目の前にして、デタラメされてしまった被害者を糾弾するとは、一体何事ですか?
 もしここで自民党が約束は破った方が悪いという原則を捨てて行動したとしたら、つまり「約束はいくらでも破っていいんだ。破られた方が悪いんだ」という間違ったメッセージを国民に伝えるコトになります。
 いま自民党が動くコトは約束破りを是認するコトになるんですよ?
 マスコミと北川氏はこれを分かっているのですか?
 
 この問題は、民主党に対しても批判すればいい、という問題ではありません。
 この件で自民党に何かを求める、自民党を批判するっていう行為自体が間違いなのです。
 なぜなら、それで自民党が動けば「約束は破られた方が悪い」というコトを認めるコトになるからです。
 「過去の借金を返さないのは仕方ないから、とにかく金を貸せ」と言っている人に対して、分かった貸そうと言ってしまえば、「借金は踏み倒した方が正しい」というメッセージを出すコトになりますよね。
 いま野田総理と民主党に問われているのはここなのです。
 
 つまりマスコミや北川氏は、「約束は破られた方が悪い」と言っているのです。
 やえはこの感覚には全く理解が出来ません。
 民主党を批判すればバランスが取れるっていう問題ではありません。
 約束を破られた方に何か行動を促し、それをしないからと批判するコトは、「約束は破られた方が悪い」というメッセージに直結するのです。
 北川氏にはよくよく日本人としての常識感覚で考えてもらいたいです。
 
 よくこんなので国会議員が出来てましたね。