納得しようがしまいが男系が断絶すれば神武天皇家は断絶するという事実

 さて、そろそろ議論も煮詰まってきましたし、ほぼ全ての論点は整理されたかと思います。
 当サイトとしても特設ページは作っていますが、ブログの方の「天皇・皇室問題」タグを全て読んでいただければほぼ全てのこの問題に対する理解が得られるかと思いますので、とりあえずこの問題は今日で一区切りというコトにさせていただきます。
 また、今日はいただいたコメントの2つについて取り上げたと思いますが、この問題において御意見をいただく場合は、まず必ずこの「天皇・皇室問題」タグの記事全てを読んでからにしてください。
 1回の更新の一部の文章の一部の言葉だけに反応されても、まったく意味を成しません。
 そもそも一回の更新で全てを語りきれるほど浅い問題ではないのは言うまでもないコトなのですから、せめて御意見をされるのであれば全てに目を通してからにしていただければと思います。
 よろしくお願いします。
 
 まずこの御意見です。
 

天皇家に男の子を為すように要求するってのは
意味ない上に天皇家を侮辱してるってことは指摘しておく。
 
男系維持の必要性を一番肌で感じてるのは天皇家にほかならないから。
当然そういったことは勉強するだろうし、天皇家でも意識しないはずはない。ヒゲの殿下の発言を見れば明らかだ。
そこに男の子を為すように要求するってのは
男系維持の重要性を天皇家より分かってるという上から目線の物言いだ。分かってていってるのか?

 
 「男系維持の必要性を一番肌で感じてるのは天皇家にほかならないから」なにも言うなって言うなら、そんなのはそれこそ誰も何も言えなくなりますよ。
 というか、男系を維持するためには男子をたくさん成していただくっていうのは、生物学上当然のコトなのですから、そう言うしかないじゃないですか?
 他になんと言えと言うのでしょうか。
 
 上から目線じゃないですよ、これは普通のお話です。
 例えば元々神武天皇家が実子主義だったら「どちらでもいいので子を成して下さい」というのが制度上普通のコトですし、例えばローマ法王のコンクラーヴェのように選挙によって決まるのであれば「公平な選挙になるようつとめて下さい」と言うのが普通でしょう。
 男子を産むコトで繋いできたというシステムである以上、それを望むのは当然のお話です。
 アナタの言い方は過剰反応です。
 これが何の制度にも縛られない一般人であれば、子を産むかどうかは個人の問題ですが、これは天皇という日本そのもののシステムに関わる問題です。
 ですからやえはシステムとして言及しているだけです。
 とは言ってももちろん人間の限界というモノがありますから、例えば必ず20人子供を成してほしいとは、そんなコトは言いませんが、でもそういう人間としての常識の範囲内ではシステムとして申し上げているだけですし、これはシステムである以上申し上げるべきだと思います。
 天皇に関する全ての意見と同じように、天皇に関する意見として、男子を成して欲しいと言っているだけです。
 特別なコトはなにひとつありません。
 
 天皇は一般人ではありません。
 存在そのものが公的な存在です。
 その公的な存在を維持するシステムとして子供を成すというコトが組み込まれている以上、そのシステムとしてそれを維持するための方策を主張するのは、ごくごく当たり前のコトとしか言いようがありません。
 それなのにもしこれを一般人と同列に語るというのであれば、むしろそれは、天皇と日本を切り離す物言いとしか言いようがなくなってしまいます。
 天皇を一般人と同じ感覚で言うのであれば、それは天皇を天皇でなくしようという意図にしかならないのではないでしょうか。
 
 

それと、旧宮家の男子全員が皇統復帰しないと意思表明したとして、男系維持派はそれで諦められるの?
「認めてくれるまで何十年でも説得を続ける!!」とか言いそうなんだが

 
 今日の更新でここを一番理解してもらいたいのですが、やえは何のために「事実の部分」と「主張の部分」は全く意味合いが違うと、何度も何度も言ってきたのかご理解いただけませんでしょうか。
 何のためだと思います?
 それはですね、誰がどんな立場でどう言おうとも、仮にやえを含めた全ての日本人がどう納得しようとも、どう「諦めた」としても、事実の部分は変わらないんですよ。
 この意味が分かりますか?
 もしですよ、やえが「女系でも仕方ありませんね」って言ったとしても、でもそれは「男系が途絶えれば神武天皇家が断絶する」という事実は変わらないのです。
 誰がなんと言おうとも、諦めなくても納得しても、どうしようとも、「男系が途絶えれば神武天皇家が断絶する」という事実は変わらないのです。
 
 何度でも言いますが、ここは事実の部分です。
 人の主張や感情には一切左右されない部分です。
 だからそもそも「男系維持派」という言葉がおかしいのです。
 これを逆に言うと「女系容認派」というコトになるのでしょうけど、この言い方だと、女系にしても神武天皇家が存続すると言わんばかりになってしまいますからね。
 ですからこれをやえは誤魔化しでありウソであり卑怯な言い方だと言ってるんですよ。
 
 やえは「○○派」っていう言い方は嫌いなのですが、今回の場合敢えて言うのであれば、やえは「神武天皇家存続派」です。
 女系を主張する人は「神武天皇家断絶希望派」です。
 これはレッテルでもなんでもなく、事実です。
 だから前にも言いましたように、神武天皇家の断絶を願うのであれば、その主張自体をするのは自由主義社会ですから自由です。
 しかし、それを女系でも神武天皇家が存続するかのようにウソと誤魔化しで覆い隠して言うのは卑怯ですからやめなさいと言っているんです。
 言うなら堂々と「神武天皇家は断絶し、過去の日本と現在の日本を断絶するために女系天皇と新皇家を誕生させよう」と言わなければなりませんよと、やえはそう言っているんです。
 
 ですから、「「認めてくれるまで何十年でも説得を続ける!!」とか言いそうなんだが」と言われましても、説得を断念すれば神武天皇家が存続するワケではありませんから、この言い方がすでに事実をねじ曲げる言い方なのです。
 アナタが神武天皇家の断絶と日本の歴史の断絶を願うのであれば、こういう言い方もいいでしょう。
 でもやえは違いますから、可能性が少しでもある限りは諦めません。
 神武天皇家こそが日本なのですから。
 
 
 では最後の御意見です。
 

「10年黙ってろ」ですか。思想家が聞いて呆れる。他人の話を聞きたくないなら貴女が耳を塞いでりゃいいんですよ。貴女は何の権限を以て他者の口を塞ぐごうとするので?

 
 はい。
 全部読んで下さいね。
 やえ、前にこのように書いています
 

 女系の道を容認していくと主張するのはもちろん自由です。
 その考え方は否定しません。
 ただそう言うのであれば、事実もキチンと伝えなければなりません。
 それは「神武天皇家を捨て去る」という事実です。
 これを言わずして、さも神武天皇の系列かのように言いながら主張するのは、それは卑怯です。
 いまの女系容認論は「悠久の歴史を持ち125代続いた神武天皇家を捨て去る、ひいては古代よりずっと続いてきた日本という国を1から新しく建国する」という事実をハッキリと言うべきです。
 言う義務があります。
 これだけ大きな事実を隠して何を主張するのですかと、そう言いたいのです。

 
 神武天皇家と日本の歴史を断絶させるべきだと主張するのであれば、それは自由だと言っているのです。
 でももしそれを言わずして、女系でも神武天皇家が続くと言わんばかりのウソ誤魔化しの言い方であれば、それは卑怯ですからちゃんと言いなさいと言っているのです。
 ちゃんとそれを言うのであれば、神武天皇家と日本の歴史を断絶させるべきだと主張するのであれば、それを主張するのは自由です。
 そう言っています。
 ウソは言うなと言いますが、キチンと筋を立てるのであれば黙ってろなんて今まで一言も言ったコトはありません。
 ここはキチンと理解して下さい。
 
 また、神武天皇家の存続を願う人であれば女系論は黙ってて下さいとやえは言っていますが、それはなぜかと言うと、それが神武天皇系の存続のために必要な方策だからです。
 もし神武天皇家の存続を願うのに同じ口で「女系でもいいじゃないか」と言うのは、それは神武天皇家存続の邪魔にしかなっていないという指摘です。
 これは技術論です。
 言論の自由とかいうお話ではありません。
 技術論であり、そして別の見方をすればウソをウソと指摘する行為でもあります。
 もう今回何度も言ってますが、神武天皇家の存続を願うのに同じ口で「女系でもいいじゃないか」と言う行為というのは、女系でも神武天皇家が存続するかのように誤魔化しているウソになりますから、ウソに対しては「言うな」と言いますよ。
 ウソに対して「ウソは言ってはならない」と言う権利は誰にでもありますよ。
 そしてもしやえと同じく「神武天皇家存続派」であれば、それはこの論が実現するために女系論は黙っていてほしいと、心から存続を願うならそうするのが一番だと技術論として言っているのです。
 もし技術的に違うというのであれば、いくらでもご指摘下さい。
 
 勘違いしないでくださいね。
 キチンと事実を踏まえた上で「神武天皇家は断絶する」と言って女系論を唱えるのであれば自由です。
 ウソは言うなと言います。
 ここを誤解しないで下さい。
 言葉尻だけの反応しないようにして下さいね。