核兵器は外交手段である戦争という行為にそぐわない兵器-NPDI広島会合を考える(3)
核兵器については様々な視点があるのですが、最後に核兵器は外交手段である戦争という行為にそぐわない兵器であるというお話をしておきたいと思います。
前回も言いましたように、戦争とは外交の一種です。
すなわち、自国の利益を追求するため、それを他国にも履行させるために、武力という手段をもって強制させようとするのが戦争という手段です。
つまり戦争はあくまで手段であって目的ではないんですね。
目的は「自国の利益になるための具体的な相手の行動」なのです。
ですから戦争には一定のルールがあります。
それは決して国際法だけに限らず、例えば相手国や国民を根絶やしにするような行為をしたとしても、そんなの自国の利益を履行させるコトが不可能になってしまうのですから、戦争に勝っても利益を追求するコトはできず、全く意味はないだけでなく、ただ無駄に戦費を使っただけの損になってしまうコトでしょう。
ですからあくまで戦争は外交だというコトを鑑みれば、手段である戦争も最低限の一定のルールは自ずと見えてくるワケです。
しかし核兵器というモノは、このルールから完全にはみ出るモノです。
なぜなら、核兵器は一発だけでその被害があまりにも広範囲にわたりますから、使えばどうやったって非戦闘員を巻き込む形になるからです。
戦争は外交の一種である以上、そのプレイヤーは戦闘員同士が行うモノです。
そこに非戦闘員を巻き込んだとすれば、それは国際法違反という以上に、外交行為として意味を成さなくなりますので無意味なのです。
それなのに核兵器は、はじめから非戦闘員をターゲットにした兵器なんですね。
核兵器を持っている国、そして持つべきだと言っている人は、ここの整合性をどうつけるのか、よくよく考えてもらいたいのです。
日本は核を持つべきだ、と主張する人は、核兵器で何をしたいのかを考えてもらいたいのです。
単に核を持つコトが大国の条件だと思っているのであれば、かなり的外れとしか言いようがありません。
もし日本がまた一国だけで世界中の国を相手に戦争しようというのであれば別ですが、ある程度他国と協調しながらやっていくのであれば、核兵器は、北朝鮮のようなそんな世界を敵に回しているような国に対する抑止力としか使い道はありません。
そもそも北朝鮮などの国に対して核兵器を持っているコトが抑止力になるのかどうかもやえとしては疑問ではあるのですが、しかし抑止力があったとしても、すでにアメリカがすでに核抑止力の力を持っており、そしてその上日本の自衛隊の軍事力は世界トップレベルの他国と渡り合うのに十分な戦力を持っているのですから、今さら日本が核兵器を持っても、この現状を何ら変わるコトはないでしょう。
逆に言えば北朝鮮の目線から見れば、日本が核兵器を持とうが持つまいが、北朝鮮が日本に戦争を仕掛けるリスクは全く変わりませんよ。
仮に日本に核兵器を撃ったとしても、日本が核兵器を持っていてもいなくても、北朝鮮に報復的核兵器が飛んでいくのは変わらないですからね。
そしてもし日本が世界を相手に戦争をという場合でも、核兵器を持っているいないに関わらずそういう状態になった時点で戦争をしても負けは確定としか言いようがないでしょうから、意味はありません。
まさか日本が核兵器さえ持てば世界の全てを敵に回しても負けるコトは無い、なんて言う人はいませんよね。
もし万が一アメリカとまた戦争するコトになったとしても、まぁ対米戦争のために日本が反米盟主となってその証に核兵器を持つっていうのでしたら、それはそれで意味はないとは言いませんが、でもいまのところそこまで考えるのは現実的ではありません。
「あらゆる想定を考えておく」と言っても、アメリカも含めて全世界を一国だけで相手にするっていうのは、もはや想定を離れた物語のお話でしかなく、そんな備えはアメリカでさえもう不可能でしょう。
そうなった場合どうするか、という想定は必要かもしれませんが、装備まで全てその段階レベルで整えておくというのは非現実的にもほどがあります。
そしてなにより日本は、すぐに核兵器を作れるぐらいの技術は持っていると言われています。
こうした現実を前にしたとき、いま日本が核を持つ理由、持って何をしたいのかっていうコトを極めて現実的に考えたら、果たして本当に核を持つっていうオプションが国益に一番かなう行為かどうかっていうのは、大変に疑問に持たざるを得ないのではないかと思っています。
核兵器を持ったとしても、抑止力としては現状とそう変わらないですし、使ったら使ったで確実に非戦闘員を殺すワケで、果たしてそこまでして守るべき正義が本当にそこにあるのかどうか、ここをよくよく考えてもらいたいです。
核兵器を持てばバラ色の未来が待っているなんて夢見がちな幻想はやめた方がいいです。
どちらかと言えば、憲法九条を改正した方がよっぽどか現実的には意味があるでしょう。
この辺、現実論として、何が目的なのかをキチンと見据えて、手段が目的にならないよう考えていかなければならないのではないでしょうか。
ディスカッション
コメント一覧
ほぉ「核30パーセントの確率で死ぬの」というのは核の傘の事を言っているのですか。なら30%て何の数字なんですか?核の傘による攻撃なら撃墜率なんて関係ないじゃないですか。
「本筋とはだいぶかけ離れてた話」 回答できずと。
思った通りグダグダぶり。
頭に血が昇って思いつきで書いたという私の推測は当たりだな。
よくこんな様で人を「持論の為に都合の良い設定だけを創作する」なんて批判できるんだか。笑うしかないな。www
なんだか3つのエントリーに跨ってやえちゃんにも迷惑をかけてるので(´・ω・`)
以後は最新のエントリのみにお返事を書こうと思います。
なのでこの返答が、このエントリでの最後の返事になります。
hanさん
世界が核を日本に撃った国と、日本の2カ国だけで出来ているのなら、hanさんの言うとおりです。EUの件ですが、核武装論と無関係ではありませんが本筋とはだいぶかけ離れてた話になるので、またの機会に譲らせてください。
創作する癖というのは505さんでは?
具体例を挙げて見ましょう。「日本はEUに入ってないからその分使わなきゃいけないお金が多い」 これ誰が言った言葉なんですかね?私が浅学なせいなのかこんな議論聞いた事がないんですけどね。
「30パーセントの確率で死ぬギャンブルをしたいと思いますか?」これもひどいね30%撃ち落とされても70%は核が着弾するんだから。70%の確率で成功ってギャンブルならすごく良い方ですよね。それに根本の問題ですけど防衛側はMDでの迎撃と通常兵器での報復のみで核を打ち返してこないから核を撃った方が「死ぬ」という状況を作り出せないんですけどね。
よほど負けず嫌いなんでしょうね。頭に血が昇って冷静な判断ができないのかな。じゃなきゃこんなひどい発言をするはずがない。
hanさん、あなたの理論には実現性が全くありません。さらに、持論の為に都合の良い設定だけを創作する癖があります。そして他人の意見を意図的に曲解し、答えやすく加工した物だけに解答するというわら人形論法まで使用しています。
そこにきて、み、さんの書き込み。私にはこの発言に突っ込み所が見つけられませんでした。というか同意します。
核武装論者を自称するhanさんにこそ、みさんがされたような主張をしてほしかったです。
そもそも、なにがなんでも今すぐ核武装だとか絶対核武装は永久にしないとかいう考え方はおかしい気がします。
私は核武装論者だけど状況次第で半永久的に先送りしてかまわないと思っています。
現時点で将来核武装するかどうか決めるのではなく、安全保障環境次第で505氏のいうハードルを一つ一つ越えるなり取り下げるなりすればよいのではないでしょうか。それ自体が政治的なカードになるわけですし。
現状では日米安保体制の範囲で可能な集団的自衛権等の法整備や敵基地攻撃能力などの通常戦力拡充を目指していくのが妥当だとは思います。
「日本はEUに入ってないからその分使わなきゃいけないお金が多い」とか
「30パーセントの確率で死ぬギャンブルをしたいと思いますか?」とか
ひどすぎますよ
505さん その場の思いつきではなくもう少し考えてから発言してくださいよ
「使用した国が何の制裁もされないとでも」制裁はされるでしょうね。ただ今回のロシアへの制裁を見れば、とても核兵器を打ち込まれるの同等の制裁が行われるとは思えません。
「30パーセントの確率で死ぬギャンブル」これぜんぜんうまいたとえじゃないですよ。こちらも核武装しててかつMDも持っていれば、30%撃墜できれば撃ちあった場合かなり有利ですけど、報復措置を持たなければ、例えば10発打たれて7発着弾すると言うことですけど。死ぬのはどちらなんでしょうね?
北朝鮮やパキスタンが核武装するためになにをどれだけ犠牲にしてると…
国民の平和と安全からの快適な暮らしのために核抑止力が欲しいんでしょ?
それら全てを犠牲にして核武装してどうするんですかw
あなた完全に手段と目的が入れ替わっちゃってますよ…
いやまぁ、ホント予算とか皮算用にも程がある話題なんですけどね…
匿名さん
他に批判すべき内容はすでに箇条書きにしてますし、さらに追加まで頂いております。はっきり言って予算どうこう以前の問題なので、出来ればそちらの疑問の解決策を聞かせて頂ければ。
hanさん
MDのコストは、核兵器運用の為のコストより遥かに遥かに小さいです。
また成功率を高める技術は日々進化しています。去年、撃墜試験に成功してましたよね?
それに核兵器を使用した場合、失敗して被害が出なくても、使用した国が何の制裁もされないとでも思ってるんですか?
MDは100パーセントではありませんが、仮に30パーセントでも核攻撃に失敗する可能性というのは強烈な抑止力になります。
例えばhanさんは30パーセントの確率で死ぬギャンブルをしたいと思いますか?
さらに今後この確率は上昇しますし。
死にたくなければ核兵器を使うな! 成功してもおまえも死ぬぞ、が核抑止力ならば、
成功しても失敗してもお前は死ぬぞ! のMDの方が安心感高いですよね
匿名は私です
あるばとさん IFですからいろいろな想定もしました。アメリカが前方展開戦略を捨てる可能性はあると思っています。基地が無くなった場合、安保が廃棄されるか、それとも民主党が言っていた、駐留なき安保が現実になるかもしれない(現状の日本の防衛力では最悪の状況でしょうが)
「するかもしれない」と思わせる」核抑止論に比べれば、確実性は低いですね。
じゃなきゃフランスや中国は核武装しなかったでしょう。
「世界各国からの経済制裁はおろか、それだけで戦争の口実」
これは脅しがすぎるでしょう。インドやパキスタンはまだピンピンしてすよ。
「日本はEUに入ってないからその分使わなきゃいけないお金が多い」これには苦笑せざるおえないな。本気でそんな事思ってます?論理が苦しすぎますよ。北朝鮮やパキスタンが核武装できるのだから。経済的理由で核武装ができないなんていうのは批判として無理筋です。他に批判ポイントがたくさんありますからこれはあきらめた方がよいのでは?
MDのコストは、弾道ミサイルより高いのはご存知ですか?それに百発百中という訳にはいかないしね。攻撃側からすれば、撃ち落とされたところで自国に被害ないわけだし防衛側の方がコスト的にも、撃墜確率からもいっても不利です。
核ミサイル保有国が、より自分の核を有利性を増すためというなら使い道はありますがね。
日本での核兵器保有の議論について、本来話題になるべきだと思うのに、話題にならないもの。
・ミサイル防衛
・同数の核兵器を持ったとしても、北朝鮮や中国に対しては抑止力が劣ってしまうこと
北朝鮮の場合→政治体勢の問題
中国の場合→中国に比べて日本は面積がかなり狭く、人口密度も高いためえ、核兵器1つの持つ意味が異なること
・核実験場(505さんも挙げていますが)。
確かに日本の現状なら、核兵器らしきものはすぐに作れるでしょう。でも、起爆装置については日本はまったく技術がありません。そしてその技術を得るためには、核実験するしかありません。
・世界中から経済制裁されるだろうリスク
・核不拡散において長年かけて一定の影響力を作り上げてきた日本の信頼の低下
505さん
日本が核武装する際に必要なものに、
・全世界を敵に回してもやり遂げる覚悟
・全世界から経済制裁を受けても大丈夫なだけの資源・農業生産等
・原子力潜水艦の開発(普通に考えて通常潜水艦で核運用しても意味ないですし……)
あたりも追加でお願いします。
hanさん
>現状は日本に米軍基地があるので、日本への核攻撃はアメリカの攻撃とみなすでしょうが、もし基地がなくなったら……
あの、米軍基地が日本から無くなる状況って、既に日米安保体勢が根本から変わっているでしょうから、
そのときは既に核の傘は信用できるとかの段階ではなく、そのものが無くなっているんではないですか? なので、ここで出しても意味がない設定かと。
で、その状態であれば、まず最初に必要なのは核兵器ではなく、通常兵器の拡充だと思いますが。
>日本の為にNYやLAを犠牲にするとアメリカは言うでしょうか?
本当にするかどうかは抑止力の部分ではあまり関係ありません。
「するかもしれない」と思わせるだけで十分に効果がありますし、世界中に米軍基地と核の傘を提供しているアメリカには、
「するかもしれない」と思うに十分な理由があります。
報復しないとわかった時点で、それらの存在価値は地に落ちますし、アメリカの世界戦略が消滅します。
>フランスとイギリスが核武装できている
NTPができる前に核兵器を持った国と、その後では状況が違いすぎます。
今日本がNTP・IAEAから脱退した場合、世界各国からの経済制裁はおろか、それだけで戦争の口実になってもおかしくないと思います。
ちなみに私の核兵器に対するスタンスは505さんに近いです。
核武装は最良の手とは言えない。
それなら核に対する抑止力は核の傘とミサイル防衛システムの整備。
それよりもまずは通常戦力の拡充と諸々の法的・システム的整備が優先。
私の主張をまとめればシンプルに1点。
核武装は割に合わない。です
>>
「兵器や技術の進歩によって通用しない部分も多くなっています」具体的に言ってください
>>
具体的には例えばMDです。
>>
日本が何故英仏規模の核武装ができないのでしょうか?日本のGDPは世界3位ですよ。
>>
日本はEUに入ってませんし、GDPが高くてもその分使わなきゃならないお金も多いですから。
私の意見をまとめればこうです。
①MADに基づく核抑止論はかなり有効である。
②核の傘は信用できない。(フランスはそのため核武装した)
③日本に対する使用以降、核保有国に対する核使用はないが、それは核抑止論のように確実に担保されていない。他国から非難されても、その他国が、核使用国に対して攻撃してくれるわけではないし、経済制裁もあてにはできない。その程度のリスクなら覚悟して核使用をする可能性を否定できない。
④憲法改正、国軍化大いに結構。ただそれは核を使用される危険性や核使用の恫喝は防ぐものではない。通常兵力による抑止の対象は現状では通常兵力のみである。
⑤既得権のある中国はともかく、日本国民が韓国の核武装を容認するとは思えない。その時は日本にとって安保上の危機ともいえるが一方、核武装のチャンスともなる。
23:37の匿名は私です。
「フランスやイギリスとは経済規模に差がある。」そうですね。日本の方が上ですね。下ならともかく上である日本が何故英仏規模の核武装ができないのでしょうか?日本のGDPは世界3位ですよ。
「兵器や技術の進歩によって通用しない部分も多くなっています」具体的に言ってください。現在においても、核武装するとしたら生存性から考えてSLBM一択ですよ。(プラットフォームが、原潜か通常動力かは議論があると思いますが)
「運用は100%不可能」それだったら外交カードにはなりえません。可能性が高いからカードになるんです。
「日本の国軍化と外国攻撃能力の獲得」これはもちろん賛成ですが、核の代替にはなりません。相互確証破壊(MAD)による抑止力を担保するのは現状核のみです。(将来的には神の杖のような大質量運動エネルギー弾が核に匹敵する威力を持つかもしれませんが)
核武装運用能力を持つまでに立ちはだかる無数の壁を乗り越えようとすると、日本が破綻する恐れが高いわけで… フランスやイギリス、アメリカとは法体制も地政学的要素も、経済規模も社会保障制度もかなりの差があるので、「イギリスフランスが出来てるから日本も出来る!」もんじゃありません。日本には日本の事情があります。
情報ありがとうございます。兵頭二十八氏はさわり程度には存じ上げてます。氏の論は緻密な構成と説得力を持っていますが、現在は兵器や技術の進歩によって通用しない部分も多くなっています。
岸信介首相の答弁を根拠に憲法解釈を最大限に変えて、それ以外の課題を全て無視して核武装したとしても、その核兵器は日本国内でしか使えません。そして、核兵器を使用する事を時の政権が日本国民に納得させなければなりません。
はっきり言えば…
日本で核武装とその運用は100%不可能です。ただし、核武装を議論する事自体は外交カードとして意味はあります。
絶対不可能な事を成し遂げる為に頑張るというのはロマンがありますが、そんな余裕は日本には無いということをご理解ください。
その核武装するための労力を100なら、得られる効果は10です。
通常兵器の充実やその運用の為の整備にかかる労力は10で、得られる効果は20~30といったところです。
要は、核武装よりも他に、安くて早くて簡単で効果もあってデメリットも少ない方法がありますよ。そっちが先じゃないんですか? って事です。
具体的には9条改正と日本の国軍化と外国攻撃能力の獲得です。
それですら、前提の前提の前提である集団的自衛権という高い壁と戦っている真っ最中でして…
中国や韓国が核の恫喝をしてきたとしても、じゃあ日本も核武装だ! とはならないですよ。絶対…。それ以前の以前の以前の段階にいるんですから、日本は。
法律問題に関しては、改憲で望むなら絶望的でしょう。解釈改憲でいくなら、安倍総理の祖父である岸信介首相が、国会で自衛のためなら核武装も許されると答弁しました。これで行くしかないでしょう。ただここまで行くと国会はクリアできても、最高裁でアウトとなるかもしれません。全ては日本の周辺環境がどれだけ悪化するか次第です。中国が、核による恫喝をしてきたり、韓国が核武装するなどしたら世論の支持が高まり解釈改憲でいける可能性があると考えます。
核武装論を具体的に唱えた論者としては兵頭二十八氏がいます。氏の「ヤーボー丼」という著書に核武装論について詳しく書いています。ご参照ください。
通常動力潜水艦によるSLBMの保有の可能性ついて論じていました。
そんなのどうとでもなりますといえます。必要な国防費というのは置かれている環境や情勢によって変わってきます。必要ならその費用は増税してでも、他の予算を削ってでも捻出しなければなりません。だがそれでも上限というのが存在します。それが国防費の対GDP比率です。2から3%は大部分の国が出しているしアメリカにいたっては4.6%です。それ位までなら経済破綻しないという一つの指標です。そういう意味でまだ日本に上げる余地があると書いたのです。フランスとイギリスが核武装できているのですから日本にもできます。もちろんアメリカと同等のものを望むのは無理です。ですが抑止力として用いるだけならそんな規模はいらないでしょう
すいません上のレスは自分です、コテが外れてました
匿名さんへ
ちょっとそれは無責任というか通らない話じゃないんですかね?
お金はあるっつっても軍事費をGDP比1%にすら上げる事ですらままならないですよ
保守派がバカにしてる中曽根内閣時代6%アップした時ですら野党は勿論大蔵省だって主計局長が直々に来るほど嫌な顔してたんですよ
その時同席した後藤田官房長官が一喝したからアップしましたがその後散々ネガキャンしたじゃありませんか
つまり2~3%上がる余地があるとかは簡単に言えるんですけど実情は違うんですよ
法整備にしたって自衛隊はポジリスト動く現状を考えたらまともな運用なんてできないじゃないですか
核武装論なのはいいんですけど当然現実に伴っていないといけないんですよね
そうじゃないと「脱原発してから考えればいいんだ」とかいってる無責任な人たちと一緒です
>>hanさん
馬鹿にするつもりはありませんが、私が良く見かける核武装論者の方で、私が疑問におもった点をクリアしてる考察を見かけたことが無いので…
恐縮ですが、その色々な方がされた考察を紹介して頂けませんか?
私の核武装論者の印象って、都合よく匿名 14-04-21 (月) 15:01という好例がカキコんでくださったのですが、
「計画など核武装を決断すればすぐできます」と、核武装をものすごいインスタントに考えてるってイメージです。なので、本当にそれらの課題をクリアする事考えてんのかな? と。
あなたにしてみても、
>>
お金の問題について 日本の国防費はGDP比1% 他国は2%から3%が通常です。日本の国防費は上げられる余地があるということです。
法律の問題、当然クリアしてからやるに決まっているでしょう。
>>
お金の問題を日本がクリア出来る根拠が「他国は2~3%が通常だから」一点だけ。通常兵器や備品、定員すら満足に揃えられない自衛隊が2~3%になって核武装まで出来るんですか? というかどっからその2~3%持ってくるんですか? 「そんなのどうとでもなります」とは言わないでしょう。
法律の問題にしても、当然クリアしてから…って、だからそんな簡単にクリア出来るんですか?
日本には、核兵器を運用する技術も金も能力も法も国民の支持もありません。
核武装ってそんなインスタントに出来るものじゃありません。さらに、した所でやえちゃんの4月21日の更新にある通り、それだけの苦労に見合う効果はありませんし、デメリットも無視出来ません。
馬鹿にするつもりはありませんが、私の中で大抵の核武装論者の方は、大抵の9条信者の方と大差ありません。
違うというなら、説明をお願いします。
スミさん 逆です。日本には技術も金もあります。計画など核武装を決断すればすぐできます。むしろ「持つか持たないか議論」これこそが最大のハードルです。
唯一の被爆国、福島原発事故による核アレルギー、日本がなにもしない事が平和への道だという、GHQから刷り込まれたプロパガンダ。これらを覆すのは容易ではないのです。
ちょっと横槍みたいになりますけど、
自分は未だに持つか持たないか議論で終始してる時点で日本が核持つ資格無いと思います
日本に向かって核撃とうとしている北や軍事力拡大してる中国がいる以上絶体持っちゃいけない訳ないんですが、
核兵器は当然軍事費から歳出するんですから何年度予算から何年かけて持つかと言う部分に踏み込む必要があります
日本は今まで核を持っていなかったのはアメリカの存在が大きいですが持つ必要無いと判断されてきたんですから
持つのならそれ相応の説得力のある計画が必要になるんですけど核武装論者から聞いた事は殆どありません
505さん あなたは核武装論者を馬鹿にしてるのですか?諸問題については当然いろいろな方が考察済みです。
お金の問題について 日本の国防費はGDP比1% 他国は2%から3%が通常です。日本の国防費は上げられる余地があるということです。
法律の問題、当然クリアしてからやるに決まっているでしょう。
核の運搬手段の問題 ミサイル開発の前提なしに、核の開発だけやると本 気で思ったんですか?北朝鮮でもやっている事を日 本人が気づけないとでも?
後、「通常戦力による抑止力」と、「核抑止」は違うモノなので、
核による、通常戦力への抑止力は、全面戦争位に対してしか効果を発揮しないと思います。
要するに核武装しても、イチャモンつけられますし、侵略もされます。
尖閣も竹島も北方四島にも効果は少なく、ほぼ意味ないと思います。
国を守るのは核ではなく通常戦力です。
核は核抑止(報復用)、戦略的な意味合いが強く。
攻撃用の兵器と考えない方が良いと思います。
しかし、威力と被害の大きさから、核で攻撃される場合の対策は常に求められます。
そこで、「核」に対する選択肢の中で、「核武装」という選択をするのであれば理解出来ます。
ただ、個人的には核武装(核抑止)には穴と限界があると考えてまして、
現状では、多大なコストが掛かるでしょうし、
それなら、新たな選択肢を生み出す。又は他の選択肢を育てる事にした方が良いのかな?っと思ってます。
現状、事実上同盟関係も機能しているみたいですし。
例えば全ての過程を無視して今この瞬間核兵器を手に入れたとしても、
・他国を攻撃する法的根拠が無い
・そもそも自衛隊には他国まで核兵器を運んで爆発させる能力が無い
・核兵器を使うのは、自国領土領海に来た侵略者に反撃するための兵器として使う事になる
・日本国内でしか爆発させられない核兵器を持って、なんの意味があるのって話。
日本で核武装したい人って、それまでに
・9条改正
・日本国軍化
・他国を攻撃出来るような法整備
・他国を攻撃するための能力(兵器開発&獲得&運用能力)
・他国を核攻撃するための手続き・制度
・核兵器を背景に他国と交渉するための外交力と国民的理解と支持
・核兵器開発能力
・核実験の為の土地と施設
・核兵器開発と核実験と核兵器維持と核兵器防衛の為の人・施設・予算
・その他
が最低でも必要なわけですが…
それらを全部無視してまず核武装だ! というのは9条があれば日本の平和は永遠だ! というのと同レベルの発想なわけで。
得る為に失う物が大きすぎるというか、核武装って結構コストパフォーマンス悪いよね? っていう。
海上自衛隊が予算不足で護衛艦が定員満たせないとか、陸自がヘリも買えないとか、空自がFX更新に莫大な金がかかるとか…
どうすんの? 埋蔵金でもあるの?
核という兵器はなんというか、トランプのジョーカーのようなもので、オールマイティーというわけでなく。
これを出されると、他のカードでは対抗できない。そんなカードです。
日本に向かって核を突きつければ、アメリカが報復してくれるかもしれませんが、日本自体には報復手段はありません。
そして核を持つという事は、共倒れになる覚悟を相手に突きつけることができます。
だからどこの国も核を欲しがるんです。
核を撃ち返されるかもしれない。自国民に対して核の被害に甘んじろとは言えませんから、あまり追い詰めないようにしよう、となります。これが核の抑止力の正体です。核とは戦争手段ではなくて、報復手段ですよ。
それを勘違いしてはいけないと思います。
「すでにアメリカがすでに核抑止力の力を持っており」 核の傘という事ですね。現状は日本に米軍基地があるので、日本への核攻撃はアメリカの攻撃とみなすでしょうが、もし基地がなくなったら……
私は相互確証破壊理論に基づいた核抑止論は信用できても、核の傘は信用できないと思っています。日本の為にNYやLAを犠牲にするとアメリカは言うでしょうか?